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2007年7 月30日 (月曜日)

8月5日にこまえ平和フェスタ:「命どぅ宝」テーマに

「こまえ平和フェスタ2007」が8月5日午後1時から4時30分まで小田急線狛江駅前のエコルマホールで催される。こまえ平和フェスタ実行委員会と狛江市が主催するもので、ことしは、同市内に沖縄の学生寮が60年前からあることにちなんで、沖縄とのきずなを大切にし、平和への願いをこめて「命どぅ宝」をテーマに、沖縄の歌や踊り、世界の音楽を楽しみながら平和と命の大切さを考える。

当日は、国内外の著名な演奏家と室内楽で競演するなど国際的に活躍しているピアニスト崔善愛さんによるショパンの「演奏即興曲」「別れの曲」などの演奏と話をはじめ、都立狛江高校演劇部の狛江平和都市宣言朗読、フォークダンスサークル ダックスのフォークダンス、公募の市民で結成したこまえ平和フェスタ合唱団と調布狛江合唱団、狛江ぞう列車合唱団の合同合唱、きんたの会と跳鼓舞の和太鼓演奏、公募の市民の平和フェスタエイサー隊、栗原厚祐さんらのエイサーが披露される。
また、ホワイエに高校生などの若者らが描いた平和の絵も展示される。
入寮無料で、手話通訳や子連れ席も用意される。
問い合わせは電話03-3430-1111狛江市市民協働課。

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川崎市麻生区の十二神社で薪能

070730nou 川崎市麻生区の十二神社で、9月13日に「しんゆり薪能」が催される。この薪能は、「しんゆり・芸術のまち」推進のための芸術文化イベントのひとつで、小田急線開業80周年と新百合ヶ丘駅北口の丘陵地を開発して誕生した新百合山手まち開きを記念して催されるもので、地元の小学生も舞台に参加する予定だ。

演目は、狂言「昆布売」と能「鞍馬天狗」。狂言は和泉流の人間国宝・野村萬さんアド野村扇丞さんが、能は金春流の櫻間右陣さんと宝生流の森常好さん(いずれも重要無形文化財総合指定保持者)と牛若丸役は4歳から櫻間さんに師事する矢島佑大さん、間狂言は和泉流の小笠原匡さんが演ずる。
会場の十二神社は、「新百合山の手」に向かう入り口付近にあり、このまちを作った「万福寺土地区画整理事業」が2005年5月に社殿を一新した。この境内に客席を設けて午後6時30分から薪能が演じられる。雨天の場合は麻生市民館大ホールに変更となる。
入場は全席自由で、前売り4000円、当日4500円。入場券は、小田急トラベル新百合ヶ丘営業所(044-952-1211)と同向ヶ丘営業所(044-932-0317)など扱っている。
問い合わせはフリーダイヤル0120-755-950しんゆり薪能実行委員会。

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2007年7 月29日 (日曜日)

川崎市多摩区がこどもの外遊びモデル事業:生田緑地ゴルフ場で

川崎市多摩区が、同区枡形の川崎国際生田緑地ゴルフ場で7月30日午前10時から午後3時まで「こどもの外遊びモデル事業」を実施する。

この日は、同ゴルフ場が子どもたちの長期休みの定休日にあわせて行う一般開放日にあたる。モデル事業は、多摩区区民会議が、自然の環境の中で子どもが自然とふれあいながら創造力を培う場所を作ろうと提案されていたもので、同ゴルフ場の協力を得て本格的な実践を前にモデル事業として実施する。会場は、開放される地域(7ホール)うちクラブハウスに近い1・8・9番ホールで、ソリ遊び、木登り、ロープ遊び、金魚つりのほかボール遊び・鬼ごっこなどを行う。
参加は自由。主催者は、汚れてもいい服装、運動靴と日射病・熱中症の予防のため帽子の着用、昼食、飲み物の持参を呼びかけている。未就学児は保護者の同伴が必要。
問い合わせは電話044(935)3147多摩区役所地域振興課。

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2007年7 月22日 (日曜日)

狛江で1週遅れの多摩川いかだレース:趣向こらしたいかだ76チームが速さやデザイン競う

070722ikada01 「狛江古代カップ第17回多摩川いかだレース大会」(同実行委員会主催)が7月22日、狛江市の多摩川で開かれ、76チームの趣向を凝らしたいかだが所要時間やデザインを競い合った。レースの結果は、所要時間を競うレース部門は「チームラフティ」が昨年を2分41秒も上回る9分13秒で優勝、6連覇を達成した。いかだの出来栄えを競う企画部門は、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の海賊船を再現した「六小いかだファイターズ」が最優秀賞を獲得した。

