2024年4 月25日 (木曜日)

狛江市の新図書館計画に「市民の意見聴いて」:住民投票条例制定の直接請求

Seikyu狛江市が計画している新図書館整備計画について、「市民の意見を聴いて」と、市民団体「こまえ図書館住民投票の会」が4月15日、住民投票条例の制定を求める直接請求を松原俊雄市長に行った。

写真=署名を渡すこまえ図書館住民投票の会の共同代表(左)と企画財政部長ら(4月15日)

同会共同代表の小俣三郎さん、周東三和子さん、立川節子さん、林健彦さんが市役所を訪れ、髙橋良典企画財政部長に4060筆の有効署名を手渡した。同市で、住民投票を求める署名は初めて。
直接請求に必要な署名は有権者数の50分の1(2024年3月1日現在で1393票)だが、今回の請求は約3倍に近い。
地方自治法では20日以内に条例案を市議会に提出することになっており、同市では、市民が提出した文書に市長の意見書を添え、4月26日に開く臨時市議会に条例案を提出し、最終日の5月15日に審議する予定で、可決されれば住民投票が行われる。審議方法などについての詳細は明らかになっていない。
中央図書館は現在、1977年に開館した市民センターに併設されている。同市では、施設の老朽化や手狭などの理由で市民センターを今年秋に改修する計画が進んでいる。
市が2020年8月に策定した改修等基本方針によると、図書館は、約300m離れた現在の狛江市商工会・駄倉地区センターがある敷地に、地上3階地下1階の新図書館を新設するとしている。ただ、新図書館はスペースが狭いため蔵書は一般向けに限定、子ども向け図書は改修する中央公民館にコーナーを設けるという分離配置を打ち出している。
同会では、2月9日~3月9日に署名活動を実施、3月13日に4265筆の署名簿を同市選挙管理委員会に提出した。選管が同一人の重複署名などについて審査後、4月3日から9日まで市役所で縦覧された。
同会が提出した直接請求の要旨によると、分離配置は利用者に不便で、資料の分散により地域の情報拠点として、暮らし・仕事・地域の課題解決を支援するという図書館の目的の実現が困難になる恐れがあり、働く職員の業務負担も増す。また、「基本方針」の決定方法は「狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例(市民参加条例)」に則った手続きが十分に行われていないと指摘している。

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2023年10 月11日 (水曜日)

川崎市の麻生区地域功労賞、2氏1団体に : 地域活動に光、健康維持活動や防犯活動に貢献

Asaomatsuri-3川崎市麻生区で地域のために尽くした人や団体を対象にした「麻生区地域功労賞」の16回目の授賞式が、10月8日のあさお区民まつりの会場で催された。同区上麻生の寺崎修三さん、同区東百合丘の城田雄二郎さん、同区黒川町内会の「黒川シニアサークル」の2氏1団体に贈られた。

写真=山本奈保美区長(左)から地域功労賞を贈られる黒川シニアサークルのメンバー(10月8日)

 

区民まつりの特設ステージで山本奈保美麻生区長が受賞者に賞状と記念品を手渡した。山本区長は「長年にわたり地域の活性化のために尽力されてありがとうございます。このような活動が麻生区のまち作りに貢献していることに改めて感謝します。これからも地域・麻生区・川崎市のためにさらなる力をいただきたいです」と祝いの言葉を述べた。
Asaomatsuri-5続いて第41回あさお区民まつりのポスターデザイン賞の表彰も行われ、区内の中・高校生から寄せられた53点の中からポスターに採用された麻生総合高等学校2年藤田凜音さんに、宮野敏男あさお区民まつり実行委員長から表彰状が手渡された(写真左)。藤田さんの作品は同区のキャラクター「かきまるくん」をモチーフに、右手に区の旗を持ち、子どもからシニアの顔を描いた3つの柿を頭に乗せたかきまるくんを描いたもので、まつりのキャッチフレーズ「しんゆりのまちがひとつになる」にふさわしい作品として評価された。ポスターデザイン賞は、区政40年を迎えた2022年の区民まつりから行われており、今回が2回目。

