2023年3 月23日 (木曜日)
川崎市多摩区に「フロンタウン生田」がオープン:第2の三笘薫、田中碧を育てる地域のスポーツ拠点に
J1サッカーチームの(株)川崎フロンターレと川崎市が、川崎市多摩区生田の上下水道局生田浄水場跡地に工事を進めていた「フロンタウン生田」(多摩区生田1-1-1)が完成、3月25日にオープンする。
フロンターレの育成組織の拠点となるサッカーグラウンドやアリーナ、テニスコートに加え少年野球などができる生田多目的広場を備える。
オープンに先立ち20日に行われた報道陣向けの内覧会で、山田直広・川崎フロンターレ事業部長は「この場所から鷺沼兄弟と言われた三笘薫選手や田中碧選手に続く世界に通用する日本代表を育てたい。また地域の方に愛されるスポーツの拠点にしたい」と挨拶した。
写真=観客席やミストも備えた人工芝サーカーグラウンド
同浄水場は、以前は水道水と工業用水の浄水場だったが水道事業の再構築計画により水道用の浄水場は2015年度で廃止、2016年から工業用水専門の施設となった。これに先立ち、市上下水道局は2012年から土地の有効利用を検討、スポーツ広場、災害時の一時避難場所などとして利用する基本計画や整備計画をまとめた。その後、有効利用を図る事業者をプロポーザル方式で公募した結果、川崎フロンターレに決まり、2019年10月に協定を締結した。
利用できる浄水場跡地は48,000平方mで、このうち34,000平方mを2022年1月から20年間、フロンターレに年間6,000万円で貸し出し、フロンターレが約26億円をかけ2022年1月から整備を進めていた。
主な施設は、照明と体感温度を下げるミストを備えた人工芝のサッカーグランド2面があり、一方には約150席分の観客席を備え、試合前のアップ練習に使えるミニコートもある。サッカーグラウンドは主にアカデミー(下部組織)のアンダー12・15・18の活動拠点として利用するが、2面のうち1面はラクロス、ラグビー用にも使用でき、空いている時間は貸し出す。バスケットボール、バレーボール、フットサルなど複数の競技ができる47m×27mのアリーナ(写真右)、照明付きの屋内・屋外の人工芝テニスコート各3面に加え、壁面が鏡張りで体操、ヨガなどの教室としても利用できる大小のスタジオ2室、ミーティングルームがある。
クラブハウスには、育成世代の選手が使うシャワールームを備えた更衣室や筋トレの機械を備えたトレーニング室、練習後に食事ができる食堂がある。
アリーナは、川崎市を拠点とするバスケットBリーグ「川崎ブレイブサンダーズ」の下部アカデミーの練習場のほか、子ども向けバスケットボール教室として利用することが決まっているが、一般市民も有料で利用できる。
テニス場は民間テニススクールの(有)藤野企画が運営する。
運動施設のほか、テナントとして、スポーツに力を入れる保育園と学童保育施設、コインランドリーと8月開所予定で整形外科リハビリ施設が入る。保育園と学童保育「キッズ大陸 フロンタウン生田園」は学校法人三幸学園が運営、フロンターレが子どもにサッカーを教えるなどスポーツ教育に協力、交わした三幸学園の昼間一彦理事長とフロンターレの山田事業部長が「スポーツ教育を通じて子どもたちの可能性を引き出し成長を支える」と記したパートナー協定を交わした。
クラブハウスの食堂は(株)オリーブ&オリーブが業務委託を受け、国際宇宙ステーション滞在中の野口聡一宇宙飛行士の栄養管理などを行った経験を持つ公認スポーツ栄養士の港屋ますみさんがメイン管理栄養士として参画、育ち盛りの育成年代選手に適したメニューを考案して提供する。また、保育園・学童の給食やおやつも担当するほか、4月4日から地域の人向けに総菜や弁当などを提供するフロムキッチンデリをオープンする。
