2024年9 月 3日 (火曜日)

日本に本場のハム・ソーセージ伝えたヘルマンさん:紙芝居原画展と上演開催

Heruman-1本場ドイツのハムやソーセージを日本に伝えたドイツ人ヘルマン・ウォルシュケさん(故人)の業績と生涯を紙芝居にした原画展と原作者による紙芝居上演が小田急線狛江駅前で開かれる。

写真=完成した作品を持つ田中さん、飯田会長、石谷さん(左から)

この催しは、狛江市の市民団体「ヘルマン・ウオルシュケさんの足跡をたどる会(略称・ヘルマンさんの会)」(飯田吉明会長)が、狛江市市民公益活動事業補助金を受け、同市の後援で開催する。
原画展は狛江駅近くの泉の森会館ギャラリーで9月5日〜8日10時〜17時、紙芝居上演は狛江フェスティバルの泉龍寺会場で、7日は「ヘルマンさんのおはなし」、8日は「ヘルマンさんとソーセージ」をいずれも16時15分から行う。
同会はヘルマンさんの業績を見直す活動をしている市民団体で、ヘルマンさんの生誕120年、没後50年にあたる2013年に発足、ヘルマンさんと関わりを持つ食肉技術者や市民に聴き取り調査を行うほか、講演会などを開催、年次報告書を出している。
ヘルマンさん(1893−1963年)はドイツのラウノ(現ゼンフテンベルク市)に生まれ、第一次世界大戦の時、中国の青島で日本軍の捕虜となって来日。優れた食肉加工技術を生かして収容所でハムやソーセージを製造した。戦後は日本に永住し、明治屋などに勤めた後、1940年代後半から狛江の食肉加工工場でハムやソーセージを製造した。2度の大戦や関東大震災などを経験した波乱に満ちた生涯を送り、狛江市史にも取り上げられたヘルマンさんについて多くの市民に知ってもらおうと紙芝居製作を企画、昨年夏から準備を重ねてきた。
完成したのは、幼児から小学校低学年向きは調布市在住で元第五小学校校長・石谷清隆さんが描いた「ヘルマンさんとソーセージ」、小学校高学年から大人向けの作品は、八王子市在住の田中尚子さんが描いた「ヘルマンさんのおはなし」。両作品ともヘルマンさんの誕生から第一次戦争の捕虜として来日、日本でソーセージ職人として活躍、90年前にベーブ・ルースが来日した時に球場で日本初のホットドッグを販売したことや、狛江の工場でのハムやソーセージの製造、泉龍寺にお墓があることなどを描いている。
ギャラリーには、2作品合わせて40枚の紙芝居の原画と、同会が調べた年表やヘルマンさんの故郷・ゼンフテンベルク市からの手紙などをパネルにして展示する。
同会では、原画展のほか、補助金で紙芝居を複数部印刷、ヘルマンさんの業績を市民に伝えるために読み聞かせグループに貸し出すほか、市立図書館やゼンフテンベルク市などに寄贈する予定だ。
参加はいずれも無料。
問い合わせは電話03-3489-0222 ヘルマンさんの会 飯田さん。

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2024年6 月 5日 (水曜日)

