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2024年9 月 3日 (火曜日)

日本に本場のハム・ソーセージ伝えたヘルマンさん:紙芝居原画展と上演開催

Heruman-1本場ドイツのハムやソーセージを日本に伝えたドイツ人ヘルマン・ウォルシュケさん(故人)の業績と生涯を紙芝居にした原画展と原作者による紙芝居上演が小田急線狛江駅前で開かれる。

写真=完成した作品を持つ田中さん、飯田会長、石谷さん(左から)

この催しは、狛江市の市民団体「ヘルマン・ウオルシュケさんの足跡をたどる会(略称・ヘルマンさんの会)」(飯田吉明会長)が、狛江市市民公益活動事業補助金を受け、同市の後援で開催する。
原画展は狛江駅近くの泉の森会館ギャラリーで9月5日〜8日10時〜17時、紙芝居上演は狛江フェスティバルの泉龍寺会場で、7日は「ヘルマンさんのおはなし」、8日は「ヘルマンさんとソーセージ」をいずれも16時15分から行う。
同会はヘルマンさんの業績を見直す活動をしている市民団体で、ヘルマンさんの生誕120年、没後50年にあたる2013年に発足、ヘルマンさんと関わりを持つ食肉技術者や市民に聴き取り調査を行うほか、講演会などを開催、年次報告書を出している。
ヘルマンさん(1893−1963年)はドイツのラウノ(現ゼンフテンベルク市)に生まれ、第一次世界大戦の時、中国の青島で日本軍の捕虜となって来日。優れた食肉加工技術を生かして収容所でハムやソーセージを製造した。戦後は日本に永住し、明治屋などに勤めた後、1940年代後半から狛江の食肉加工工場でハムやソーセージを製造した。2度の大戦や関東大震災などを経験した波乱に満ちた生涯を送り、狛江市史にも取り上げられたヘルマンさんについて多くの市民に知ってもらおうと紙芝居製作を企画、昨年夏から準備を重ねてきた。
完成したのは、幼児から小学校低学年向きは調布市在住で元第五小学校校長・石谷清隆さんが描いた「ヘルマンさんとソーセージ」、小学校高学年から大人向けの作品は、八王子市在住の田中尚子さんが描いた「ヘルマンさんのおはなし」。両作品ともヘルマンさんの誕生から第一次戦争の捕虜として来日、日本でソーセージ職人として活躍、90年前にベーブ・ルースが来日した時に球場で日本初のホットドッグを販売したことや、狛江の工場でのハムやソーセージの製造、泉龍寺にお墓があることなどを描いている。
ギャラリーには、2作品合わせて40枚の紙芝居の原画と、同会が調べた年表やヘルマンさんの故郷・ゼンフテンベルク市からの手紙などをパネルにして展示する。
同会では、原画展のほか、補助金で紙芝居を複数部印刷、ヘルマンさんの業績を市民に伝えるために読み聞かせグループに貸し出すほか、市立図書館やゼンフテンベルク市などに寄贈する予定だ。
参加はいずれも無料。
問い合わせは電話03-3489-0222 ヘルマンさんの会 飯田さん。

2024-09-03 in 02)イベント・催事, 04)教育・子ども , 05)歴史, a) 狛江市のニュース, | Permalink

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