2022年4 月 7日 (木曜日)
Jリーグ 川崎フロンターレがセレッソ大阪に1対4で大敗: ホーム無敗記録25でストップ、J新記録ならず
Jリーグ第6節の9試合が4月1、2日に行われ、川崎フロンターレは2日に川崎市中原区の等々力競技場でセレッソ大阪と対戦した。試合は、川崎Fが前半に3失点、後半も失点し、1対4で敗れた。川崎Fがリーグ戦のホームでの敗戦は2020年11月3日(第26節)以来1年5カ月ぶり。同年11月18日から続いていたホーム無敗記録はJリーグ記録タイの25でストップ、新記録はならなかった。
写真(撮影 : いずれも桑山輝明)=86分、川崎FのFWマルシーニョ(#23)のゴール
代表戦を挟んで約2週間ぶりに行われたこの試合は、川崎Fにとっては記録がかかるだけに負けられないところだ。
試合は立ち上がりは互角の闘いだったが、13分に川崎FのDF谷口彰悟(#5)のミスからボールを奪ったC大阪がカウンター攻撃を仕掛けてMF乾貴士(#8)が先制した(写真左)。
川崎Fは相手のプレスに阻まれ攻撃できないうちに、28分に再び乾に追加点を奪われた。さらに36分にもC大阪のFW山田寛人(#34)にゴールを奪われ、前半を0対3で折り返した。流れを変えたい川崎Fはハーフタイムに一気に選手を4人代えて攻勢に転じたが、フィニッシュが決まらず、68分にはFW山田にも2本目となるゴールを決められた。川崎Fはその後もピンチを迎えたが、GKチョン ソンリョン(#1)のセーブで失点を免れた。
川崎Fは65分にFW家長昭博(#41)に代わって入ったFW小林悠(#11)が、終了間際の86分にペナルティーエリアでFWマルシーニョ(#23)へヒールパス(写真右下)、マルシーニョがゴールを決めて一矢報いた。しかし反撃もここまで、久し振りの大量失点で敗れた。
川崎Fの次のホームゲームは、4月9日19時から柏レイソルと対戦する。
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2022年3 月14日 (月曜日)
Jリーグ第4節 川崎フロンターレが名古屋グランパスに1対0で勝利:ホーム25試合無敗のJリーグタイ記録
Jリーグ第4節が3月11〜13日に行われた。川崎フロンターレは12日にホームの中原区等々力競技場で名古屋グランパスと対戦、25分にMFチャナティップ(#18)のスルーパスに反応したFWマルシーニョ(#23)の今季初ゴールを守り切り1対0で勝利した。チームは、2020年11月18日第30節の横浜F・マリノス戦以来、22勝3分でホーム25試合連続無敗のJリーグタイ記録を達成した。
写真(撮影 : いずれも山本真人)=25分、先制ゴールを喜ぶ川崎イレブン
試合は、名古屋が立ち上がり直後にペナルティーエリア手前でフリーキックを得るなど押し気味だったが、次第に川崎Fがボールを支配する時間が長くなり、25分にマルシーニョが相手ゴールキーパーをかわして先制ゴールを決めた(写真右上)。川崎Fはその後も何度か追加点のチャンスを作ったが相手の好守などでフィニッシュに至らず、1対0で折り返した。
名古屋はハーフタイムで選手を変えずにポジションを入れ替えるなどして攻勢を強めた。一方、追加点がほしい川崎Fは早めに選手交代のカードを切り、60分には前半にカードをもらったチャナテップ、FWレアンドロ ダミアン(#9)を下げ、MF小塚和季(#17)、知念慶(#20)を投入、73分には脇坂泰斗(#14)、マルシーニョを下げ、FW遠野大弥(#19)、FW宮城点(#24)と早めに選手を交代した。しかし、名古屋の固い守備を崩せず好守が入れ替わる緊迫した時間が続き、追加点は奪えなかったものの、川崎FのMF橘田健人(#8)が相手のボールを奪って攻撃の芽を摘み取り(写真左)、キャプテンのDF谷口彰悟(#5)やGKチ
ョン ソンリョンの確かな守備など見応えのある緊迫した時間が続いた(写真左下)。
名古屋は試合終了間際から3分のアディショナルタイムまで何度も同点のチャンスを作り出したが、川崎Fの堅守を崩せなかった。