川崎のくらし100年の変遷を体験:大山街道ふるさと館で企画展、昔の遊び、録音、お茶の体験イベントも

川崎市高津区溝口の「川崎市大山街道ふるさと館」で、企画展「くらしの移り変わり−明治・大正・昭和の川崎−」(川崎市市民ミュージアム主催)が開催される。

川崎市が誕生した100年前の大正時代を軸に、明治・大正・昭和のくらしの変化について紹介。実際に使われていた生活道具や写真・映像等約150点の資料を展示するほか、昔の道具に実際に触れられる体験コーナーも設ける。
期間は6月22日〜9月1日で、時間は10時〜17時。観覧料無料。
関連イベントとして「懐かしのおもちゃで遊んでみよう!」、「みんなで●REC 音のワークショップ」を開催する。
「懐かしのおもちゃで遊んでみよう!」は7月13日10時〜11時30分で紙風船やおはじきなどの昔遊びを体験する。講師:川崎市市民ミュージアム学芸員・川崎市大山街道ふるさと館職員。参加は誰でも可能で、定員30人(申し込み多数の場合は抽選、1組4人まで応募可能)、参加無料、申し込み6月14日10時〜16時。申込・詳細はhttps://www.kawasaki-museum.jp/event/29642/
「みんなで●REC 音のワークショップ」は8月12日10時〜正午・13時30分〜15時30分で昔の機械を使って自分や周りの音をカセットテープに録音する。講師:青木学さん(日本大学非常勤講師)。対象は小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴)で、定員各回20人(申し込み多数の場合は抽選、1組4人まで応募可能)、参加費1人300円、申し込み7月12日10時〜7月30日16時。申込・詳細はhttps://www.kawasaki-museum.jp/event/29642/
関連講座として夏休みふるさと発見講座「家庭でつくられていたお茶を飲んでみよう!」(川崎市大山街道ふるさと館主催)を開催する。
8月10日10時〜12時で昔ながらのお茶の製法を学び、実際に急須でいれたお茶を飲んで、市販のお茶と昔ながらの製法でいれたお茶を飲み比べるほか、企画展の会場で展示資料の説明を行う。講師:菊地悠介さん、谷拓馬さん(川崎市市民ミュージアム学芸員)。対象は小学4年生以上(小学4・5年生は保護者同伴)で、定員30人(申し込み多数の場合は抽選)、参加費1人300円(茶菓子付き)、申し込み6月15日10時〜7月15日16時。申込・詳細はhttps://www.kawasaki-museum.jp/event/29643/


展示詳細、イベント申し込みは市民ミュージアムホームページ(https://www.kawasaki-museum.jp/exhibition/29637/)。

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2023年10 月 9日 (月曜日)

【降雨・強風のため開催中止】多摩川で登戸の渡しが10月15日に復活:川崎市市制100周年のプレ事業、小田急線多摩川鉄橋付近で

15日は降雨・強風が予想されるためとして主催者が中止を決めた。(10月14日)

川崎市多摩区の多摩川で「登戸の渡し」を1日限りで復活させるイベントが10月15日10時〜15時に催される。
2024年に市制100年を迎える川崎市の記念プレ事業として実施されるもので、川崎市が主催し狛江市が後援する。担当の川崎市建設緑政局みどり・多摩川協働推進課によると、市内では六郷や丸子など多摩川の渡しの復活イベントは毎年各地で行われているが、登りの渡しは初めてだという。

多摩川にはかつて数多くの渡し場があった。登戸の渡しは1953年12月に「多摩水道橋」が完成するまでは多くの人が利用した。
イベント会場は、川崎側が稲田多摩川公園周辺(小田急線登戸駅徒歩約5分)、狛江側は多摩川緑地公園グランド周辺(小田急線和泉多摩川駅徒歩約8分)。
乗船できるのは小学生以上で整理券(片道500円、小学生は300円)が必要。整理券は両岸とも10時〜12時分は、9時30分から各16人分、12時〜15時は11時30分から各24人分発売する。
川崎側では、稲田郷土史会の協力で昔の渡し場の写真展示が行われるほか、パークゴルフや縄跳びのダブルダッチの体験、石ころアート、ペーパークラフトが無料で行われるほか、薪割り体験(参加費200円)、ハーブのサシェ(匂い袋)づくり(参加費100円)、緑化相談(無料)も行われる。またソーセージや野菜、綿菓子やグッズを販売する。
特設ステージでは、多摩区内の団体による和太鼓・篠笛の演奏、川崎市消防音楽隊などの演奏、多摩高校合唱部、稲田中学チアダンス部、ダブルダッチの模範演技などが披露される。
問い合わせは電話044-200-2268川崎市建設緑政局みどり・多摩川協働推進課。
イベントの詳細はこちら>