川崎フロンターレは、これらの施設が入った場所を、アンカー・ジャパン(株)とネーミングライツ契約を行い「Anker フロンタウン生田」と名付け、アカデミーを除く運動施設などで年間65万人の利用を想定している。 敷地内の駐車場の一部に川崎ブレイブサンダースがジュニア用のバスケットゴールを設置した。このゴールは、同クラブがSDGsプロジェクトの一環として2021−2022シーズンから始めたチームのアシスト数によって算出する金額を川崎市内の子どもたちのバスケット振興に活用する「&ONE ASSIST」で作られたもの。同クラブはB1リーグ最多の1,353アシストを記録し、1アシストにつき1,000円を積み立て、市内の保育施設・幼稚園へのゴール寄贈費を除いた1,113,000円で設置した。この日は川崎ブレイブサンダースのマスコット「ロウル」からパスを受けた川崎フロンターレのマスコット「ふろん太」がシュートしてゴールを決めるパフォーマンスも行われた。
このほか浄水場跡地には、市上下水道局が子どもやお年寄りが運動できる健康遊具などを設置、防災対応のため手押しポンプの井戸やマンホールトイレなども配した約7,100平方mの生田ふれあい広場、高いバックネットを設置し少年野球や少年サッカーなどの球技のほか地域の人が気軽に利用できる生田多目的広場約7,800平方mを約7億8,800万円かけて整備した。ふれあい広場の利用は自由で無料。多目的広場は野球などの団体利用は予約が必要だ。
3月24日には福田紀彦・川崎市長、吉田明宏川崎フロンターレ社長らが参加してオープンセレモニーを行い、25日9時30分〜13時にオープン記念のスポーツイベントを開催する。サッカー(申し込み制)、体操、ラグビー、ボクシング、バスケットボール、かけっこ、ウォーキング、トランポリン、ヨガのほか、ふわふわふろん太などのアトラクション、専修大学の吹奏楽、明治大学男子チアリーディングなどの演技の予定されている。雨天の場合は一部できないものもある。
施設の一般利用は4月1日8時から。
Anker フロンターレ生田の利用などはホームページ(こちら>)で。
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2023年1 月 9日 (月曜日)
川崎市麻生区役所で七草粥の会 : 3年ぶりにふるさとの味1000食振る舞う
コロナに負けず、元気で一年を過ごして——川崎市麻生区役所の広場で1月7日、「あさお古風七草粥(がゆ)の会」が催され、麻生区産の米や野菜で作った春の七草がゆが、家族連れや老人などに1000食分振る舞われ、訪れた人たちは手作りの温かいふるさとの味を楽しんでいた。
七草粥の会は、麻生区文化協会(菅原敬子会長)が地域の食文化を多くの市民に味わってもらおうと2004年から麻生区役所と共催で毎年1月7日に開催しており、今回で19回目を数える同区の新年の風物詩だ。
2021年は新型コロナウイルス感染症のため初めて中止となり、2022年は「無病息災を祈る伝統行事なので、なんとか実施したい」と感染対策を取りながら例年の半分の500食を振る舞った。今回は3年ぶりに元通りの1000食を準備、昨年同様に感染対策のガイドラインを決め、密にならないよう時間を小まめに区切って整理券を配布、対面を避け、一方を向いて黙食するなどの対策を取り、持ち帰り用として200食分も初めて用意した。
午前10時30分の受け付け前に整理券を求めて並ぶ人の姿が見られた。訪れた人たちは、和服にかっぽう着姿の文化協会の女性らから七草がゆを受け取り、「春の香りが楽しめて、おいしい」などと話しながら味わっていた。かゆ作りに使われたのは、同区黒川の米と、会員が5日に黒川で摘んだセリやナズナ、片平産のカブや大根などで、前日に会員らが準備し、当日9時前から麻生市民館調理室でかゆを作り、早野聖地公園のボランティアが里山活動で作った炭で焼いたモチを入れた。
会場には、七草を植えた鉢を展示したほか、かゆができるまでの作業を写真パネルで展示した。
片平の獅子舞やおはやしも復活、市民館入り口横の屋外ステージで「麻生童謡を歌う会」が正月にちなんだ唱歌などを披露、羽根つきやカルタ取りも行われた。
主催者は「土曜日だったので全員そろって訪れる家族も多く、予想以上に持ち帰りが人気だった。伝統の味を多くの人に楽しんでもらえて良かった」と話していた。
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2022年7 月 8日 (金曜日)