チャナティップのアシストは移籍後初だが、イエローカードを受けたため次節は累積警告で出場できない。
川崎Fの次のホームゲームは4月2日15時からセレッソ大阪と対戦する。
2022-03-14 in 02)イベント・催事, b) 川崎市のニュース, b5) 川崎市中原区, スポーツ | Permalink | コメント (0)
2022年3 月 5日 (土曜日)
Jリーグ・第10節 川崎フロンターレが浦和レッズに逆転勝ち:SUPER CUPのリベンジ果たす
Jリーグ第10節の2試合が3月2日に行われた。川崎フロンターレは浦和レッズと対戦、33分に浦和に先制されたが、62分と64分にたて続けにゴールを決め2対1で逆転勝利した。3勝1敗で、暫定ながら早くも首位に立った。
写真(撮影 : いずれも桑山輝明)=逆転ゴールに喜ぶdf山根視来(#13 左)とアシストしたMF脇坂泰斗(#14)
試合はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場するために前倒しとなったもの。両チームは開幕前の2月12日にFUJI FILM SUPER CUPで対戦、川崎Fは0対2で敗けている。今シーズンの目標であるリーグ3連覇を成し遂げるためにも、同じチームに負けられない一戦。一方の浦和は、FUJI FILM SUPER CUPで優勝したものの、リーグ戦3試合を1分2敗と未勝利で、連敗は避けたいところだ。
試合は、立ち上がりから両チームが先制点を奪おうと相手陣内に攻めこみ激しくぶつかりあうが、次第に浦和の勢いが増した。25分に川崎FのDF登里享平(#2)が足を痛めて退場、MF塚川孝輝(#3)が急きょ本来のポジションと異なる左サイドバックで投入された。その後、コーナーキックのチャンスに浦和のDF岩波拓也(#4)がヘディングでゴールを決めて先制(写真左上)、川崎Fは相手の好守を崩せず、前半を0対1で折り返した。後半、川崎Fは浦和陣内に攻め入る時間が増え、62分のコーナーキックでMF脇坂泰斗(#14)のクロスをFW家長昭博(#41)がヘディングで決めて同点(写真右)とした。さらぶ、2分後の64分にペナルティーエリアに入った脇坂が見事なターンで
相手をかわして出したパスをDF山根視来(#13)がダイレクトで決めて追加点を奪った。
これに対し浦和は猛反撃に転じ、再三のチャンスを作り出したものの、川崎FのGKチョン ソンリョン(#1)のビッグセーブ(写真左下)に加え全員が体を張った守備でゴールマウスを守り切った。
次回の等々力陸上球技場のホームゲームは3月12日(第4節)17時から名古屋クランパスと対戦する。
2022-03-05 in 02)イベント・催事, b) 川崎市のニュース, b5) 川崎市中原区, スポーツ | Permalink | コメント (0)
2022年2 月23日 (水曜日)
Jリーグ開幕・川崎フロンターレはFC東京に1対0で白星発進
Jリーグが2月18日に開幕、川崎フロンターレは初日の18日に川崎市中原区の等々力陸上競技場でFC東京と対戦した。試合は両チームのキーパーがビックセーブを何度も見せるなど緊迫した展開だったが、川崎Fが81分にFWレアンドロ ダミアン(#9)がヘディングで決めたゴールを守り切り1対0で勝利、開幕戦を白星で飾った。
写真(撮影 : いずれも山本真人)=試合終了直後に喜び合うFWダミアン(#9)とFW遠野大弥(#19)
リーグ開幕戦唯一のゲームとなったこの試合は「第39回多摩川クラシコ」と名付けられた多摩川を挟むダービーマッチ。川崎Fは12日のFUJI FILM SUPER CUPで浦和レッズに敗戦しており、連敗は避けたいところ。一方のFC東京は指揮官が替わり、プレースタイルの浸透が気になるところだ。互いに選手やスタッフから新型コロナウイルスの感染者が出るなど影響が心配された。
試合は、立ち上がりは川崎Fのリズムだったが、次第にF東京が攻勢に転じ、守護神GKチョン ソンリョン(#1)が2本のビッグセーブでゴールを守り(写真右)、前半を0対0で折り返した。