 

 

 

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2023年8 月25日 (金曜日)

六郷の渡しが1日限りの復活 : 東海道川崎宿の起立400年記念しクルーズ船で周遊

江戸時代の東海道にあった渡船場「六郷の渡し」を1日限りで復活させるイベント「六郷の渡しまつり2023」が10月23日に川崎市川崎区旭町1丁目(六郷橋上流付近)の河川敷で催される。渡し場があった六郷橋付近をクルーズ船で周遊するというもので、9月22日まで参加者を募集している。

東海道の宿場町として1623年に起立した川崎宿がことしで400年を迎えるのを機に、宿場のあった川崎駅周辺の活性化を目指す「川崎宿起立400年プロジェクト推進会議」が主催するイベントのひとつ。
六郷の渡しは川崎宿と八幡塚村(現・大田区仲六郷)とを結び、1874(明治7)年まで渡船が続けられた。
まつりは10時〜18時まで、クルーズ船周遊体験のほか、音楽ステージ、キッチンカー出店が行われる。
クルーズ船の周遊は六郷橋から多摩川スカイブリッジ付近までを約1時間かけて回る。
クルーズ船は屋根付きが1便35人程度、屋根なしが1便38人程度で、いずれも乳幼児などの膝上乗船はできない。各4便で計8便運航する。原則、雨天決行だが、安全運航に支障のおそれがある場合は中止。
乗船料は1人1,000円だが、乗船のほか会場の出店で1,000円分使えるプレミアムが付いている。
乗船の申し込みは川崎宿起立記念サイトから専用フォームで9月22日までに申し込む。応募多数の場合は抽選となる。
東海道川崎宿起立400年記念の詳細はこちら>
問い合わせは電話044-201-3130川崎区役所まちづくり推進部地域振興課。

 

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2021年11 月 6日 (土曜日)

第50回目の川崎市文化賞:前岡本太郎美術館館長の北條さんら6氏2団体が表彰

Kawasakibunkasyo-11川崎市の第50回文化賞・社会功労賞などに、医学博士で日本学術振興会学術システム研究センター顧問の黒木登志夫さん、前岡本太郎美術館館長の北條秀衛さんら6氏2団体が選ばれた。11月4日に中原区の川崎市国際交流センターホールで贈呈式が催され、福田紀彦川崎市長から受賞者に賞状と記念品などが手渡された。

写真=川崎市文化賞贈呈式で喜びの受賞者

市の文化賞は、同市が政令指定都市になった1972年に創設。1991年度には文化賞、社会功労賞、スポーツ賞に分けられ、2003年度にアゼリア輝賞、2005年度に特別賞が新設された。今年度を含め川崎の文化、芸術、市民福祉、スポーツなどの各分野の向上・発展に尽力した315人の個人と83団体が受賞している。

ことしの受賞者は、文化賞に黒木登志夫さん(85・中原区)、日本地名研究所(高津区)、北條秀衛さん(75・麻生区)、ゆりがおか児童合唱団(麻生区)、社会功労賞にハンセン病回復者で川崎市肢体障害者協会会長の石山春平之さん(85・宮前区)、前川崎医師会副会長の片岡正さん(69・東京都世田谷区)、アゼリア輝賞に俳優の加藤梨里香さん(23・高津区)、サクソフォーン奏者の齊藤健太さん(29・埼玉県草加市)。
贈呈式には個人受賞者6人に加え、日本地名研究所から金田久璋所長、ゆりがおか児童合唱団から常任指揮者の藤井大輔さんと団長の高野知宙さんら全員が出席した。福田市長が賞状とガラス製記念品などをそれぞれに手渡し、約200人の参列者から祝福の拍手が贈られていた。