地域功労賞
個人の部
Asaomatsuri-1○寺崎修三さん
1996年に区内に転入して以来、25年以上にわたり自宅近くの鶴亀松公園で、雨天を除いて毎日、住民に向けラジオ体操運動を実施、夏休みには子どもたちも参加するなど、地域住民の健康維持や交流の促進に多大な貢献している。ラジオ体操は昨年から後継者に引き継がれたが、現在は老人会で卓球や囲碁を通して住民の交流の場を築いている。

Asaomatsuri-2○城田雄二郎さん
長年にわたり防犯対策として週3、4回百合ヶ丘団地みずき街内で防犯パトロールや公園の美化活動を実施。その際、地域の子どもや一人暮らしの人、高齢者に安心・安全につながる声かけをしている。またベランダの植木など重いものの片付けや移動など、日常生活で困っている人の相談対応などの活動や地域に住む外国人との積極的な交流、自治会管理の各種機材の修理作業を行い、地域住民の安心・安全な生活環境作りに尽力している。

団体の部
Asaomatsuri-4○黒川シニアサークル
黒川地区の民生委員・児童委員3人、元民生委員・児童委員2人、社協福祉推進委員1人の6人体制の活動サークル。8月を除く毎月第2木曜日10時から黒川公会堂で地域の高齢者を対象に約90分間にわたりストレッチ、体操、脳トレなどを行う会を催している。地域包括支援サンターからの参加もあり、時節に合わせた講習も実施、健康維持・増進に貢献している。参加費は無料で事前登録も不要なため、誰でも参加しやすく、近所との関係が希薄になりがちな高齢者にとっては貴重な交流の場となっており、毎月平均10数人が継続的に参加、地域に定着した活動になっている。

地域功労賞は同区が2008年度に制定し、区内で地域や区のイメージアップなどに貢献する活動に地道に取り組み、他の表彰制度に該当しない個人または団体を区が表彰している。町会、自治会などから候補者を募集し町会連合会、区社会福祉協議会の役員などで構成する選考会で受賞者を選ぶ。

 

 

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2023年10 月 5日 (木曜日)

10月8・9日にコマエdeハワイ : 狛江えきまえ広場で初、フラなどハワイ音楽や料理満喫

狛江市えきまえ広場で8日・9日の11時~18時にハワイアンミュージックやフラダンス、ハワイの飲食やアパレル販売などを行う「コマエdeハワイ」(コマエdeハワイ実行委員会主催、コマラジ共催、狛江市など後援)が初めて開かれる。会場ではことし8月に起きたマウイ島火災の救援金の呼びかけと受け付けも行う。

このイベントは、市内にあるフラダンスやウクレレサークル、ハワイアンバンドなどハワイに関係する多くの市民団体の連携を図るとともに、狛江とハワイのつながりをつくることを目的に催される。狛江ラジオ放送株式会社(愛称コマラジ)役員の名古屋奨さんが、知り合いのフラ教室主宰者らに呼びかけ4月に実行委員会を結成、コマラジも4月から毎月最終土曜日の夜にハワイの情報を提供する番組をスタートして準備を進めてきた。
実行委では、一過性のイベントとしてではなく狛江市とハワイとのつながりをつくる「狛江ハワイ化計画」を企画。第一弾として農家とのコラボを掲げ、フラの首飾りや頭の飾りに使うハワイ特産の植物「ティーリーフ」を市内で育てて新たな農産物にしようと、農家からビニールハウスを借りて苗を育てることにした。また、ハワイの主食タロイモと似ている狛江産のサトイモを使った新しいハワイ料理のレシピの開発などで、農家との連携を深めたいとしている。
また、市内にあるグリーンショップ和泉園の協力で、会場でティーリーフを販売する。
イベントは、特設ステージで市内や近隣で活動するフラやハワイアンバンド30団体が音楽や踊りを披露するほか、狛江駅北口交通広場をウクレレステージとして15団体が演奏する。また、タコライス、ガーリックシュリンプなどハワイ料理のほか、市内のブルワリー2店がハワイをイメージしたクラフトビール、ケーキを販売、ハワイで仕入れた衣類やアクセサリーなどの販売、レイづくりのワークショップもある。
問い合わせは電話080-3312-7583名古屋さん。
イベントの詳細はこちら>