後半の立ち上がりも東京Fの攻勢が続き、56分にはベテランDF長友佑都(#5)の投入でさらに勢いを増し、60分にはFW永井謙佑(#11)がゴールネットを揺らしたが、オフサイドで事なきを得た。流れを変えたい川崎Fは62分にMFチャナテップ(#18)とFWマルシーニョ(#23)に替え、MF塚川孝輝(#3)とFW知念慶(#20)を入れ、76分にはMF脇坂泰斗(#14)からFW遠野大弥(#18)に交替、これが功を奏した。79分に遠野のシュートは阻まれたが、これで得た左コーナーキックで遠野のクロスボールをダミアンが頭で合わせようやく先制ゴールが決まった。その後、川崎FのDF車屋紳太郎(#7)が相手選手とぶつかり肩から落ち担架で運ばれるアクシデントがあり、7分と長めのアディショナルタイムにF東京の猛反撃にあったが、ソンリョンをはじめとする川崎Fの体を張った守備で守り切り、無失点で勝利を引き寄せた。
金曜日のナイターにもかかわらず両チームのサポーター17,544人が観戦、試合前には川崎F26周年に合わせた健康センターやスーパー銭湯の営業で人気グループとなった「026(おふろ)サポーター 純烈」がキックオフパフォーマンスやハーフタームでミニコンサートを行い、客席はサッカーゲームでは珍しいペンライトで盛り上がった。
次回の等々力陸上球技場のホームゲームは3月2日(第10節)19時から浦和レッズと対戦する。
2022-02-23 in 02)イベント・催事, b) 川崎市のニュース, b5) 川崎市中原区, b6) 川崎市幸区, スポーツ | Permalink | コメント (0)
2021年12 月17日 (金曜日)
天皇杯準決勝:川崎フロンターレが大分トリニータにPK戦で敗退、連覇の夢絶たれる
サッカーの第101回天皇杯準決勝が12月12日に川崎市とさいたま市で行われた。川崎フロンターレは等々力陸上競技場で大分トリニータと対戦。延長後半の113分にFW小林悠(#11)が先制したものの、終了間際の120+1分に大分のDFエンリケ トレヴィザン(#14)に同点ゴールを決めてPK戦に突入。その結果、4対5で敗れ、天皇杯連覇の夢を絶たれた。
写真(撮影:いずれも桑山輝明)=フロンターレのFW小林悠の先制ゴール
リーグ戦で圧倒的な勝ち点を挙げた川崎Fは、昨年の記念すべき100回目の天皇杯覇者。一方の大分は今シーズン18位で、来シーズンは4年ぶりにJ2降格となる。
両チームとも2回戦から参戦、川崎Fは2回戦はJ3のAC長野パルセイロ戦に1対1、3回戦のジェフユナイテッドは1対1の同点で、いずれもPK戦で勝ち抜けて辛くもラウンド16に進出。清水エスパルスに2対1、準々決勝の鹿島アントラーズに3対1と最小失点で、準決勝にコマを進めた。この日の試合は、昨年から始まった新型コロナウイルス感染拡大による入場制限が初めて外され、競技場には両チームのサポーターが駆けつけ、17,595人が観戦した。
試合は、序盤から川崎Fがボールを支配し、大分が守備と中盤を厚くして自陣に侵入する川崎Fに対応したが、川崎Fのミドルシュートなどを元川崎のGK高木駿 (#1)に防がれ、前半を0対0で折り返した。
後半も川崎Fが攻め続けたが、高木のビッグセーブを始め大分の体を張った守備を崩せず延長戦となった。
延長戦は、体力が落ちた大分の守備を縫って109分に出場したMF小塚和樹(#17)がチャンスを作り、ペナルティーエリアから倒れ込みながら送ったパスを途中出場の小林がゴールに押し込み、ようやく均衡を破った。残り時間はアディショナルタイムを合わせても10分余りで、川崎Fが勝利を引き寄せたかに見えたが、その後のプレーで、途中出場したFW遠野大弥(#19)が大分の選手と接触、120分に負傷退場した。この時点で川崎Fは交代枠を使い切っており、アディショナルタイムを10人で戦うことになった。大分は負傷退場前のプレーで得たフリーキックを昨シーズンまで川崎にいたMF下田北斗(#11)がゴール前に正確なパスを送り、これにエンリケ トレヴィザン(写真左上)が合わせて終了間際にまさかの同点に追い付くと競技場の川崎Fサポーターから悲鳴に似た声が上がった。