受賞者の挨拶では、北條さんは「私は元市職員で、言わば黒子。式典もうまく進行できるか、今も心配する気持ちがある」と笑いを誘った後「関わってきた文化人や市民の支えがあったからで、賞はマラソンの給水と思い、これからも文化の発展のためにがんばります」と語った。
小学6年生でハンセン病に罹患した石山さんは、「学校に病気を届け出た時に『汚い』と叩かれながら学校を追われた」という辛い体験を披露、「立派な賞をいただけるとは思わなかった」と言葉を詰まらせながらも「80歳を超えたが、残された人生を(差別のない社会のために)精一杯がんばりたい」と力強く述べた。
福田市長は受賞者の人柄や功績を紹介し「受賞を契機にさらなる活躍を希望しています」とはなむけの言葉を贈った。

●受賞者のプロフィールと受賞理由(敬称略)
○文化賞
Kawasakibunkasyo-1☆黒木登志夫=くろき・としお(学術)
〜がん研究とかわさき市民アカデミーの発展に貢献〜
長年にわたりがん研究に従事し、日本のがん医療の発展に貢献するとともに、東京大学医科学研究所教授、岐阜大学学長、日本癌学会会長などの要職を歴任し日本の医学界を牽引してきた。
また、サイエンスライターとして活躍、多数の著書を執筆し、正確な医学情報をわかりやすく解説、新型コロナウイルス感染症に関して感染症の基礎知識や研究の最新情報を伝える活動にも積極的に取り組んだ。
川崎市では、かわさき市民アカデミーの講師として、医学や生命科学全般について市民にわかりやすく伝える活動に尽力している。

黒木さん「研究によって私自身も自分のがんを早く発見できた。研究をわかりやすく解説して還元するのが使命です。市民アカデミーで約10年にわたり毎年講演しているのでぜひ参加してほしい」

Kawasakibunkasyo-2☆日本地名研究所=にほんちめいけんきゅうじょ(学術)
〜地名、風土の価値を伝えて40年〜
川崎市を拠点に、時代と共に失われつつある古い地名の由来などに関する学術的な研究を重ね、土地の風土と不可分の地名の価値を発信する活動を継続している。
日本の民俗学に大きな足跡を残した谷川健一氏(故人)を初代所長として発足し、以後、全国地名研究者大会の開催、各地の地名研究会の支援など地名や風土を見直す全国的な研究活動の中心的役割を果たしてきた。
川崎市においては、研究成果を「川崎の町名」「川崎地名辞典」などにまとめたほか、地名に関する市民講座などを通じて、市民が自分の住む地域の歴史・文化への理解を深め、地元への愛着を深める機会を提供している。

金田所長「5月に創立40周年と地名研究所創設者の谷川健一生誕百年のシンポをやりました。谷川は、地名は『日本人のアイデンティティーに不可欠な存在』が持論でしたが、私は大地のDNAだと付け加えたいです」

Kawasakibunkasyo-3☆北條秀衛=ほうじょう・ひでえ(文化活動)
〜深い造詣と情熱で川崎の文化芸術振興を牽引〜
川崎市の教育長などを歴任し、公益財団法人川崎市文化財団理事長、岡本太郎美術館館長を歴任し、市の文化芸術事業に広く携わった。文化財団理事長として、川崎市ミューザ川崎シンフォニーホール、川崎市アートセンターなどの運営、発展に尽力するとともに、自身の芸術や伝統芸能への深い造詣と情熱により、川崎ジャズ、しんゆり芸術祭、川崎大師薪能など、多くの市民に親しまれている大型文化事業の立ち上げや運営を牽引、市の文化振興に貢献した。準備室長時代から関わってきた岡本太郎美術館の館長として、市出身の芸術家の岡本太郎の魅力を市民に伝え、館の発展に尽力した。