 

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2023年8 月25日 (金曜日)

六郷の渡しが1日限りの復活 : 東海道川崎宿の起立400年記念しクルーズ船で周遊

江戸時代の東海道にあった渡船場「六郷の渡し」を1日限りで復活させるイベント「六郷の渡しまつり2023」が10月23日に川崎市川崎区旭町1丁目(六郷橋上流付近)の河川敷で催される。渡し場があった六郷橋付近をクルーズ船で周遊するというもので、9月22日まで参加者を募集している。

東海道の宿場町として1623年に起立した川崎宿がことしで400年を迎えるのを機に、宿場のあった川崎駅周辺の活性化を目指す「川崎宿起立400年プロジェクト推進会議」が主催するイベントのひとつ。
六郷の渡しは川崎宿と八幡塚村(現・大田区仲六郷)とを結び、1874(明治7)年まで渡船が続けられた。
まつりは10時〜18時まで、クルーズ船周遊体験のほか、音楽ステージ、キッチンカー出店が行われる。
クルーズ船の周遊は六郷橋から多摩川スカイブリッジ付近までを約1時間かけて回る。
クルーズ船は屋根付きが1便35人程度、屋根なしが1便38人程度で、いずれも乳幼児などの膝上乗船はできない。各4便で計8便運航する。原則、雨天決行だが、安全運航に支障のおそれがある場合は中止。
乗船料は1人1,000円だが、乗船のほか会場の出店で1,000円分使えるプレミアムが付いている。
乗船の申し込みは川崎宿起立記念サイトから専用フォームで9月22日までに申し込む。応募多数の場合は抽選となる。
東海道川崎宿起立400年記念の詳細はこちら>
問い合わせは電話044-201-3130川崎区役所まちづくり推進部地域振興課。

 

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2023年1 月 9日 (月曜日)

川崎市麻生区役所で七草粥の会 : 3年ぶりにふるさとの味1000食振る舞う

230107nanakusakayu-4コロナに負けず、元気で一年を過ごして——川崎市麻生区役所の広場で1月7日、「あさお古風七草粥(がゆ)の会」が催され、麻生区産の米や野菜で作った春の七草がゆが、家族連れや老人などに1000食分振る舞われ、訪れた人たちは手作りの温かいふるさとの味を楽しんでいた。

230107nanakusakayu-1七草粥の会は、麻生区文化協会(菅原敬子会長)が地域の食文化を多くの市民に味わってもらおうと2004年から麻生区役所と共催で毎年1月7日に開催しており、今回で19回目を数える同区の新年の風物詩だ。
2021年は新型コロナウイルス感染症のため初めて中止となり、2022年は「無病息災を祈る伝統行事なので、なんとか実施したい」と感染対策を取りながら例年の半分の500食を振る舞った。
230107nanakusakayu-3今回は3年ぶりに元通りの1000食を準備、昨年同様に感染対策のガイドラインを決め、密にならないよう時間を小まめに区切って整理券を配布、対面を避け、一方を向いて黙食するなどの対策を取り、持ち帰り用として200食分も初めて用意した。
午前10時30分の受け付け前に整理券を求めて並ぶ人の姿が見られた。訪れた人たちは、和服にかっぽう着姿の文化協会の女性らから七草がゆを受け取り、「春の香りが楽しめて、おいしい」などと話しながら味わっていた。
230107nanakusakayu-2かゆ作りに使われたのは、同区黒川の米と、会員が5日に黒川で摘んだセリやナズナ、片平産のカブや大根などで、前日に会員らが準備し、当日9時前から麻生市民館調理室でかゆを作り、早野聖地公園のボランティアが里山活動で作った炭で焼いたモチを入れた。
会場には、七草を植えた鉢を展示したほか、かゆができるまでの作業を写真パネルで展示した。
片平の獅子舞やおはやしも復活、
市民館入り口横の屋外ステージで「麻生童謡を歌う会」が正月にちなんだ唱歌などを披露、羽根つきやカルタ取りも行われた。
主催者は「土曜日だったので全員そろって訪れる家族も多く、予想以上に持ち帰りが人気だった。伝統の味を多くの人に楽しんでもらえて良かった」と話していた。