写真右上=中央は企画部門最優秀賞の「六小いかだファイターズ」

070722ikada02 ことしのレースは、当初予定していた7月15日に台風4号が接近したため、1週間延期し、この日の開催となった。このため、参加を予定していた85チームのうち7チームが棄権したが、スタート地点の通称五本松付近の河川敷には、苦心して作り上げたさまざまないかだが勢揃い、例年に劣らぬにぎやかな大会になった。
レースは、五本松から宿河原堰手前まで約1.3キロをいかだで下り、一般、レディス・ジュニア、学生の3部門で所要時間とアイデ アや出来栄えを競うもので、狛江市内だけでなく、同市と交流している山梨県小菅村、新潟県川口町、多摩川流域の川崎市、調布市、稲城市、世田谷区などの団体や企業が出場した。
午前10時過ぎから6〜8チームずつがスタートしたが、このところの雨で川の水量が多く、流れも速いため、スタート地点にとどまるのが難しく、なかには転覆するいかだも見られ、川岸の見物客からはどよめきや笑い声が上がっていた。また、1チームは規定の人数を乗せることができずスタート地点でリタイアした。
例年は水深が浅いため難所となっていた瀬の個所もほとんどのいかだがスムーズに通過。参加者たちは優勝をめざして懸命にオールを操っていた。
企画部門の入賞をめざしてアイデアや仮装を競うチームも多く、高さ2メートルほどもあるキリンやドラえもんなども登場、子どもたちを喜ばせた。また、映画の人気を反映して「パイレーツ・オブ・カリビアン」の海賊船をモデルにしたいかだも3チームあった。

  チーム・ラフティがV6達成

レースの結果は、チームラフティがスタート地点から快走、2位のカンティプールに28秒の差をつけて、V6を達成した。また、川崎市からの出場チームで最も速かったいかだに贈られる稲田多摩川観光協会賞が今回新たに設けられ、株式会社スペースプランが受賞した。

主なレースの結果は次の通り。
■レース部門■《学生の部》優勝=イカダ男(所要時間14分31秒)、準優勝=代々木高等学院αSUGIYAMA(14分48秒)《レディース・ジュニアの部》優勝=チビチビカンティプール(10分53秒)、準優勝=稲六ボーイズ(14分12秒)3位=フレンズレディー(14分19秒)《一般の部》優勝=チーム・ラフティ(9分13秒)、準優勝=カンティプール(9分41秒)、3位=鶴見川育成会(10分24秒)、4位=稲六スプリンター(10分35秒)、5位=どんがめちーむ(11分5秒)、
■企画部門■最優秀賞=六小いかだファイターズ、優秀賞=西中おやじボーイズ、企画賞=飛田給小学校バドミントン同好会OB、フレンズ、東京土建狛江支部青年部、チーム太陽の西、狛江FIRE FIGHTERS
■審査員特別賞■まだがんばってます川口、多摩川源流大学、多摩源流小菅精機
■稲田多摩川観光協会賞■株式会社スペースプラン

写真左=レース部門で優勝した「チーム・ラフティ」(手前)

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登戸駅前でバグパイプのミニ演奏会:多摩区区民会議がモデル事業として企画

070714music01 川崎市多摩区の登戸駅ペデストリアンデッキの下で7月14日、スコットランドの民族楽器バグパイプのミニコンサートが催され、独特の高い音色に通りすがりの買い物客などが足を止めて聴き入っていた。

070714music02 「のぼりと・ミュージック・ステーション」と名付けられたこの演奏会は、多摩区区民会議のまちおこし部会で駅前を音楽や文化の発表の場にしてまちに賑わいをと提案されていたもので、本格的な実践を前にモデル事業として実施された。演奏したのは、代々木公園を拠点に活動しているユニット「YOYOGI HIGHLANDERS(ヨヨギ・ハイランダーズ)」。スコットランドの民族衣装のケルト(タータンチェック柄のスカート)などを身につけ、午後2時と3時にスコットランド・ザ・ブレイブなど伝統的な曲を約30分演奏した。
この日は台風4号の影響であいにくの雨だったが、遠くまで響き渡るバグパイプ生演奏に、会場のまわりには次々と聴衆が集まった。

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2007年7 月20日 (金曜日)

狛江消防署が火災警報機設置義務のキャンペーン

070720fire_3火災による悲惨な事故を防ごうと、狛江消防署が7月13日と20日の夕方 、小田急線狛江駅前で住宅用火災警報器設置促進のキャンペーン活動を行った。