北條さん「これまで賞をいただいた先生方や市民のお陰で受賞できたことを、長い人生・マラソンの給水だと思い、まだまだ元気なのでこれからも文化の発展にがんばりたいです」

Kawasakibunkasyo-4☆ゆりがおか児童合唱団=ゆりがおか児童合唱団(学術)
〜地域から世界に響く子どもたちの美しい歌声〜
子どもたちが音楽によって健やかな、豊かな心で成長してほしいとの願いで1970年に麻生区百合ケ丘で創立、50周年を迎えた。
市内での定期演奏会の開催、音楽イベントへの参加など、地域に根ざした活動を継続し、小学1年生から高校3年生までの子どもたちによる美しい歌声が長年にわたって市民に愛されている。
多くの合唱祭などで数々の賞を受賞、著名なオーケストラやアーティストとの共演、テレビ出演、海外への演奏旅行を行うなど活躍の場を広げるほか、合唱団の卒業生が音楽家や指揮者として活躍するなど、市を代表する児童合唱団として音楽文化の向上に貢献している。

藤井常任指揮者「私もこの合唱団出身です。創設者で指揮者の山田榮子さんから引き継いで10年が経ち、山田の代わって賞を受けたと思います。毎年入団してくれる子どもと、聴きに来てくれる人がいたから、50年続きました。支えてくれる麻生区や川崎市に感謝し、少子化の中でも子どもの歌声が、文化がつながっていけばと思います」

Kawasakibunkasyo-5○社会功労賞
☆石山春平=いしやま・はるへい(社会福祉)
〜差別や偏見のない社会を目指して〜
ハンセン病回復者として、日本におけるハンセン病患者の権利回復運動を牽引してきた。実名を公表し、ハンセン病に対する誤った偏見や差別に苦しんだ経験を基に、全国各地で講演を行い、人権啓発活動に注力してきた。
川崎市では、30年以上にわたり障害者の生活を支援するガイドヘルパーに従事、市の福祉団体の役員を務めるなど、地域の障害者支援のリーダーとして、地域福祉の向上に貢献するとともに、福祉と人権問題に関する市民向けの講演を行い、差別や偏見のない社会の実現に尽力している。

石山さん「こんな立派な賞をいただけるとは思いませんでした。ハンセン病の収容所で働いていた女性と出会って結婚でき、夢のようだと思いました。その妻から、受賞の知らせを聞いて『やっと太陽が出た』と喜びの声をかけてくれました。残された人生を多くの人のために精一杯頑張りたいです」

Kawasakibunkasyo-6☆片岡正=かたおか・ただし(保健衛生)
〜地域の子どもを守り、市民の命を守る〜
1996年に市内に小児科医院を開業して以来、長年にわたり地域の小児科医として母子保健の向上に尽力した。市医師会の副会長などを務め、市全体の医療体制の充実をめざして病児・病後児保育施設の開設、小児救急医療の体制整備などに尽力、地域の子育て支援体制の充実や小児医療の発展に貢献した。
また、新型コロナウイルス感染症の流行に際して市医師会の担当副会長として指導的役割を担い、市や医療関係団体と連携し、感染症の検査やワクチン接種体制を構築するなど、市民の命を守るため、感染症の終息に向けた取り組みに副会長退任後の今も尽力している。

片岡さん「25年前にクリニックを作りましたが、医師会を手伝うようになって仕事が増えました。全国に先駆けて公設民営の病児保育を手がけてきました。今回の新型コロナウイルス感染症の対策のように、これからも行政と医師会が両輪となり、協力共存でやっていきたいです」

Kawasakibunkasyo-7○アゼリア輝賞
☆加藤梨里香=かとう・りりか(芸術・演劇)
〜川崎生まれ、川崎育ち。舞台で輝く若手俳優〜
2歳から子役として活躍し現在はミュージカルなどの舞台を中心として活動、これまで30以上の舞台に出演。ことし公演の帝国劇場ミュージカル「レ・ミセラブル」では主役級のヒロインのコゼットを熱演するなど、目覚ましい活躍をしている若手俳優。
川崎生まれ・育ちの俳優として、テレビやラジオ番組、自身のSNSで独自の視点で川崎の魅力を発信している。