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2022年8 月31日 (水曜日)

狛江市の多摩川で灯ろうまつり : 江戸後期からの夏の風物詩、約450基が河原を照らす

Tohro004狛江多摩川灯ろうまつり(多摩川灯ろうまつり実行委員会主催、狛江市観光協会後援)が8月25日、多摩水道橋下流の狛江市側河川敷で3年ぶりに催され、訪れた家族連れなどが河川敷に並べられた約450基の灯ろうを見つめたり、カメラやスマホで写真やビデオを撮ったりしていた。

写真右=多摩川河川敷に並んだ灯ろう

灯ろうまつりは、狛江で江戸時代後期から狛江(市)仏教会が行っていたと伝わる「川施餓鬼」の行事を、世界平和と環境保全を願って2005年から同市内の6つの寺院関係者とボランティアの市民が実行委員会を結成して運営を行い、夏の風物詩として親しまれている。以前は屋形船に積んで川に流していたが、屋形船がなくなったため2018年から河川敷に並べてろうそくの火をともす現在の方式に変わり、名所も「灯ろうまつり」に変更した。
新型コロナウイルス感染症と水害による河川敷工事などの影響で2年間中断していたが、ことし復活。事前に寺などに申し込んだ数は例年より少ない315基だったが、会場の受け付けには灯ろうを申し込む人の列ができ、例年を上回る申し込みがあった。なかには「ふるさとに帰れないので、ここで供養したい」と話す人や、10人ほどのグループで申し込むフィリピンの人もあり、主催者を喜ばせた。また、申し込んだ人たちは、自分の灯ろうを探して記念写真を撮ったり、わが子と灯ろうを写真に撮る若い夫婦もいた。
会場では18時30分から約30分にわたって読経が行われ、法要会場のテント前には人々が静かに焼香して、故人の冥福を祈っていた。当初は7時終了の予定だったが、予想以上の人出でにぎわいをみせたため終了時間を約30分延長した。

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2022年7 月 8日 (金曜日)

川崎市麻生区でからむし講座を開催 : 地名の由来学び、糸作り体験

川崎市麻生区で7月10日と17日に「からむし講座」が麻生市民館で開かれる。区の地名に関連する植物の麻の一種「からむし=苧麻(ちょま)」について学び、糸づくりなどを体験するもので、現在参加者を募集している。

この講座は、縄文時代から区内に自生する苧麻から取り出した繊維を布にして利用するなど、人と自然の関わりを次世代につなげることを目的に、市民団体「里山フォーラムin麻生」と麻生区生涯学習支援課が、麻生区地域課題対応事業−麻生里地里山保全推進事業の一環として、これまで開催してきた。
同区内には古くから上麻生、下麻生の地名があり、1982年7月に多摩区から分区した際に「麻生(あさお)区」と名付けられた。
講座は、10日はおとな対象の「からむしボランティア研修」。植物としてのからむしについて学んだ後、柿生の里や早野で刈り取ったからむしから繊維を取り、糸作りや布作りを体験する。定員は10人。
17日は「親子で楽しむからむしワークショップ」。区名の由来などを学び、区役所敷地内の母子像前に植えられたからむしを使って繊維を取り出し、糸や紐でストラップなどを作る予定。定員は小学生以上の親子8組。
講座はいずれも午後2時から4時。参加費(材料代)100円、飲み物、タオル、ハサミ持参。
申し込みは参加希望日、名前、住所、電話番号、メールアドレスを記入の上、麻生市民館へ直接または電話、ホームページの申し込みフォーム、メール([email protected])で。
問い合わせは電話070-6426-6123里山フォーラムin麻生または044-951-1300麻生市民館。

 

 

 

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2022年6 月17日 (金曜日)

狛江市長選挙立候補予定者招き公開討論会 : 狛江青年会議所が開催、YouTubeで配信

220616kokaitouron001任期満了に伴い6月26日に投票が行われる狛江市長選挙の立候補予定者を招いて政策などを聞く公開討論会が6月16日夜、西河原公民館で開かれた。討論会の様子はYouTubeで配信する予定。