川崎市麻生区でからむし講座を開催 : 地名の由来学び、糸作り体験
川崎市麻生区で7月10日と17日に「からむし講座」が麻生市民館で開かれる。区の地名に関連する植物の麻の一種「からむし=苧麻(ちょま)」について学び、糸づくりなどを体験するもので、現在参加者を募集している。
この講座は、縄文時代から区内に自生する苧麻から取り出した繊維を布にして利用するなど、人と自然の関わりを次世代につなげることを目的に、市民団体「里山フォーラムin麻生」と麻生区生涯学習支援課が、麻生区地域課題対応事業−麻生里地里山保全推進事業の一環として、これまで開催してきた。
同区内には古くから上麻生、下麻生の地名があり、1982年7月に多摩区から分区した際に「麻生(あさお)区」と名付けられた。
講座は、10日はおとな対象の「からむしボランティア研修」。植物としてのからむしについて学んだ後、柿生の里や早野で刈り取ったからむしから繊維を取り、糸作りや布作りを体験する。定員は10人。
17日は「親子で楽しむからむしワークショップ」。区名の由来などを学び、区役所敷地内の母子像前に植えられたからむしを使って繊維を取り出し、糸や紐でストラップなどを作る予定。定員は小学生以上の親子8組。
講座はいずれも午後2時から4時。参加費(材料代)100円、飲み物、タオル、ハサミ持参。
申し込みは参加希望日、名前、住所、電話番号、メールアドレスを記入の上、麻生市民館へ直接または電話、ホームページの申し込みフォーム、メール([email protected])で。
問い合わせは電話070-6426-6123里山フォーラムin麻生または044-951-1300麻生市民館。
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2022年4 月 7日 (木曜日)
Jリーグ 川崎フロンターレがセレッソ大阪に1対4で大敗: ホーム無敗記録25でストップ、J新記録ならず
Jリーグ第6節の9試合が4月1、2日に行われ、川崎フロンターレは2日に川崎市中原区の等々力競技場でセレッソ大阪と対戦した。試合は、川崎Fが前半に3失点、後半も失点し、1対4で敗れた。川崎Fがリーグ戦のホームでの敗戦は2020年11月3日(第26節)以来1年5カ月ぶり。同年11月18日から続いていたホーム無敗記録はJリーグ記録タイの25でストップ、新記録はならなかった。
写真(撮影 : いずれも桑山輝明)=86分、川崎FのFWマルシーニョ(#23)のゴール
代表戦を挟んで約2週間ぶりに行われたこの試合は、川崎Fにとっては記録がかかるだけに負けられないところだ。
試合は立ち上がりは互角の闘いだったが、13分に川崎FのDF谷口彰悟(#5)のミスからボールを奪ったC大阪がカウンター攻撃を仕掛けてMF乾貴士(#8)が先制した(写真左)。
川崎Fは相手のプレスに阻まれ攻撃できないうちに、28分に再び乾に追加点を奪われた。さらに36分にもC大阪のFW山田寛人(#34)にゴールを奪われ、前半を0対3で折り返した。流れを変えたい川崎Fはハーフタイムに一気に選手を4人代えて攻勢に転じたが、フィニッシュが決まらず、68分にはFW山田にも2本目となるゴールを決められた。川崎Fはその後もピンチを迎えたが、GKチョン ソンリョン(#1)のセーブで失点を免れた。
川崎Fは65分にFW家長昭博(#41)に代わって入ったFW小林悠(#11)が、終了間際の86分にペナルティーエリアでFWマルシーニョ(#23)へヒールパス(写真右下)、マルシーニョがゴールを決めて一矢報いた。しかし反撃もここまで、久し振りの大量失点で敗れた。
川崎Fの次のホームゲームは、4月9日19時から柏レイソルと対戦する。
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2022年3 月14日 (月曜日)
Jリーグ第4節 川崎フロンターレが名古屋グランパスに1対0で勝利:ホーム25試合無敗のJリーグタイ記録