加藤さん「このような賞をいただき光栄です。生まれ育った川崎の街を盛り上げ、今回の賞の名のようにたくさん輝けるよう精進していきたいです」

Kawasakibunkasyo-8☆齊藤健太=さいとう・けんた(文化・音楽)
〜サクソフォーンの音色が川崎の未来を彩る〜
洗足学園音楽大学出身のサクソフォーン奏者で、4年に1度開催される世界で最も権威あるといわれる「アドルフサックス国際コンクール」で1位を受賞(2019年)し、将来が嘱託される若手音楽家のひとり。全国各地でのリサイタルやオーケストラとの共演など多岐にわたる活動を通じ、サクソフォーンの新しい可能性を模索している。また、市内での演奏や後進の指導にあたっており、川崎の音楽文化の担い手として、今後の活躍が期待されている。

齊藤さん「中学・高校と吹奏楽部でサックスを続けて、いろいろなコンクールに出ましたが、なかなか1位にはなれなかったです。人生最後のコンクールと思って臨んだベルギーで受賞できましたが、その後コロナ禍で演奏活動がなかなかできない日々が続いています。昨年から母校で後進の指導にあたっていますが、生活の中でサックスが親しみやすいものになるよう精進していきます」

 

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2021年9 月 9日 (木曜日)

川崎市麻生区で10月2日に禅寺丸柿の柿もぎ体験会 : 親子の参加者を募集

川崎市麻生区と麻生観光協会が、同区黒川で区の特産品の禅寺丸柿のもぎ取りと芋掘り体験会を開催、小学生とその保護者と対象に参加者を募集している。
禅寺丸柿は約800年前に同区王禅寺の山中で見つかり、「柿生」の地名のもとになったと伝わり、区の木にもなっている。

同区では、2012年に区の木に制定した禅寺丸柿に親しんでもらおうと毎年、禅寺丸柿の収穫期に柿生禅寺丸柿保存会の協力で、「ばっぱさみ」と呼ばれる先端が割れた長い竹の道具を使った昔ながらの柿もぎの体験会を開催している。
ことしは10月2日(荒天の場合中止)10時〜12時に黒川地区で柿もぎ、黒川東営農団地で芋掘りを行う。集合場所は小田急線黒川駅北口、定員は小学生(2人まで可)と保護者のペアで合計30人。応募多数の場合は抽選となる。参加費は1人600円(イモ3株と保険代)。当日は三密を避けるため、当選者だけが参加できる。また、柿の生育状況と新型コロナウイルス感染症の状況により中止する場合がある。
申し込みは、往復はがきに「禅寺丸柿の柿もぎと芋掘り体験」と書き、参加する小学生(2人まで)と保護者の住所、氏名、年齢、電話番号を明記し〒215-8570 川崎市麻生区万福寺1-5-1 麻生区役所地域振興課へ9月17日(消印有効)までに郵送する。
問い合わせは電話044-965-5113麻生区役所地域振興課。

 

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2021年1 月27日 (水曜日)

1月28日の川崎市麻生区の麻生不動のダルマ市がコロナ禍で中止 : 火伏せのお札は授与

川崎市麻生区下麻生の麻生不動で例年1月28日に行われる「ダルマ市」は、新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が発出されているため、ことしは中止となり、ダルマ屋や露店の出店はない。ただし、火伏せのお札は授与する。「ダルマ市」の中止は初めて。