PK戦は大分が先行、5本目まではそれぞれポストとキーパーに止められ3対3だった。サドンデスに突入した6本目はそれぞれ成功、大分が7本目を決めた後、この日神がかり的なセーブをしていた高木がDF山根視来(#13)のシュートを止めると、客席は一瞬静まり返った後、大分サポーター席から大きな喚声が上がり、そのまま試合が終了となった。
試合後、観客からは川崎Fの選手だけでなく、大分の選手たちにも大きな拍手が贈られていた。
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2021年12 月11日 (土曜日)
川崎フロンターレが優勝報告会:川崎市がスポーツ特別功労賞を授与、サポーター5000人が祝福
J1リーグ2連覇を果たした川崎フロンターレが12月5日、中原区等々力のホーム・等々力競技場で優勝報告会を開催、5000人を超えるサポーターと優勝を喜び合った。川崎市のスポーツ特別賞の贈呈も行われ、福田紀彦川崎市長から鬼木達監督と脇坂泰斗副キャプテンに賞状と記念品が手渡された。
フロンターレは34節の浦和レッズ戦で4試合を残して早々と優勝を決め、2017年・2018年に続いて2回目の2連覇を達成した。最終成績は28勝8分2敗、勝点92と2位以下を大きく引き離す圧倒的な強さで、ホームでは無敗だった。
今シーズンは18年間在籍しフロンターレの象徴的存在だった中村憲剛さんが抜け、夏には前年からチームの勝利を牽引してきた若手の三笘薫選手と田中碧選手が海外に移籍、またゲームメーカーの大島僚太選手がケガで長期離脱するなど、さまざまな試練もあったが、シーズンを通して大きく崩れることなく、チームの連勝記録を大きく塗り替えた。
報告会では、最初に藁科義弘社長が「数字上では圧倒的という言葉になりますが、簡単ではありませんでした。オリンピック・パラリンピックイヤーで日程が厳しい上、コロナ禍で過密になり、ACL(アジアチャンピオンリーグ)がセントラル開催となり中2日で6連戦、日本へ戻ってからも、隔離生活でコンディション作りやメンタルも大変でしたが、選手たちはそれに負けることなくしっかりと対応し、鬼木監督のマネージメントが素晴らしく、スタッフも含めてまとまって勝ち得た優勝です。また、スポンサーやサポーターが苦しい中でも支え応援してくれた」とシーズンを振り返って感謝の言葉を述べ「来年はACLを取り、皆さんと共にこの川崎の名をアジアだけでなく世界に広めたい。皆さん一緒に戦って」と挨拶した。
鬼木監督は「自分たちが当たり前のようにサッカーができるのは、クラブが安定して日々練習に取り組める環境を与えてくれたお陰で、その結果が優勝につながった。クラブを支えてくれるスポンサーと応援で後押ししてくれたサポーターに感謝しています」と話し、「これからも、いつか(コロナの制限がなくなり)大きな声で応援してもらい、自分たちがそれにこたえられるようトップでリーグをかけ抜ける姿を見せたい。ことしの選手たちは頼もしかった。苦しい時もかなりありましたが、僕は麻生グランドで選手の努力を毎日見ていて、この成績は選手とスタッフの努力のたまものだと思います。来年この数字を出せるのは簡単なことではないが、3連覇と、悔しい思いをしたACL優勝をめざしたい。その前に今年の残りのタイトルをここにいる選手と取りたい」と天皇杯制覇に向けて意気込みを語った。報告会では4回目となるスポーツ特別賞の授賞も行われ、福田市長は「コロナで皆が疲れている時に市民に大きな元気をと勇気を与えてくれたフロンターレに心から感謝します。この賞は日本一かオリンピック・パラリンピックでメダルを獲得した時にしか出しませんが、フロンターレはこの5年間で4回も受賞しています」とチームの活躍をたたえた。
選手たちはリーグ優勝時に使った特別仕様の壇上でシャーレを高く掲げて喜びを表した後、競技場をゆっくり回ってスタンドのサポーターにシャーレを掲げて挨拶した。
残りのタイトルとなる天皇杯準決勝は、ホームの等々力競技場で12月12日14時からトリニータ大分と対戦する。