Jリーグ第4節が3月11〜13日に行われた。川崎フロンターレは12日にホームの中原区等々力競技場で名古屋グランパスと対戦、25分にMFチャナティップ(#18)のスルーパスに反応したFWマルシーニョ(#23)の今季初ゴールを守り切り1対0で勝利した。チームは、2020年11月18日第30節の横浜F・マリノス戦以来、22勝3分でホーム25試合連続無敗のJリーグタイ記録を達成した。
写真(撮影 : いずれも山本真人)=25分、先制ゴールを喜ぶ川崎イレブン
試合は、名古屋が立ち上がり直後にペナルティーエリア手前でフリーキックを得るなど押し気味だったが、次第に川崎Fがボールを支配する時間が長くなり、25分にマルシーニョが相手ゴールキーパーをかわして先制ゴールを決めた(写真右上)。川崎Fはその後も何度か追加点のチャンスを作ったが相手の好守などでフィニッシュに至らず、1対0で折り返した。
名古屋はハーフタイムで選手を変えずにポジションを入れ替えるなどして攻勢を強めた。一方、追加点がほしい川崎Fは早めに選手交代のカードを切り、60分には前半にカードをもらったチャナテップ、FWレアンドロ ダミアン(#9)を下げ、MF小塚和季(#17)、知念慶(#20)を投入、73分には脇坂泰斗(#14)、マルシーニョを下げ、FW遠野大弥(#19)、FW宮城点(#24)と早めに選手を交代した。しかし、名古屋の固い守備を崩せず好守が入れ替わる緊迫した時間が続き、追加点は奪えなかったものの、川崎FのMF橘田健人(#8)が相手のボールを奪って攻撃の芽を摘み取り(写真左)、キャプテンのDF谷口彰悟(#5)やGKチ
ョン ソンリョンの確かな守備など見応えのある緊迫した時間が続いた(写真左下)。
名古屋は試合終了間際から3分のアディショナルタイムまで何度も同点のチャンスを作り出したが、川崎Fの堅守を崩せなかった。
チャナティップのアシストは移籍後初だが、イエローカードを受けたため次節は累積警告で出場できない。
川崎Fの次のホームゲームは4月2日15時からセレッソ大阪と対戦する。
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2022年3 月11日 (金曜日)
桐光学園高校の板戸耀央さんに春の甲子園で国歌独唱の大役:学生音コン声楽の部で優勝
川崎市麻生区栗木の桐光学園高等学校3年生の板戸耀央さん(いたど・あきひろ・18歳)=神奈川県大和市=が3月18日に開幕する第94回選抜高等学校野球大会(日本高等学校野球連盟、毎日新聞社主催)の開会式で国歌を独唱する。板戸さんは同校合唱部に所属し、2021年12月に横浜市で催された第75回全日本学生音楽コンクール(学生音コン)(毎日新聞社主催)の声楽部門高校の部で優勝し、この大役を射止めた。3月11日に同校で開かれた記者会見で板戸さんは「『うれしい』という言葉で表現できないほど喜びと重みを感じています。当日は今まで支えてくれた人への感謝の気持ちと、出場する選手たちへの応援の気持ちをこめて歌いたい」と意欲をみせている。選抜大会の国歌独唱は、このところ全日本選手権学生音楽コンクール声楽部門高校の部の優勝者が担当している。
写真=板戸さん
板戸さんは、ピアノ教師をしている母の影響で、幼い頃から歌とピアノに親しんだ。4歳上の兄が桐光学園へ進んだ縁で中等部へ入学。板戸さんの素質を見抜いた合唱部顧問の上田武夫教諭に誘われて同部へ入った。パートはバリトンで、先輩の声に魅せられて歌う楽しさを覚えて中学3年頃から声楽家を志した。高校に進んでからは、東京藝術大学出身でウィーンに留学、声楽指導者としても活躍している上田教諭の指導を受けてきた。学生音コンは2年生に続いて2回目の出場で最高の栄冠を獲得した。板戸さんは出演順が最後で、歌い終わってすぐに成績発表があり緊張感が残っていたため、すぐには優勝の喜びを感じなかったと振り返っている。
また、高校野球開会式について「当日に向けて練習を重ねています。すごく広い会場で歌うことを思うと、緊張して倒れたら大変だと心配ですが、本番には強いので、歌い始めれば大丈夫です。まず自分が楽しめるように歌いたい」と話している。
