川崎市麻生区で新1年生が１日警察署長 : 新百合ヶ丘駅前で「交通事故に気をつけて」

 川崎市麻生区の新百合丘駅南口のバスロータリーで４月５日、入学式を終えたばかりの千代ヶ丘小学校の新１年生海老原銀次君と鶴崎仁香（にこ）ちゃんが１日麻生警察署長として警察官の制服を着て、道行く人に交通安全を呼びかけた。

写真（上から）＝通行人に交通安全啓発チラシを配る１日警察署長。出発式で交通安全宣言をする子ども署長。セレモニー前に子ども署長の帽子を直す石渡邦昭麻生警察署長（左から２人目）

 ４月６日から15日までの「春の交通安全運動」の啓発キャンペーンとして、麻生区交通安全対策協議会（柳島五郎会長）が実施した。
春の交通安全運動は、毎年新入学児童・園児の交通事故防止が重点となるため、同区では、麻生区子ども会連合会を通じて区内の小学校が輪番で新入学児童に1日署長を依頼しており、ことしで12回目となる。
海老原君と鶴崎さんは麻生警察署で石澤邦昭署長から辞令を受け取った後、パトカーに乗って移動、午後２時30分にペデストリアンデッキ下のバスロータリーで出発式に参列した。
１日署長の２人が乗るパトカーの先導で、麻生区交通安全対策協議会など区内の交通安全関係団体の約100人が、同署から麻生区役所前、新百合ヶ丘駅南口エルミロード前までパレードを行う予定だったが、あいにくの雨でパレードは中止となった。
出発式のセレモニーでは、石渡署長が「２人の署長は横断歩道で手を挙げて渡っていると聞いた。子どもに笑われないよう、おとなも交通ルールを守ってください」とあいさつ。磯野利男麻生区長は「かわいい制服の２人に感謝します。 自分の命は自分で守るよう気をつけましょう」と訴えた。その後２人の署長は「交通事故に気をつけましょう」と力強く宣言、渋谷署長に伴われ用意した約1000個のウオッシュティッシュを道行く人に手渡したが、買い物客などからは「かわいいね」と声をかけられた。
海老原君と鶴崎さんは「入学式よりドキドキしたけど、パトカーに乗れたのが楽しかった」と笑顔で話していた。
この日は川崎市内で一斉に小学校の入学式が行われ、11,597人（うち麻生区は1,468人）の新１年生が誕生した。麻生区では、区の職員や交通安全母の会の役員らが区内の小学校の校門に立ち交通安全を呼びかけた。期間中はチャイルドシートキャンペーンや登下校時の見守り、二輪街頭点検・監視などを実施する。