« 2021年11 月 | メイン | 2022年1 月 »

2021年12 月22日 (水曜日)

川崎市麻生区が桐光学園へ応援の檄布 : 全国大会出場のサッカー部・男子バスケ部

211220tokogekifu001川崎市の三瓶清美麻生区長らが12月20日、第74回全国高等学校バスケットボール選手権大会と第100回全国高等学校サッカー選手権大会に神奈川県代表として出場する同区栗木の桐光学園高等学校を訪問、スポーツパートナーの川崎ブレイブサンダース、川崎フロンターレの選手と福田紀彦市長や同区職員、区民が寄せ書きした応援用の檄布(げきふ)を両部のキャプテンに手渡して、大会での活躍を祈った。

写真=檄布をもつ左から小塚良雄理事長、サッカー部・鈴木勝大監督、山市秀翔キャプテン、三瓶清美麻生区長、バスケット部・山市秀翔キャプテン、髙橋正幸監督、中野浩校長

全国大会に出場する選手たちを地元ぐるみで励まそうと行われたもので、三瓶区長と同区職員3人が同高を訪れた。
同区では同高の男子バスケットボール部とサッカー部の全国大会出場が決まってから、「桐光学園バスケット部(サッカー部) めざせ頂点!  川崎市麻生区民の願いを込めて」の文字を入れた縦90cm、横135cmの応援幕を区で準備、福田市長や副市長らに「目指せ頂点!!」などのメッセージをもらった。今回は、プロ選手からもメッセージをもらおうと初めて両チームの事務所に依頼したところ快諾を得、ほとんどの選手から応援の言葉を書いてもらった。「仲間を信じて頑張れ」という三瓶区長の言葉をはじめ区の職員も応援の言葉を書き込んだ後、12月13日から17日まで区役所2階ロビーに置き、区民からのメッセージも集めた。
この日、視聴覚室で行われた壮行会を兼ねたセレモニーには両部の選手や小塚良雄理事長らが出席、中野浩校長が各部の神奈川県大会の成績や監督を紹介した。
バスケットボール部(髙橋正幸監督、部員29人)は、1回戦はアレセイア湘南高等学校に70-65、準決勝は神奈川県立上溝南高等学校に79-60、決勝は湘南工科大学附属高等学校に85-74で勝利し、2年連続7回目のウインターカップを果たした。昨年は部員から新型コロナウイルス陽性者が出たため、出場を辞退しており、その悔しさをバネに今年の県大会を勝ち進み、2年分の思いをコートにぶつける。過去最高の成績は2012・2016・2018年のベスト8。
211220tokogekifu003サッカー部(鈴木勝大監督、部員52人)は、2回戦からの参戦で横浜隼人高等学校に3-0、3回戦は星槎国際高等学校湘南に4-0、準々決勝は川崎市立橘高等学校に2-1、準決勝は東海大学付属相模高等学校に1-0、決勝は相洋高等学校に2-0で勝利し、2018年以来3年ぶり12回目の出場を果たし、記念すべき100回大会の制覇を目指す。2019年に高校総体(インターハイ)で初優勝したが、選手権大会では1975年の準優勝が最高だ。
三瓶区長は「両チームとも、出場は厳しい練習のたまもので改めて敬意を表すとともに、学校や家庭の支援の成果だと思う。麻生区はスポーツの街を掲げてまちづくりに取り組んでおり、スポーツを通じて街に愛着と誇りを持ち、活性化につなげたい。桐光学園の実績はすばらしい財産になっています。皆さんは麻生区、川崎市、神奈川県の代表として正々堂々とこれまで練習してきた力を全て出し切って優勝を目指してほしい。特にバスケットボールは昨年の思いをぶつけてほしい。私も決勝まですべてスケジュールを組んで応援に行ける体制を調え、決勝まで応援しますので、ぜひ頑張ってください」とエールを送った。
その後、サッカー部の山市秀翔キャプテン(3年)は「大会では夢や勇気を与えられるようにしたい。記念大会で全国制覇して優勝旗を持ち帰り、桐光の歴史を変えたい」と意気込みを語った。
211220tokogekifu002バスケット部の前田健冴キャプテン(3年)は「チームの特徴である堅守を志し、昨年の悔しい思いがあるのでチーム最高成績のベスト8を目指します。神奈川県を代表してサッカー部とともに桐光学園を盛り上げていけるよう頑張るので応援をよろしくお願いします」と挨拶した。
最後に小塚理事長が「伝統の檄布ありがとうございます。私の記憶でサッカーとバスケが同時に代表となるのは初めて。コロナ渦で悶々としている2年目でこのような形で空気を変える力になれると思います。麻生区・市・神奈川県から支援していただけるのはうれしい。サッカー部からは100回という記念すべき大会に優勝するという強い意志を感じ取りました。バスケ部は、昨年、新型コロナウイルスの陽性者が出て気持ちの整理するのが大変だったと思いますが、先輩の悔しい思いをぶつける機会を得たことをパワーにして頑張ってほしいと思います。檄布のプレゼントが後輩にも伝達できるよう、良い結果と今後の歴史を作ってくれるよう願っています」とお礼とともに選手たちを激励した。
バスケットの初戦は12月24日17時20分から東京都渋谷区の東京体育館で大阪代表の大阪桐蔭高等学校と対戦、前田キャプテンは「相手に合わせるのではなく、どれだけ自分たちのプレーができるかという気持ちが大切」と意気込んでいた。
サッカーは12月29日12時5分から川崎市中原区の等々力競技場で沖縄代表の県立西原高校と対戦、山市キャプテンは「ひとつひとつのプレーに気持ちを入れて表現し見ている人にも伝わるプレーで先輩ができなかったことをなしとげたい」と抱負を語った。