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2021年12 月10日 (金曜日)
川崎市営バス、フロンターレ優勝記念のラッピング:車内に試合の写真も展示、2022年1月末まで3台運行
川崎市は、川崎フロンターレの2年連続4回目のJ1リーグ優勝を記念し、ボディーにお祝いの文字などを入れたラッピングを施し、車内に優勝までの軌跡を紹介した写真を展示した市営バス3台を11月27日から2022年1月末まで市内で運行している。
写真=ラッピング市営バス
ラッピングバスのボディーをフロンターレカラーの青と黒で彩り、「2021 CHAMPION」の文字や優勝回数を示す星、マスコットの「ふろん太」、フラッグなどがあしらわれている。
車内には窓の上と運転席後ろ側の「額面広告」と呼ばれるスペースに、開幕戦の横浜Fマリノス戦から優勝が決まった34節の浦和レッズ戦までの軌跡を試合の写真で紹介したポスター16枚を展示(写真左)している。ポスターはB3判で、「優勝おめでとう」「祝!連覇」の文字と、1枚に2〜3試合の写真数枚と試合結果、順位などを開催順に掲載している。また、つり革のカバーも水色と黒で中央部分はリーグの優勝回数を示す星をあしらっている。12月5日に中原区等々力陸上競技場で行われたフロンターレの優勝報告会では、午前中から競技場前に展示した。バスの前には車内を見学する列ができ、ポスターを1枚ずつ写真に収める熱心なサポーターもいた。
ラッピングバスは川崎市交通局自動車部塩浜営業所、同上平間営業所、同鷲が峰営業所の3営業所に1台ずつ配車され、市内を走っている。
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2021年11 月 6日 (土曜日)
第50回目の川崎市文化賞:前岡本太郎美術館館長の北條さんら6氏2団体が表彰
川崎市の第50回文化賞・社会功労賞などに、医学博士で日本学術振興会学術システム研究センター顧問の黒木登志夫さん、前岡本太郎美術館館長の北條秀衛さんら6氏2団体が選ばれた。11月4日に中原区の川崎市国際交流センターホールで贈呈式が催され、福田紀彦川崎市長から受賞者に賞状と記念品などが手渡された。
写真=川崎市文化賞贈呈式で喜びの受賞者
市の文化賞は、同市が政令指定都市になった1972年に創設。1991年度には文化賞、社会功労賞、スポーツ賞に分けられ、2003年度にアゼリア輝賞、2005年度に特別賞が新設された。今年度を含め川崎の文化、芸術、市民福祉、スポーツなどの各分野の向上・発展に尽力した315人の個人と83団体が受賞している。
ことしの受賞者は、文化賞に黒木登志夫さん(85・中原区)、日本地名研究所(高津区)、北條秀衛さん(75・麻生区)、ゆりがおか児童合唱団(麻生区)、社会功労賞にハンセン病回復者で川崎市肢体障害者協会会長の石山春平之さん(85・宮前区)、前川崎医師会副会長の片岡正さん(69・東京都世田谷区)、アゼリア輝賞に俳優の加藤梨里香さん(23・高津区)、サクソフォーン奏者の齊藤健太さん(29・埼玉県草加市)。
贈呈式には個人受賞者6人に加え、日本地名研究所から金田久璋所長、ゆりがおか児童合唱団から常任指揮者の藤井大輔さんと団長の高野知宙さんら全員が出席した。福田市長が賞状とガラス製記念品などをそれぞれに手渡し、約200人の参列者から祝福の拍手が贈られていた。
受賞者の挨拶では、北條さんは「私は元市職員で、言わば黒子。式典もうまく進行できるか、今も心配する気持ちがある」と笑いを誘った後「関わってきた文化人や市民の支えがあったからで、賞はマラソンの給水と思い、これからも文化の発展のためにがんばります」と語った。
小学6年生でハンセン病に罹患した石山さんは、「学校に病気を届け出た時に『汚い』と叩かれながら学校を追われた」という辛い体験を披露、「立派な賞をいただけるとは思わなかった」と言葉を詰まらせながらも「80歳を超えたが、残された人生を(差別のない社会のために)精一杯がんばりたい」と力強く述べた。
