« 第50回目の川崎市文化賞:前岡本太郎美術館館長の北條さんら6氏2団体が表彰 | メイン | 川崎市営バス、フロンターレ優勝記念のラッピング:車内に試合の写真も展示、2022年1月末まで3台運行 »

2021年12 月 9日 (木曜日)

川崎市の麻生区地域功労賞 : 地道な地域活動に光、自主防災や文化に貢献の1氏1団体を表彰

Asaotiikikourosyo-1628川崎市麻生区で地域のために尽くした人に贈られる麻生区地域功労賞の表彰式が11月29日麻生区役所で開かれた。13回目のことしは、個人の部は王禅寺東の樋口誠さん(80)、団体の部は麻生台団地自主防災会が表彰された。

写真=(左から)宮野敏男麻生区町会連合会会長、森博男麻生台団地自主防災会副部長、樋口誠さん、三瓶清美麻生区長

Asaotiikikourosyo-1580個人の部の樋口さんは2007年から新百合ヶ丘自治会長と同会の自主防災組織本部長を務める傍ら、町会・自治会の連絡組織の麻生区町会連合会、麻生区自主防災組織連絡協議会などで要職を歴任し地域の安全・安心のまちづくりに尽力した。また、川崎アートセンター運営委員会、あさお芸術のまちコンサート推進委員会など文化・芸術・教育面でも活躍、幅広い分野で地域の発展に尽力・貢献したことが評価された。
Asaotiikikourosyo-1592団体の部の麻生台団地自主防災会(下麻生)は、毎月第2・4金曜日の夜、人通りが少なくなる20時〜21時ごろに、防災会メンバーが2グループに分かれて昔ながらの拍子木を使った夜回りパトロールを続けており、各棟の住民の安心感、連帯感を育んでいる。これが功を奏し、巡回を始めてから団地内で夜間の火災は起きず、放火などの犯罪抑止にも役立ったことが受賞につながった。
表彰式には、同賞選考委員会委員長の三瓶清美麻生区長、同副委員長の宮野敏男麻生区町会連合会会長ら推薦した町会・自治会関係者が出席、三瓶区長から樋口さんと森博男麻生団地自主防災会副部長に表彰状が手渡された。
樋口さんは「定年退職後にまだエネルギーがあって地域に役立つことをしたいと思っていた時、自治会でこれまでやっていなかった防災組織の研究会が立ち上がってのをきっかけに参加して、あっという間に20年経ちました。賞をいただけたことは出来過ぎです。今後は若い人のバックアップをしていきたい」と喜んでいた。
森さんは「夜回りは前からやっていたが、2011年の東日本大震災以降は、自治会で防災意識が高まりきちんと取り組むことになりました。以前はみんなで団地全体を回っていましたが、時間がかかるので、今はエリアを分けて2グループで雨や雪の時も休まず回っています。メンバーは10数人ですが、アップダウンがある団地内を回るので、健康維持にもつながっています」と話した。
同賞は同区が2008年度に制定し、区内で地域や区のイメージアップなどに貢献する活動に地道に取り組み、他の表彰制度に該当しない個人または団体に対して区が光を当てて功績を称えるもの。町会、自治会などから候補者を募集して町会連合会、区社会福祉協議会の役員などで構成する選考会で受賞者を選んでおり、今回を含め39個人・17団体が受賞している。多くの区民に賞を知ってもらおうと2018年までは、区民まつり当日に特設ステージで表彰式を行っていたが、2019年は台風、2020年、2021年は新型コロナ感染症拡大予防のためにまつりが中止となり区役所での表彰となった。三瓶区長は「新型コロナが落ち着いたら、大勢の方に披露できるよう、以前のように区民まつりで表彰式を行いたい」と語った。

2021-12-09 in 02)イベント・催事, 09)市民活動, 12)防災・安全, b1) 川崎市麻生区 | Permalink

コメント

コメントを投稿