 

2021-12-22 in 02)イベント・催事, 04)教育・子ども , b) 川崎市のニュース, b1) 川崎市麻生区, i)神奈川県, スポーツ | Permalink | コメント (0)

2021年12 月17日 (金曜日)

天皇杯準決勝:川崎フロンターレが大分トリニータにPK戦で敗退、連覇の夢絶たれる 

Tennohaijyunkesyou-1-3サッカーの第101回天皇杯準決勝が12月12日に川崎市とさいたま市で行われた。川崎フロンターレは等々力陸上競技場で大分トリニータと対戦。延長後半の113分にFW小林悠(#11)が先制したものの、終了間際の120+1分に大分のDFエンリケ トレヴィザン(#14)に同点ゴールを決めてPK戦に突入。その結果、4対5で敗れ、天皇杯連覇の夢を絶たれた。

写真(撮影:いずれも桑山輝明)=フロンターレのFW小林悠の先制ゴール

リーグ戦で圧倒的な勝ち点を挙げた川崎Fは、昨年の記念すべき100回目の天皇杯覇者。一方の大分は今シーズン18位で、来シーズンは4年ぶりにJ2降格となる。
両チームとも2回戦から参戦、川崎Fは2回戦はJ3のAC長野パルセイロ戦に1対1、3回戦のジェフユナイテッドは1対1の同点で、いずれもPK戦で勝ち抜けて辛くもラウンド16に進出。清水エスパルスに2対1、準々決勝の鹿島アントラーズに3対1と最小失点で、準決勝にコマを進めた。
Tennohaijyunkesyou2この日の試合は、昨年から始まった新型コロナウイルス感染拡大による入場制限が初めて外され、競技場には両チームのサポーターが駆けつけ、17,595人が観戦した。
試合は、序盤から川崎Fがボールを支配し、大分が守備と中盤を厚くして自陣に侵入する川崎Fに対応したが、川崎Fのミドルシュートなどを元川崎のGK高木駿 (#1)に防がれ、前半を0対0で折り返した。
後半も川崎Fが攻め続けたが、高木のビッグセーブを始め大分の体を張った守備を崩せず延長戦となった。
延長戦は、体力が落ちた大分の守備を縫って109分に出場したMF小塚和樹(#17)がチャンスを作り、ペナルティーエリアから倒れ込みながら送ったパスを途中出場の小林がゴールに押し込み、ようやく均衡を破った。残り時間はアディショナルタイムを合わせても10分余りで、川崎Fが勝利を引き寄せたかに見えたが、その後のプレーで、途中出場したFW遠野大弥(#19)が大分の選手と接触、120分に負傷退場した。この時点で川崎Fは交代枠を使い切っており、アディショナルタイムを10人で戦うことになった。大分は負傷退場前のプレーで得たフリーキックを昨シーズンまで川崎にいたMF下田北斗(#11)がゴール前に正確なパスを送り、これにエンリケ トレヴィザン(写真左上)が合わせて終了間際にまさかの同点に追い付くと競技場の川崎Fサポーターから悲鳴に似た声が上がった。
PK戦は大分が先行、5本目まではそれぞれポストとキーパーに止められ3対3だった。サドンデスに突入した6本目はそれぞれ成功、大分が7本目を決めた後、この日神がかり的なセーブをしていた高木がDF山根視来(#13)のシュートを止めると、客席は一瞬静まり返った後、大分サポーター席から大きな喚声が上がり、そのまま試合が終了となった。
試合後、観客からは川崎Fの選手だけでなく、大分の選手たちにも大きな拍手が贈られていた。

 

2021-12-17 in 02)イベント・催事, b) 川崎市のニュース, b5) 川崎市中原区, スポーツ | Permalink | コメント (0)

