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2023年1 月 9日 (月曜日)
川崎市麻生区役所で七草粥の会 : 3年ぶりにふるさとの味1000食振る舞う
コロナに負けず、元気で一年を過ごして——川崎市麻生区役所の広場で1月7日、「あさお古風七草粥(がゆ)の会」が催され、麻生区産の米や野菜で作った春の七草がゆが、家族連れや老人などに1000食分振る舞われ、訪れた人たちは手作りの温かいふるさとの味を楽しんでいた。
七草粥の会は、麻生区文化協会(菅原敬子会長)が地域の食文化を多くの市民に味わってもらおうと2004年から麻生区役所と共催で毎年1月7日に開催しており、今回で19回目を数える同区の新年の風物詩だ。
2021年は新型コロナウイルス感染症のため初めて中止となり、2022年は「無病息災を祈る伝統行事なので、なんとか実施したい」と感染対策を取りながら例年の半分の500食を振る舞った。
今回は3年ぶりに元通りの1000食を準備、昨年同様に感染対策のガイドラインを決め、密にならないよう時間を小まめに区切って整理券を配布、対面を避け、一方を向いて黙食するなどの対策を取り、持ち帰り用として200食分も初めて用意した。
午前10時30分の受け付け前に整理券を求めて並ぶ人の姿が見られた。訪れた人たちは、和服にかっぽう着姿の文化協会の女性らから七草がゆを受け取り、「春の香りが楽しめて、おいしい」などと話しながら味わっていた。
かゆ作りに使われたのは、同区黒川の米と、会員が5日に黒川で摘んだセリやナズナ、片平産のカブや大根などで、前日に会員らが準備し、当日9時前から麻生市民館調理室でかゆを作り、早野聖地公園のボランティアが里山活動で作った炭で焼いたモチを入れた。
会場には、七草を植えた鉢を展示したほか、かゆができるまでの作業を写真パネルで展示した。
片平の獅子舞やおはやしも復活、市民館入り口横の屋外ステージで「麻生童謡を歌う会」が正月にちなんだ唱歌などを披露、羽根つきやカルタ取りも行われた。
主催者は「土曜日だったので全員そろって訪れる家族も多く、予想以上に持ち帰りが人気だった。伝統の味を多くの人に楽しんでもらえて良かった」と話していた。
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