同不動尊は「火伏せ不動」として知られており例年この日に火伏のお札などを授与している。
明治末から下麻生や隣接する町田市鶴川地区の人たちを中心にダルマの販売や農具の販売が始まり、現在は境内や沿道にダルマ屋を植木や飲食など数百店の露店が並び「ダルマ市」として知られ、多くの人が訪れる麻生区の名物行事となっている。
麻生不動を管理する王禅寺によると、露店は出ないが、境内では8時頃から17時頃まで、火伏せ不動の「お札」の受け付けは行う。
問い合わせは電話044-966-5135(麻生不動院)王禅寺。

 

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2020年1 月23日 (木曜日)

日本に西欧の技術伝える、第一次大戦後のドイツ人捕虜の業績に光:1月26日に狛江市で講演会

狛江市の市民団体「ヘルマン・ウォルシュケさんの足跡をたどる会」(通称・ヘルマンさんの会)が1月26日14時から小田急線狛江駅近くの泉龍寺仏教文庫で第一次世界大戦で日本に収容されたドイツ人捕虜の就職活動などをテーマにした講演会を開催する。対戦終了後、日本に残った捕虜たちは多くの技術を伝え、その後のわが国の発展に大きな足跡を残したと言われ、武蔵野市で見つかった貴重な文書を手がかりにその業績に光を当てるのが目的。

同会は、第一次大戦でドイツ人捕虜になり日本の収容所で暮らした後、日本に残って日本人にハムやソーセージなど食肉加工の技術を伝えたヘルマン・ウォルシュケさんの業績を掘り起こし活動を行っている。
ヘルマンさんと同じく、日本に残ったドイツ人にはバウムクーヘンで知られるカール・ユーハイム、ハムで知られるアウグスト・ローマイヤーなどが知られている。このほかにもパンや楽器などの職人が日本にヨーロッパの技術を伝えた。
講演会は、武蔵野市立武蔵野ふるさと歴史館所蔵の「俘虜(ふりょ)就職方ノ件」と題したガリ版刷りの文書について同館公文書専門員の髙野弘之さんが、文書の内容や発見されたいきさつなどについて解説する。
この文書は、第一次大戦後、日本に残った捕虜の就職活動について1919(大正8)年に作られたもので、ドイツ人捕虜などの氏名、年齢、収容先、兵隊になる前の職業や特技などが記され、民間会社などに採用希望を募る内容となっており、同種のものはこれまでほとんど残っておらず、非常に珍しいという。
また、狛江市市史編さん委員で武蔵野市文化財保護審議会委員の稲葉和也さんが旧満州国新京のドイツ人街や当時食べたソーセージの味などについて話す。
参加は無料で、問い合わせは電話03-3489-0222飯田さん。

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2020年1 月 8日 (水曜日)

川崎市麻生区役所で七草かゆの会:温かい春の味に約1,000人が舌鼓

Nanakusa003川崎市麻生区役所で1月7日、「あさお古風七草粥(がゆ)の会」が催され、家族連れやお年寄りなど約1,000人が同区内で採れた米や七草を使った手作りの「ふるさとの味」を楽しんだ。

写真=七草がゆを味わう人たち

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七草がゆ

この会は、麻生区文化協会(菅原敬子会長)が無病息災を祈る昔ながらの行事を楽しんでもらおうと2004年から麻生区役所と共催で毎年1月7日に催しており、新年の名物行事として多くの人に親しまれている。かゆは無料だが、昨年各地で起きた被災地の子どもへの支援募金活動を行った。

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受付に長い列

会場となった広場には11時の開始前から幼児連れの夫婦や高齢者などで長い列ができた。訪れた人たちは和服にかっぽう着姿の文化協会などの女性らが差し出したかゆを受け取り、早速熱いかゆをすすりながら「春の味と香りが感じられて、おいしい」などと話していた。

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かゆを食べる人でにぎわう

かゆに使われた七草のうち、セリやナズナは同会会員が5日に古沢でつんだほか、ダイコンやカブ、米も区内で収穫したもの。また、もちを焼くのには早野聖地公園でボランティアが焼いた炭を使った。かゆは前日に下準備を行い、当日は午前8時頃から約1,000食分を調理したという。また、会場では区内のPTAや学生など数十人のボランティアが準備作業や会場整理、食器の回収などにあたった。