福田市長は受賞者の人柄や功績を紹介し「受賞を契機にさらなる活躍を希望しています」とはなむけの言葉を贈った。
●受賞者のプロフィールと受賞理由(敬称略)
○文化賞☆黒木登志夫=くろき・としお(学術)
〜がん研究とかわさき市民アカデミーの発展に貢献〜
長年にわたりがん研究に従事し、日本のがん医療の発展に貢献するとともに、東京大学医科学研究所教授、岐阜大学学長、日本癌学会会長などの要職を歴任し日本の医学界を牽引してきた。
また、サイエンスライターとして活躍、多数の著書を執筆し、正確な医学情報をわかりやすく解説、新型コロナウイルス感染症に関して感染症の基礎知識や研究の最新情報を伝える活動にも積極的に取り組んだ。
川崎市では、かわさき市民アカデミーの講師として、医学や生命科学全般について市民にわかりやすく伝える活動に尽力している。
黒木さん「研究によって私自身も自分のがんを早く発見できた。研究をわかりやすく解説して還元するのが使命です。市民アカデミーで約10年にわたり毎年講演しているのでぜひ参加してほしい」
☆日本地名研究所=にほんちめいけんきゅうじょ(学術)
〜地名、風土の価値を伝えて40年〜
川崎市を拠点に、時代と共に失われつつある古い地名の由来などに関する学術的な研究を重ね、土地の風土と不可分の地名の価値を発信する活動を継続している。
日本の民俗学に大きな足跡を残した谷川健一氏(故人)を初代所長として発足し、以後、全国地名研究者大会の開催、各地の地名研究会の支援など地名や風土を見直す全国的な研究活動の中心的役割を果たしてきた。
川崎市においては、研究成果を「川崎の町名」「川崎地名辞典」などにまとめたほか、地名に関する市民講座などを通じて、市民が自分の住む地域の歴史・文化への理解を深め、地元への愛着を深める機会を提供している。
金田所長「5月に創立40周年と地名研究所創設者の谷川健一生誕百年のシンポをやりました。谷川は、地名は『日本人のアイデンティティーに不可欠な存在』が持論でしたが、私は大地のDNAだと付け加えたいです」
☆北條秀衛=ほうじょう・ひでえ(文化活動)
〜深い造詣と情熱で川崎の文化芸術振興を牽引〜
川崎市の教育長などを歴任し、公益財団法人川崎市文化財団理事長、岡本太郎美術館館長を歴任し、市の文化芸術事業に広く携わった。文化財団理事長として、川崎市ミューザ川崎シンフォニーホール、川崎市アートセンターなどの運営、発展に尽力するとともに、自身の芸術や伝統芸能への深い造詣と情熱により、川崎ジャズ、しんゆり芸術祭、川崎大師薪能など、多くの市民に親しまれている大型文化事業の立ち上げや運営を牽引、市の文化振興に貢献した。準備室長時代から関わってきた岡本太郎美術館の館長として、市出身の芸術家の岡本太郎の魅力を市民に伝え、館の発展に尽力した。
北條さん「これまで賞をいただいた先生方や市民のお陰で受賞できたことを、長い人生・マラソンの給水だと思い、まだまだ元気なのでこれからも文化の発展にがんばりたいです」
☆ゆりがおか児童合唱団=ゆりがおか児童合唱団(学術)
〜地域から世界に響く子どもたちの美しい歌声〜
子どもたちが音楽によって健やかな、豊かな心で成長してほしいとの願いで1970年に麻生区百合ケ丘で創立、50周年を迎えた。
市内での定期演奏会の開催、音楽イベントへの参加など、地域に根ざした活動を継続し、小学1年生から高校3年生までの子どもたちによる美しい歌声が長年にわたって市民に愛されている。
多くの合唱祭などで数々の賞を受賞、著名なオーケストラやアーティストとの共演、テレビ出演、海外への演奏旅行を行うなど活躍の場を広げるほか、合唱団の卒業生が音楽家や指揮者として活躍するなど、市を代表する児童合唱団として音楽文化の向上に貢献している。
藤井常任指揮者「私もこの合唱団出身です。創設者で指揮者の山田榮子さんから引き継いで10年が経ち、山田の代わって賞を受けたと思います。毎年入団してくれる子どもと、聴きに来てくれる人がいたから、50年続きました。支えてくれる麻生区や川崎市に感謝し、少子化の中でも子どもの歌声が、文化がつながっていけばと思います」