東京藝術大学音楽学部に入学が決まっており、今後はこの経験に恥じない歌手になりたいという。現在の好きな曲は、いずれもモーツァルト作曲のオペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」。
会見に同席した上田教諭は「本校は普通科なので、音大を目指す生徒たちには舞台経験を積むために多くのコンクールへ積極的に出場するように勧めています。近年は、本校から音大へ進む生徒が増え、東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターの依田真宣さんら音楽界で活躍するOBも増えています」と話している。
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2022年3 月 5日 (土曜日)
Jリーグ・第10節 川崎フロンターレが浦和レッズに逆転勝ち:SUPER CUPのリベンジ果たす
Jリーグ第10節の2試合が3月2日に行われた。川崎フロンターレは浦和レッズと対戦、33分に浦和に先制されたが、62分と64分にたて続けにゴールを決め2対1で逆転勝利した。3勝1敗で、暫定ながら早くも首位に立った。
写真(撮影 : いずれも桑山輝明)=逆転ゴールに喜ぶdf山根視来(#13 左)とアシストしたMF脇坂泰斗(#14)
試合はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場するために前倒しとなったもの。両チームは開幕前の2月12日にFUJI FILM SUPER CUPで対戦、川崎Fは0対2で敗けている。今シーズンの目標であるリーグ3連覇を成し遂げるためにも、同じチームに負けられない一戦。一方の浦和は、FUJI FILM SUPER CUPで優勝したものの、リーグ戦3試合を1分2敗と未勝利で、連敗は避けたいところだ。
試合は、立ち上がりから両チームが先制点を奪おうと相手陣内に攻めこみ激しくぶつかりあうが、次第に浦和の勢いが増した。25分に川崎FのDF登里享平(#2)が足を痛めて退場、MF塚川孝輝(#3)が急きょ本来のポジションと異なる左サイドバックで投入された。その後、コーナーキックのチャンスに浦和のDF岩波拓也(#4)がヘディングでゴールを決めて先制(写真左上)、川崎Fは相手の好守を崩せず、前半を0対1で折り返した。後半、川崎Fは浦和陣内に攻め入る時間が増え、62分のコーナーキックでMF脇坂泰斗(#14)のクロスをFW家長昭博(#41)がヘディングで決めて同点(写真右)とした。さらぶ、2分後の64分にペナルティーエリアに入った脇坂が見事なターンで
相手をかわして出したパスをDF山根視来(#13)がダイレクトで決めて追加点を奪った。
これに対し浦和は猛反撃に転じ、再三のチャンスを作り出したものの、川崎FのGKチョン ソンリョン(#1)のビッグセーブ(写真左下)に加え全員が体を張った守備でゴールマウスを守り切った。
次回の等々力陸上球技場のホームゲームは3月12日(第4節)17時から名古屋クランパスと対戦する。
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2022年2 月23日 (水曜日)
Jリーグ開幕・川崎フロンターレはFC東京に1対0で白星発進
Jリーグが2月18日に開幕、川崎フロンターレは初日の18日に川崎市中原区の等々力陸上競技場でFC東京と対戦した。試合は両チームのキーパーがビックセーブを何度も見せるなど緊迫した展開だったが、川崎Fが81分にFWレアンドロ ダミアン(#9)がヘディングで決めたゴールを守り切り1対0で勝利、開幕戦を白星で飾った。
写真(撮影 : いずれも山本真人)=試合終了直後に喜び合うFWダミアン(#9)とFW遠野大弥(#19)
リーグ開幕戦唯一のゲームとなったこの試合は「第39回多摩川クラシコ」と名付けられた多摩川を挟むダービーマッチ。川崎Fは12日のFUJI FILM SUPER CUPで浦和レッズに敗戦しており、連敗は避けたいところ。一方のFC東京は指揮官が替わり、プレースタイルの浸透が気になるところだ。互いに選手やスタッフから新型コロナウイルスの感染者が出るなど影響が心配された。