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麻生童謡の会が正月の歌

市民館の屋外ステージでは「麻生童謡を歌う会」が正月にちなんだ歌や昔の遊びなどを披露したほか、白鳥神社おはやし保存会がにぎやかなはやしでムードを盛り上げていた。

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白鳥神社おはやし保存会

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2019年10 月30日 (水曜日)

川崎市の橘樹官衙遺跡群が国指定史跡5周年:古代役人の衣装体験、史跡めぐりなど記念のイベント

高津区千年と宮前区野川にある古代の律令制時代の役所跡とされる「橘樹官衙遺跡群(たちばなかんがいせきぐん)」が国史跡指定5周年を記念し、川崎市教育委員会が、古代の役人の衣装体験や史跡めぐり、現地見学会、シンポジウムなどさまざまなイベントを開催する。

同市教育委員会によると橘樹官衙遺跡群は、武蔵国橘樹郡の役所跡である橘樹郡家(郡衙)跡と、その西側に隣接して造営された古代の寺院跡である影向寺遺跡から構成される古代官衙の遺跡。地方官衙の成立から廃絶に至るまでの経過をたどることができる貴重な遺跡で、7世紀から10世紀の官衙の実態とその推移を知るうえで重要であるとして、2015年に川崎市初の国史跡に指定された。
同市教委では史跡指定後に、多くの市民にこの遺跡群の持つ歴史的・学術的価値を知ってもらい、史跡の整備や有効活用について理解を深める取り組みを行っており、ことしは「5年で”さらに””もっと”わかった! 古代のかわさき」をテーマに10月から来年3月まで記念事業を実施する。
11月3日には、同遺跡と同時代に創建されたと伝わる遺跡郡西隣の影向寺縁日のイベントブースで、当時の男性役人がまとっていた笏(しゃく)や冠など衣冠束帯をイメージした装束を身に付ける古代衣装体験を12時から14時まで行う。雨天決行で参加は無料。
11月23日午後に行う「橘樹官衙遺跡群成立前夜 高津の古墳めぐり」の参加者を募集している。
古墳めぐりは、橘樹官衙遺跡群が成立する前の時代の古墳時代の史跡や文化財をめぐり古代川崎の歴史に触れるとともに、橘樹官衙遺跡群の歴史的背景について理解を深める。集合場所と時間は東急東横線二子新地駅東口に12時30分に集合。コースは、岡本かの子文学碑〜二子橋の石柱〜多摩川の旧流路〜諏訪神社〜諏訪天神塚古墳〜諏訪浅間塚古墳〜二子塚古墳跡〜旧平瀬川流路〜宗隆寺(宗隆寺古墳群)をめぐり16時30分頃溝の口駅付近で解散する。定員は30人で応募多数の場合は抽選。
申し込みは往復葉書か市教委文化財課のホームページ(こちら>)のフォームメールに住所・氏名(ふりがな)、開催時点の年齢、電話番号を明記し(往復葉書の場合は返信宛先も書き)、11月8日(消印有効)までに〒210-8577(住所不要)川崎市教育委員会事務局生涯学習部文化財課へ送る。葉書1通で2人まで受け付けるが、その場合は2人の名前と年齢も記入。
このほか、12月7日に橘樹郡家跡第30次調査現地見学会、2020年2月29日に影向寺遺跡第26次調査見学会、3月14日に国史跡指定5周年シンポジウムが開かれる。
問い合わせは電話044-200-3306川崎市教育委員会事務局生涯学習部文化財課。

2019-10-30 in 02)イベント・催事, 05)歴史, 07)文化・芸術, b) 川崎市のニュース, b3) 川崎市高津区, b4) 川崎市宮前区 | Permalink | コメント (0)