○社会功労賞
☆石山春平=いしやま・はるへい(社会福祉)
〜差別や偏見のない社会を目指して〜
ハンセン病回復者として、日本におけるハンセン病患者の権利回復運動を牽引してきた。実名を公表し、ハンセン病に対する誤った偏見や差別に苦しんだ経験を基に、全国各地で講演を行い、人権啓発活動に注力してきた。
川崎市では、30年以上にわたり障害者の生活を支援するガイドヘルパーに従事、市の福祉団体の役員を務めるなど、地域の障害者支援のリーダーとして、地域福祉の向上に貢献するとともに、福祉と人権問題に関する市民向けの講演を行い、差別や偏見のない社会の実現に尽力している。
石山さん「こんな立派な賞をいただけるとは思いませんでした。ハンセン病の収容所で働いていた女性と出会って結婚でき、夢のようだと思いました。その妻から、受賞の知らせを聞いて『やっと太陽が出た』と喜びの声をかけてくれました。残された人生を多くの人のために精一杯頑張りたいです」
☆片岡正=かたおか・ただし(保健衛生)
〜地域の子どもを守り、市民の命を守る〜
1996年に市内に小児科医院を開業して以来、長年にわたり地域の小児科医として母子保健の向上に尽力した。市医師会の副会長などを務め、市全体の医療体制の充実をめざして病児・病後児保育施設の開設、小児救急医療の体制整備などに尽力、地域の子育て支援体制の充実や小児医療の発展に貢献した。
また、新型コロナウイルス感染症の流行に際して市医師会の担当副会長として指導的役割を担い、市や医療関係団体と連携し、感染症の検査やワクチン接種体制を構築するなど、市民の命を守るため、感染症の終息に向けた取り組みに副会長退任後の今も尽力している。
片岡さん「25年前にクリニックを作りましたが、医師会を手伝うようになって仕事が増えました。全国に先駆けて公設民営の病児保育を手がけてきました。今回の新型コロナウイルス感染症の対策のように、これからも行政と医師会が両輪となり、協力共存でやっていきたいです」
○アゼリア輝賞
☆加藤梨里香=かとう・りりか(芸術・演劇)
〜川崎生まれ、川崎育ち。舞台で輝く若手俳優〜
2歳から子役として活躍し現在はミュージカルなどの舞台を中心として活動、これまで30以上の舞台に出演。ことし公演の帝国劇場ミュージカル「レ・ミセラブル」では主役級のヒロインのコゼットを熱演するなど、目覚ましい活躍をしている若手俳優。
川崎生まれ・育ちの俳優として、テレビやラジオ番組、自身のSNSで独自の視点で川崎の魅力を発信している。
加藤さん「このような賞をいただき光栄です。生まれ育った川崎の街を盛り上げ、今回の賞の名のようにたくさん輝けるよう精進していきたいです」
☆齊藤健太=さいとう・けんた(文化・音楽)
〜サクソフォーンの音色が川崎の未来を彩る〜
洗足学園音楽大学出身のサクソフォーン奏者で、4年に1度開催される世界で最も権威あるといわれる「アドルフサックス国際コンクール」で1位を受賞(2019年)し、将来が嘱託される若手音楽家のひとり。全国各地でのリサイタルやオーケストラとの共演など多岐にわたる活動を通じ、サクソフォーンの新しい可能性を模索している。また、市内での演奏や後進の指導にあたっており、川崎の音楽文化の担い手として、今後の活躍が期待されている。
齊藤さん「中学・高校と吹奏楽部でサックスを続けて、いろいろなコンクールに出ましたが、なかなか1位にはなれなかったです。人生最後のコンクールと思って臨んだベルギーで受賞できましたが、その後コロナ禍で演奏活動がなかなかできない日々が続いています。昨年から母校で後進の指導にあたっていますが、生活の中でサックスが親しみやすいものになるよう精進していきます」
2021-11-06 in 03)健康・福祉 ・医療, 05)歴史, 07)文化・芸術, 10)社会, b) 川崎市のニュース, b5) 川崎市中原区, 科学, 音楽 | Permalink | コメント (0)
川崎フロンターレが2連覇、4度目の優勝:Jリーグ最速タイ