試合は、立ち上がりは川崎Fのリズムだったが、次第にF東京が攻勢に転じ、守護神GKチョン ソンリョン(#1)が2本のビッグセーブでゴールを守り(写真右)、前半を0対0で折り返した。
後半の立ち上がりも東京Fの攻勢が続き、56分にはベテランDF長友佑都(#5)の投入でさらに勢いを増し、60分にはFW永井謙佑(#11)がゴールネットを揺らしたが、オフサイドで事なきを得た。流れを変えたい川崎Fは62分にMFチャナテップ(#18)とFWマルシーニョ(#23)に替え、MF塚川孝輝(#3)とFW知念慶(#20)を入れ、76分にはMF脇坂泰斗(#14)からFW遠野大弥(#18)に交替、これが功を奏した。79分に遠野のシュートは阻まれたが、これで得た左コーナーキックで遠野のクロスボールをダミアンが頭で合わせようやく先制ゴールが決まった。その後、川崎FのDF車屋紳太郎(#7)が相手選手とぶつかり肩から落ち担架で運ばれるアクシデントがあり、7分と長めのアディショナルタイムにF東京の猛反撃にあったが、ソンリョンをはじめとする川崎Fの体を張った守備で守り切り、無失点で勝利を引き寄せた。
金曜日のナイターにもかかわらず両チームのサポーター17,544人が観戦、試合前には川崎F26周年に合わせた健康センターやスーパー銭湯の営業で人気グループとなった「026(おふろ)サポーター 純烈」がキックオフパフォーマンスやハーフタームでミニコンサートを行い、客席はサッカーゲームでは珍しいペンライトで盛り上がった。
次回の等々力陸上球技場のホームゲームは3月2日(第10節)19時から浦和レッズと対戦する。
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FUJI FILM SUPER CUP・川崎フロンターレは浦和レッズに敗戦: 連覇ならず
Jリーグ開幕前の2月12日、横浜市港北区の日産スタジアムでFUJI FILM SUPER CUPが行われ、昨年リーグ優勝の川崎フロンターレと天皇杯優勝の浦和レッズが対戦した。試合は浦和のFW江坂任(#33)に7分に先制を許し、81分にも江坂の追加を決められ、0対2で敗戦、スーパーカップの連覇はできなかった。
写真(撮影 : いずれも山本真人)=準優勝の賞金を受け取る川崎フロンターレのメンバー
川崎Fのスーパーカップ出場は、名称は変わったものの、昨年に続き4度目。初出場の2018年はセレッソ大阪に2対3で敗戦、2019年は浦和レッズに1対0で勝利、2021年はガンバ大阪に3対2で勝利しており、シーズン最初の公式戦であるカップ戦連覇でリーグ開幕に向けて弾みをつけたいところだ。
コロナウイルスのオミクロン株がまだ猛威をふるっており入場制限が行われたものの、競技場は両チームのサポーターら18,558人が入場した。川崎Fは、20年に引退した中村憲剛さんがつけていた14番を受け継いだMF脇坂泰斗のほか、補強の目玉のチャナテップ(#18)がFW起用(写真右)、昨シーズン負傷に泣いた大島僚太(#10)に加えて、昨シーズンの主力組がスタメン起用された。一方、複数のベテランが退団した浦和は、昨シーズンの中心
選手のほか、7人の新加入選手がメンバー入りを果たした。
試合は、立ち上がり直後に浦和が先制(写真右下)。川崎Fは浦和の強いプレスに苦戦してなかなかチャンスを作れず、前半を0対1で折り返した。川崎FはハーフタイムにMFジョアン シュミッチ(#6)を下げてFWマルシーニョ(#23)を投入、システムを替えて攻撃を強化したが、浦和の固い守りを崩せず、反対に江坂の前線への素早い動きに川崎Fの守備陣が対応しきれず、この日2点目のゴールを決められた。その後も浦和に押し込まれる展開が続いたが、得点を決められず完封負けを喫した。
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2022年1 月19日 (水曜日)