写真=市長選の公開討論会

220616kokaitouron002 220616kokaitouron003この討論会は、狛江青年会議所(沼倉健一理事長)が「市民に身近な政治に関心を持ち、投票の参考にしてもらおう」と2014年から市長選の度に行っている。3回目の今回は新型コロナウイルス感染症の拡大などに配慮し、16日にビデオ収録、YouTubeで公開する。アドレスはこちら
出席したのは、既に立候補を表明している無所属新人で新日本婦人の会狛江支部長の周東三和子氏(75・写真左)=共産党、社民党推薦と、現職で2期目を目指す松原俊雄氏(70・写真右)=自民、公明推薦の2人。
特定非営利活動法人 市民討議会推進ネットワークに所属する埼玉大学キャリアセンター長で同大教授の石阪督規さんが司会進行役のコーディネーターを務めた。
内容は主催者内で検討した(1)防災・減災対策(2)公共施設の利活用(3)若者が暮らしやすい街づくり(特に子育て世代、出産から育児、教育)の3問のほか、冒頭で2人が出馬の動機を話した。質問は事前に各候補予定者に知らせ、時間制限内に交互に自説を訴え、その後石阪さんが追加質問する形式で進められた。最後に特に市民にアピールしたい点を発言、約90分で終了した。
争点の図書館移転問題について周東氏は「市の計画は、高橋前市長の時代に1年以上かけ、市と市民が協働でつくりあげた内容と異なっており、図書館機能を子どもとおとなに2分割するのは利用者にとっても不便」と訴えた。これに対し松原氏は「デジタル化に対応した図書館にし、市民活動センターを市民センターに入れることで街が活性化する」と話し、双方の主張はかみ合わなかった。
このほか、周東氏は宇宙航空研究開発機構(JAXA)で技術職や広報職として大型プロジェクトに関わった経験から「立場や意見の違いを時間をかけてみんなでまとめ上げることの大切さを市政運営に生かしたい」と訴えた。これに対し松原氏は行政経験の豊かさと実行力のほか「図書館新設は前々市長からの課題」などと訴えた。

 

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2022年1 月 7日 (金曜日)

川崎市麻生区で七草がゆの会:残雪の中、約400人がふるさと麻生の味に舌鼓

Nanakusa002川崎市麻生区役所広場で1月7日、「あさお古風七草粥(がゆ)の会」が催され、麻生区産の米や野菜で作った春の七草がゆが家族連れやお年寄りなど約400人に振る舞われた。前日の雪が残る中を訪れた人たちは手作りの温かい「ふるさとの味」を楽しんでいた。

写真=粥を味わう人

Nanakusa005七草粥の会は、麻生区文化協会(菅原敬子会長)が地域の食文化を多くの市民に味わってもらおうと2004年から麻生区役所と共催で毎年1月7日に開催しており、今回で18回目を数える同区の新年の風物詩だ。昨年は新型コロナウイルス感染症のため初めて中止となったが、ことしは「無病息災を祈る伝統行事なので、ぜひ実施したい」と昨年秋に関係者間で協議。三密を避けるため、例年の半分の500食に減らし、時間を小まめに区切って整理券を配布、対面を避け、一方を向いて黙食するなどといった感染対策のガイドラインを決めて、準備を進めてきた。

Nanakusa001会場となった区役所と麻生市民館の間の広場は、前日午後から降った雪が数センチ積もったが、区職員やボランティアらが7時30分頃から雪かきをして間に合わせた。
同区は坂が多いこともあり、例年より客足が遅かったが、午前10時30分の受け付け前には整理券を求めて並ぶ人の姿が見られた。訪れた人たちは、和服にかっぽう着姿の文化協会の女性らがよそった七草がゆを受け取り、「春の香りが楽しめて、おいしい」などと話しながら味わっていた。
かゆ作りに使われたのは、同区黒川の米と、会員が5日に古沢でつんだセリやナズナ、片平産のカブや大根などで、前日に会員らが準備をし、当日午前9時前から麻生市民館調理室でかゆを作り、早野聖地公園のボランティアが里山活動で作った炭で焼いたモチを入れた。
Nanakusa003会場には、七草を植えた鉢を展示したほか、かゆができるまでの作業の写真をパネルで展示した。
また、市民館入り口横の屋外ステージで、「麻生童謡を歌う会」が正月にちなんだ唱歌などを披露、羽根つきやカルタ取りも行われた。
主催者は「雪の影響もあったが、ゆったりと伝統の味を楽しんでもらえて良かった」と話していた。