川崎フロンターレが11月3日、今季のリーグ優勝を果たした。昨年に続いて2連覇で、初優勝の2017年と連覇した2018年に続き4度目で、通算4度目の優勝は横浜F・Mと並び、鹿島アントラーズに続いて2番目。川崎Fの現時点での勝ち点は85、得点は71と最高、失点は22とリーグ最少で得失点差は49と断トツの成績で、4試合を残しての優勝は、昨年に続いて最速の記録だ。また、ことし5シーズン目の鬼木監督は歴代最多のリーグ優勝のほか2019年年にはルヴァン、2020年は天皇杯も制覇している。
写真=シャーレを掲げてバンザイする選手たち
この日リーグ戦第34節の10試合が行われた。リーグ戦は4試合の残しており、勝ち点84で首位の川崎Fが今節で優勝するには、勝利して勝ち点72で2位の横浜F・マリノスが引き分け以下または川崎Fが引き分けで横浜FMが敗戦といずれも横浜FMの結果次第だった。
川崎Fはホーム・中原区の等々力競技場で浦和レッズと対戦、33分にゴール前の混戦の中でDFジェジエウ(#4)がこぼれ球を押し込んで先制したが、89分に浦和のDF酒井宏樹(#2)に同点弾を決められ試合は引き分けに終わった。しかし、同時刻に試合を行った2位の横浜F・マリノスがガンバ大阪に0対1と敗れたため、優勝が決まった。
鬼木監督は「ホームで大勢のサポーターの下で優勝できて良かった。(きょうの浦和戦には)勝ちたかったが、1年間の積み重ねなので、選手を誇りに思う。このコロナ禍で、サポーターが徐々に(等々力競技場に)入ってこられて、ホームで決められたので良かった。試合はまだ続くので、選手たちととにかく次のゲームと天皇杯を獲ろうと話しています」と、次に向けて気を引き締めていた。
福田紀彦・川崎市長のコメント「リーグ制覇、おめでとうございます。今シーズンは特に過密日程となり、厳しい戦いが続きましたが、粘り強く戦い抜き、見事連覇を成し遂げられたことは大きな誇りであ り、川崎市民を代表して心からの感謝と敬意を表します。リーグ戦に続き、天皇杯のタイトル獲得も大いに期待しています」
2021-11-06 in 03)健康・福祉 ・医療, b) 川崎市のニュース, b5) 川崎市中原区, スポーツ | Permalink | コメント (0)
2021年11 月 2日 (火曜日)
11月1日夕に新城高校で「地域応援花火」:地域の子どもを応援、医療関係者へ感謝込めて約75発
川崎市中原区下新城の神奈川県立新城高校グラウンドで11月1日夕方、約75発の花火が打ち上げられ、地域住民を喜ばせた。同校生徒会が中心となって、地域の子どもたちと、新型コロナウイルス感染症対応の最前線で働く働く医療関係者への感謝を込めて「応援花火」と名付けて打ち上げたもの。
写真=清水隆さん(花咲案内人)
同校は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で9月に予定していた文化祭(城高祭)、10月に予定していた修学旅行が中止になった。昨年に続いて、楽しみにしていた行事が相次いで中止されたことを受け、同校の生徒会らが「地域の子どもを喜ばせるとともに、新型コロナウイルス感染症拡大の最前線で活躍する医療関係者に感謝したい」と学校側に働きかけて「新城地域 応援花火」と名付けて実現した。
同校では、新型コロナウイルス感染症の新規感染者が減少傾向にあるため、11月1日から5日までを文化週間として文化系の部活動と修学旅行の事前学習の成果発表を行っており、1日の花火はそのオープニングイベントにもなった。
花火は見てほしいが事前告知で周辺が密になるのを避けるため、生徒らはチラシを作成し、田園調布学園大学みらいこども園、川崎市立新城小学校、同大戸小学校、同下小田中小学校、同西中原中学校に配布した。
同校によると、打ち上げが17時30分と比較的早かったため、多くの生徒が校内で花火を楽しんだという。
2021-11-02 in 02)イベント・催事, 04)教育・子ども , b) 川崎市のニュース, b5) 川崎市中原区 | Permalink | コメント (0)