写真(狛江消防署提供)=狛江駅で火災警報機設置の模型を説明する狛江消防署員とマスコットキュウタ君

消防法の改正(2005年6月)により、2006年6月以降に建設された新築住宅には火災警報機の設置が義務付けられ、既存の一般住宅については各自治体の条例により2008年から2011年までの間に義務化されることになった。都内では2010年4月までに共同住宅など含めすべての住宅に取り付けが必要とされており、設置場所も寝室、就寝にも利用する子ども部屋、階段、台所など細かく規定されている。
駅頭キャンペーンは、一般にはあまり知られていない火災警報機設置義務を多くの市民に知ってもらおうと行われた。改札口前に東京消防庁のマスコット「キュウタ君」のライト付き人形を持ち込み、警報機を取り付けた住宅の模型を展示して買い物帰りや帰宅する人を集めて説明、チラシを配布して火災警報機の設置義務と早めの取り付けを呼びかけた。配布のパンフレットによると、火災による死者の8割は住宅火災の被害者で、うち4割は火災発見の遅れによるものという。
同署では、7月1日から8月10日まで市内各所に出向き、警報機設置の義務化などについてPRを行っており、23〜27日は南部地域センター、28日から8月10日までは狛江市役所2階ロビーに模型を置いて職員が説明する。期間中は、狛江消防署、同猪方出張所でも、来訪、電話による警報機設置に関する質問や相談に応じている。
問い合わせは電話03(3480)0119狛江消防署。

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川崎がファン感謝デー:家族連れなど6100人が選手と交流楽しむ

Fanfest001 川崎市川崎区富士見の川崎競輪場で7月16日、川崎の2007ファン感謝デー(川崎主催、川崎後援会共催)が開かれ、過去最高の6152人が参加。仮装して舞台で熱演したり子どもとサッカーを楽しむなど試合の時とはひと味違う選手とのふれあいを楽しんでいた。

写真=元選手の久野智昭さんとゲームを楽しむ子ども(撮影:藤井隆弘)

台風4号の影響で、開催が一時危ぶまれたが、会場にはレプリカユニフォームを着た家族連れなどが次々訪れ、送迎用シャトルバスが運行を始めると一気に人数が増え、正午の開門を待っていた。ことしは、チーム全体の人気があがり、ファン感謝デー参加に必要な後援会の会員も昨年より18%増の約16000人を数え、この日に入会した人も130人を越えた。このため、参加者は、昨年より2500人も増え、いつもはゆったりとしている競輪の観戦用のスタンドまでぎっしりと人が埋まり、食べ物を販売する通りはラッシュアワー並の混雑だった。
070716fankan01 メインイベントが行われる競輪レース場に設けられた特設舞台では、選手の登場に先立ち阿部孝夫川崎市長が「これからナビスコ杯準決勝、AFCアジアチャンピオンリーグの準決勝でイラン、天皇杯と試合が続くが、選手の皆さんには充分に休養をとって力を盛り返し、後半戦の戦いに臨んでもらいたい。そのためにもみなさんの応援をよろしく」と述べた。選手が次々と舞台に登った後、関塚隆監督が「台風も去り、こんなに多くのサポーターに皆さんに会えてうれしく思います。きのうは激闘の末、昨年同様ナビスコベスト4を勝ちとることができました。今シーズンは、ホーム、アウェイとほんとうに多くのみなさんに競技場にきていただきわれわれの後押しをしていただいたことをこの場を借りてお礼をいいます。後半戦は、タイトル獲りめざしてチーム一丸となってがんばります。きょうは短い時間ですがみなさんとふれあえることを選手一同楽しみにしています。みなさんも楽しんでいってください」とあいさつ。続いて競輪選手のコスチュームに扮した伊藤浩樹キャプテンが「きのうは本当にハラハラさせましが、きょうは気持ちよくファン感謝デーを迎えることができました。年に1回のファン感謝デーでみなさん楽しんで下さい」と話した。
舞台では鄭大世選手の司会でイケメンチーム(伊藤浩樹、井川祐輔、都倉賢、薗田淳)とオワライチーム(寺田周平、村上和弘、飛弾暁、谷口博之)に分かれて爆笑ゲームに参加、オタク芸などを披露(写真左)した。舞台出場以外の選手は、出店した各店でサインや写真撮影、売り子役やミニサッカーゲームなどに参加、和やかな表情でサインや記念撮影に応じており、前日のナビスコ戦で決勝点をあげた黒津選手のところには、時間内に終わりきらないほどの長い行列ができていた。
子どもたちの人気を集めたのはブラジル人選やコーチと対戦するミニサッカーゲーム。怪我の復帰に努めるフランシスマール選手が笑顔で子どもとパスに対応し、観客を喜ばせた。
また、サッカー以外のプロスポーツも知ってもらおうと、川崎市をホームとする東芝男子バスケットボールチーム「ブレイブサンダース」も特別参加、舞台で爆笑ゲームに参加したの選手とフリースロー対決したり、アトラクション会場では参加者がゲーム方式のシュートにチャレンジをしていた。
フィナーレには、後半の力強い戦いを誓って選手監督、コーチ陣がサポーターらが観客席に下りて記念撮影、サポーターは満足そうな表情で写真に収まっていた。
参加者はオリジナルグッズの入った福袋やサポーターグッズなどを買い物、鄭大世選手の母親が作る韓国料理、ブラジル郷土料理、スポンサー提供のカレーなど屋台村の味を楽しんだり、アトラクションコーナーの移動動物園やスポーツゲームなどに興じた。