2021年12 月11日 (土曜日)

川崎フロンターレが優勝報告会:川崎市がスポーツ特別功労賞を授与、サポーター5000人が祝福

Yushohokokukai1J1リーグ2連覇を果たした川崎フロンターレが12月5日、中原区等々力のホーム・等々力競技場で優勝報告会を開催、5000人を超えるサポーターと優勝を喜び合った。川崎市のスポーツ特別賞の贈呈も行われ、福田紀彦川崎市長から鬼木達監督と脇坂泰斗副キャプテンに賞状と記念品が手渡された。

Yushohokokukai2フロンターレは34節の浦和レッズ戦で4試合を残して早々と優勝を決め、2017年・2018年に続いて2回目の2連覇を達成した。最終成績は28勝8分2敗、勝点92と2位以下を大きく引き離す圧倒的な強さで、ホームでは無敗だった。
今シーズンは18年間在籍しフロンターレの象徴的存在だった中村憲剛さんが抜け、夏には前年からチームの勝利を牽引してきた若手の三笘薫選手と田中碧選手が海外に移籍、またゲームメーカーの大島僚太選手がケガで長期離脱するなど、さまざまな試練もあったが、シーズンを通して大きく崩れることなく、チームの連勝記録を大きく塗り替えた。
報告会では、最初に藁科義弘社長が「数字上では圧倒的という言葉になりますが、簡単ではありませんでした。オリンピック・パラリンピックイヤーで日程が厳しい上、コロナ禍で過密になり、ACL(アジアチャンピオンリーグ)がセントラル開催となり中2日で6連戦、日本へ戻ってからも、隔離生活でコンディション作りやメンタルも大変でしたが、選手たちはそれに負けることなくしっかりと対応し、鬼木監督のマネージメントが素晴らしく、スタッフも含めてまとまって勝ち得た優勝です。また、スポンサーやサポーターが苦しい中でも支え応援してくれた」とシーズンを振り返って感謝の言葉を述べ「来年はACLを取り、皆さんと共にこの川崎の名をアジアだけでなく世界に広めたい。皆さん一緒に戦って」と挨拶した。
鬼木監督は「自分たちが当たり前のようにサッカーができるのは、クラブが安定して日々練習に取り組める環境を与えてくれたお陰で、その結果が優勝につながった。クラブを支えてくれるスポンサーと応援で後押ししてくれたサポーターに感謝しています」と話し、「これからも、いつか(コロナの制限がなくなり)大きな声で応援してもらい、自分たちがそれにこたえられるようトップでリーグをかけ抜ける姿を見せたい。ことしの選手たちは頼もしかった。苦しい時もかなりありましたが、僕は麻生グランドで選手の努力を毎日見ていて、この成績は選手とスタッフの努力のたまものだと思います。来年この数字を出せるのは簡単なことではないが、3連覇と、悔しい思いをしたACL優勝をめざしたい。その前に今年の残りのタイトルをここにいる選手と取りたい」と天皇杯制覇に向けて意気込みを語った。
Yushohokokukai3報告会では4回目となるスポーツ特別賞の授賞も行われ、福田市長は「コロナで皆が疲れている時に市民に大きな元気をと勇気を与えてくれたフロンターレに心から感謝します。この賞は日本一かオリンピック・パラリンピックでメダルを獲得した時にしか出しませんが、フロンターレはこの5年間で4回も受賞しています」とチームの活躍をたたえた。
選手たちはリーグ優勝時に使った特別仕様の壇上でシャーレを高く掲げて喜びを表した後、競技場をゆっくり回ってスタンドのサポーターにシャーレを掲げて挨拶した。
残りのタイトルとなる天皇杯準決勝は、ホームの等々力競技場で12月12日14時からトリニータ大分と対戦する。

2021-12-11 in 02)イベント・催事, b) 川崎市のニュース, b5) 川崎市中原区, スポーツ | Permalink | コメント (0)

2021年12 月10日 (金曜日)

川崎市営バス、フロンターレ優勝記念のラッピング:車内に試合の写真も展示、2022年1月末まで3台運行

Wrappingbus003川崎市は、川崎フロンターレの2年連続4回目のJ1リーグ優勝を記念し、ボディーにお祝いの文字などを入れたラッピングを施し、車内に優勝までの軌跡を紹介した写真を展示した市営バス3台を11月27日から2022年1月末まで市内で運行している。