 

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2021年12 月 9日 (木曜日)

川崎市の麻生区地域功労賞 : 地道な地域活動に光、自主防災や文化に貢献の1氏1団体を表彰

Asaotiikikourosyo-1628川崎市麻生区で地域のために尽くした人に贈られる麻生区地域功労賞の表彰式が11月29日麻生区役所で開かれた。13回目のことしは、個人の部は王禅寺東の樋口誠さん(80)、団体の部は麻生台団地自主防災会が表彰された。

写真=(左から)宮野敏男麻生区町会連合会会長、森博男麻生台団地自主防災会副部長、樋口誠さん、三瓶清美麻生区長

Asaotiikikourosyo-1580個人の部の樋口さんは2007年から新百合ヶ丘自治会長と同会の自主防災組織本部長を務める傍ら、町会・自治会の連絡組織の麻生区町会連合会、麻生区自主防災組織連絡協議会などで要職を歴任し地域の安全・安心のまちづくりに尽力した。また、川崎アートセンター運営委員会、あさお芸術のまちコンサート推進委員会など文化・芸術・教育面でも活躍、幅広い分野で地域の発展に尽力・貢献したことが評価された。
Asaotiikikourosyo-1592団体の部の麻生台団地自主防災会(下麻生)は、毎月第2・4金曜日の夜、人通りが少なくなる20時〜21時ごろに、防災会メンバーが2グループに分かれて昔ながらの拍子木を使った夜回りパトロールを続けており、各棟の住民の安心感、連帯感を育んでいる。これが功を奏し、巡回を始めてから団地内で夜間の火災は起きず、放火などの犯罪抑止にも役立ったことが受賞につながった。
表彰式には、同賞選考委員会委員長の三瓶清美麻生区長、同副委員長の宮野敏男麻生区町会連合会会長ら推薦した町会・自治会関係者が出席、三瓶区長から樋口さんと森博男麻生団地自主防災会副部長に表彰状が手渡された。
樋口さんは「定年退職後にまだエネルギーがあって地域に役立つことをしたいと思っていた時、自治会でこれまでやっていなかった防災組織の研究会が立ち上がってのをきっかけに参加して、あっという間に20年経ちました。賞をいただけたことは出来過ぎです。今後は若い人のバックアップをしていきたい」と喜んでいた。
森さんは「夜回りは前からやっていたが、2011年の東日本大震災以降は、自治会で防災意識が高まりきちんと取り組むことになりました。以前はみんなで団地全体を回っていましたが、時間がかかるので、今はエリアを分けて2グループで雨や雪の時も休まず回っています。メンバーは10数人ですが、アップダウンがある団地内を回るので、健康維持にもつながっています」と話した。
同賞は同区が2008年度に制定し、区内で地域や区のイメージアップなどに貢献する活動に地道に取り組み、他の表彰制度に該当しない個人または団体に対して区が光を当てて功績を称えるもの。町会、自治会などから候補者を募集して町会連合会、区社会福祉協議会の役員などで構成する選考会で受賞者を選んでおり、今回を含め39個人・17団体が受賞している。多くの区民に賞を知ってもらおうと2018年までは、区民まつり当日に特設ステージで表彰式を行っていたが、2019年は台風、2020年、2021年は新型コロナ感染症拡大予防のためにまつりが中止となり区役所での表彰となった。三瓶区長は「新型コロナが落ち着いたら、大勢の方に披露できるよう、以前のように区民まつりで表彰式を行いたい」と語った。

2021-12-09 in 02)イベント・催事, 09)市民活動, 12)防災・安全, b1) 川崎市麻生区 | Permalink | コメント (0)