川崎フロンターレが新体制発表:チャナティップら新戦力7人を加え3連覇へ意欲
川崎フロンターレは1月15日、川崎市川崎区のカルッツかわさきで新体制発表会見を開き、2022年のチーム方針や新加入選手7人、新ユニフォームなどを発表した。鬼木達監督は901人の観客を前にリーグ3連覇とACL(アジアチャンピオンズリーグ)制覇など複数タイトルの奪還にチャレンジすることを誓った。また、引退した中村憲剛さんが付けていた背番号14は、MF脇坂泰斗選手が付けることも発表された。
写真=新入団選手6人とユニフォーム
会見には藁科義弘社長、4月から新社長に就任する吉田明宏副社長、竹内弘明強化本部長、鬼木監督のほか、今季入団するアカデミー出身のGK早坂勇希(はやさか・ゆうき、22歳、背番号#22、前所属−桐蔭横浜大学)、DF松井蓮司(まつい・れんじ、21歳、#25、法政大学)、DF佐々木旭(ささき・あきら、21歳、背番号15、流通経済大学)の3人と、移籍の瀬古樹(せこ・たつき、24歳、#16、横浜FC)、昇格のFW五十嵐太陽(いがらし・たいよう、18歳、#28・川崎フロンターレU-18)、FW永長鷹虎(えいなが・たかとら、18歳、#26、興国高校)が舞台で挨拶。また、北海道コンサドーレ札幌から移籍するMFチャナティップ・ソングラシン(ちゃなてぃっぷ、28歳、#18)からのビデオメッセージが放映された。
ことしのチームのキャッチフレーズは、強化と事業の両面でワクワクとドキドキが溢れる1年にしたいとの思いを込めて「HEART BEATS!(鼓動)」と発表された。
新体制発表に先立ち、新型コロナウイルス感染症対策のため欠席した川崎フロンターレ後援会会長の福田紀彦川崎市長がビデオメッセージビデオを寄せ、「川崎市が政令指定都市になって50年で、2024年は川崎市制100周年の大きな節目を迎えます。フロンターレができた26年前、その頃川崎にはプロスポーツがなかなか根付かないと言われました。しかし、フロンターレの地域を愛して地域貢献して市民を巻き込む取り組みによって、いまでは多くのスポーツチームが根付く街になりました。ことしも『風呂周年』を記念してもっと多くの人を巻き込み、一つでの多くのタイトルを取ることを期待し応援していきたいです」とエールを贈った。
舞台で達者なダンスを披露した藁科社長(写真左上)は「こんなこと(ダンス)をやるクラブはほかにはありません。私は4月で退任しますが、長い間皆さんの力強い応援に支えられてやってこれました。今日の新体制会見は副社長の吉田に全て託しました。その理由は、私は2015年のシーズン途中から社長に着任したので、予算から方針、戦い方まで全部決まっており、そのシーズンは何もできませんでした。後任の吉田副社長にその思いをさせたくないと考え、ことしの方針や運営は任せ、私は1幕の最後を盛り上げることにしました。この間思えばいろんなことがありました。シルバーコレクターといわれてなかなかタイトルが取れなかったため、私の役割として、タイトルを取ることにかけました。J1の中の中、中の上くらいだったチームの成績と経営状況を、なんとか上位、願わくばトップまでにいけるようにしたいとその一念でやってきました。会社の中身、運営の仕方もガラッと変え、変革をすると宣言してやってきました」などとこれまでを振り返っていた。
会場では、新ユニフォーム、ユニフォームスポンサーの紹介とともに、創立26年にちなんで、スーパー銭湯などでも活躍する男性歌手グループ純烈が出演、開幕戦にハーフタイムショーを行うほか、川崎市浴場組内などとコラボした「お風呂」に関連した営業・プロモーション企画などを発表した。
川崎フロンターレは新型コロナウイルス感染症予防のため、2021年の新体制発表は無観客で実施したが、今回は、入場を半数以下に抑えて有観客で開催する準備を進め、チケットも販売した。年明けにオミクロン株が急拡大したため、無観客実施も検討したが、選手やスタッフと観客の通路を分けるなどバブル方式を徹底して催すことにしたという。
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