写真=ラッピング市営バス

Wrappingbus001ラッピングバスのボディーをフロンターレカラーの青と黒で彩り、「2021 CHAMPION」の文字や優勝回数を示す星、マスコットの「ふろん太」、フラッグなどがあしらわれている。
車内には窓の上と運転席後ろ側の「額面広告」と呼ばれるスペースに、開幕戦の横浜Fマリノス戦から優勝が決まった34節の浦和レッズ戦までの軌跡を試合の写真で紹介したポスター16枚を展示(写真左)している。ポスターはB3判で、「優勝おめでとう」「祝!連覇」の文字と、1枚に2〜3試合の写真数枚と試合結果、順位などを開催順に掲載している。また、つり革のカバーも水色と黒で中央部分はリーグの優勝回数を示す星をあしらっている。
Wrappingbus00212月5日に中原区等々力陸上競技場で行われたフロンターレの優勝報告会では、午前中から競技場前に展示した。バスの前には車内を見学する列ができ、ポスターを1枚ずつ写真に収める熱心なサポーターもいた。
ラッピングバスは川崎市交通局自動車部塩浜営業所、同上平間営業所、同鷲が峰営業所の3営業所に1台ずつ配車され、市内を走っている。

2021-12-10 in 02)イベント・催事, b) 川崎市のニュース, b5) 川崎市中原区, スポーツ | Permalink | コメント (0)

2021年12 月 9日 (木曜日)

川崎市の麻生区地域功労賞 : 地道な地域活動に光、自主防災や文化に貢献の1氏1団体を表彰

Asaotiikikourosyo-1628川崎市麻生区で地域のために尽くした人に贈られる麻生区地域功労賞の表彰式が11月29日麻生区役所で開かれた。13回目のことしは、個人の部は王禅寺東の樋口誠さん(80)、団体の部は麻生台団地自主防災会が表彰された。

写真=(左から)宮野敏男麻生区町会連合会会長、森博男麻生台団地自主防災会副部長、樋口誠さん、三瓶清美麻生区長

Asaotiikikourosyo-1580個人の部の樋口さんは2007年から新百合ヶ丘自治会長と同会の自主防災組織本部長を務める傍ら、町会・自治会の連絡組織の麻生区町会連合会、麻生区自主防災組織連絡協議会などで要職を歴任し地域の安全・安心のまちづくりに尽力した。また、川崎アートセンター運営委員会、あさお芸術のまちコンサート推進委員会など文化・芸術・教育面でも活躍、幅広い分野で地域の発展に尽力・貢献したことが評価された。
Asaotiikikourosyo-1592団体の部の麻生台団地自主防災会(下麻生)は、毎月第2・4金曜日の夜、人通りが少なくなる20時〜21時ごろに、防災会メンバーが2グループに分かれて昔ながらの拍子木を使った夜回りパトロールを続けており、各棟の住民の安心感、連帯感を育んでいる。これが功を奏し、巡回を始めてから団地内で夜間の火災は起きず、放火などの犯罪抑止にも役立ったことが受賞につながった。
表彰式には、同賞選考委員会委員長の三瓶清美麻生区長、同副委員長の宮野敏男麻生区町会連合会会長ら推薦した町会・自治会関係者が出席、三瓶区長から樋口さんと森博男麻生団地自主防災会副部長に表彰状が手渡された。
樋口さんは「定年退職後にまだエネルギーがあって地域に役立つことをしたいと思っていた時、自治会でこれまでやっていなかった防災組織の研究会が立ち上がってのをきっかけに参加して、あっという間に20年経ちました。賞をいただけたことは出来過ぎです。今後は若い人のバックアップをしていきたい」と喜んでいた。
森さんは「夜回りは前からやっていたが、2011年の東日本大震災以降は、自治会で防災意識が高まりきちんと取り組むことになりました。以前はみんなで団地全体を回っていましたが、時間がかかるので、今はエリアを分けて2グループで雨や雪の時も休まず回っています。メンバーは10数人ですが、アップダウンがある団地内を回るので、健康維持にもつながっています」と話した。
同賞は同区が2008年度に制定し、区内で地域や区のイメージアップなどに貢献する活動に地道に取り組み、他の表彰制度に該当しない個人または団体に対して区が光を当てて功績を称えるもの。町会、自治会などから候補者を募集して町会連合会、区社会福祉協議会の役員などで構成する選考会で受賞者を選んでおり、今回を含め39個人・17団体が受賞している。多くの区民に賞を知ってもらおうと2018年までは、区民まつり当日に特設ステージで表彰式を行っていたが、2019年は台風、2020年、2021年は新型コロナ感染症拡大予防のためにまつりが中止となり区役所での表彰となった。三瓶区長は「新型コロナが落ち着いたら、大勢の方に披露できるよう、以前のように区民まつりで表彰式を行いたい」と語った。

2021-12-09 in 02)イベント・催事, 09)市民活動, 12)防災・安全, b1) 川崎市麻生区 | Permalink | コメント (0)