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2007年7 月18日 (水曜日)

Jリーグ・川崎がナビスコカップ準決勝に進出:延長戦でヴァンフォーレ甲府を破る

380 ヤマザキナビスコカップの準々決勝第2試合が、7月14日と15日に行われた。川崎は、ヴァンフォーレ甲府と対戦、延長戦に競り勝ち、2年連続で準決勝にコマを進めた。

写真=延長で貴重なゴールをあげた黒津(撮影:藤井隆弘)

この試合は川崎のホーム試合だが、等々力陸上競技場がアメリカンフットボールワールドカップ2007の決勝戦(日本対アメリカ)のため、会場は国立競技場となり、台風4号の影響で開催が一時危ぶまれたが、予定通り19時にキックオフした。
川崎Fは、アジアカップの日本代表に呼ばれたMF中村憲剛とGK川島永嗣が抜けた準々決勝第1試合(7月8日)を2対3と敗戦しており、この試合の勝利が必須。
試合は、甲府のFW須藤大輔が10分にゴールで先行、29分に川崎のMF谷口博之が同点弾を決めて前半を1対1で折り返した。64分に谷口がこの日2点目をあげて川崎がリードしたが、74分に甲府の須藤に2点目を決められ再び同点となった。負けられない川崎は、スタメンFW鄭大世が88分にゴールを決めて3対2とリードしたが、90分の時点では、第1試合との合計スコア、アウエーでの得点が甲府と同一のため延長戦に突入した。
両チームとも激しい攻防が続いたが、延長の前半は点が入らず、後半の残り時間わずかな118分に途中交代の川崎FのFW黒津勝が値千金の貴重なゴールを決めて4対2となり、120分の死闘を制してナビスコ準決勝の切符をもぎ取った。

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2007年7 月15日 (日曜日)

アメフトW杯川崎大会:延長戦制しアメリカが初優勝、日本は3連覇ならず

070715japan_usa01 アメリカンフットボールワールドカップ2007川崎大会は7月15日、川崎市中原区の等々力競技場で決勝戦が行われ、延長の末、初出場のアメリカが日本を23対20で破り、初優勝した。3連覇をめざした日本は、先制されたものの逆転、終盤までリードを保つなど、アメフトの「本場」アメリカと互角に戦ったが、最後で涙をのんだ。

写真は延長でフィールドゴールを決め初優勝に喜ぶアメリカ代表選手とへたり込む日本代表選手

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台風4号が抜けたものの、時折小雨が見舞う等々力競技場。日本対アメリカという好カードに次々と家族連れなどが訪れ、スタンドは1万人を超す観客で埋まった。
阿部孝夫川崎市長のコイントスで始まった試合は、日本が第1クォーターにインターセプトを許してアメリカに攻撃権を奪われ、RBカイル・カスパーバウアー(26)のタッチダウンで先制された。しかし日本は、平均年齢23.2歳の学生主体チームでスピードあふれるプレーで若さと体力に勝るアメリカから主導権を奪い返し、第2クォーターにQB冨澤優一(13、オンワードスカイラークス)からのパスを受けたDL紀平充則(92、オービックスシーガルズ)がタッチダウンを決めて同点。さらにK金親洋介(1、オービックスシーガルズ)のフィールドゴールで逆転して前半をリードして終わった。
後半に入ると、第3クォーターにフィールドゴールで追いつかれたものの、第4クォーターにTE黛拓郎(87、アサヒビールシルバースター)がタッチダウンを決めて、再びリードした。そのまま逃げ切れるかと思われたが、残り2分51秒でカスパーバウアーにこの日2つめのタッチダウンを許して17対17の同点とされ、延長に入った。
070715japan_usa59延長はタイブレーク方式(敵陣25ヤードから攻撃を同じ回数くり返し点差が付いた時点で終了)で行われ、先に攻撃したアメリカがPK/Kクレッグ・コフィン(4)がフィールドゴールを決めたのに対し、日本も金親のフィールドゴールで追いつくなど白熱した展開。2回目のタイブレイクで攻撃を先行した日本は金親が風の吹くなか34ヤードのフィールドゴールを外し、一方アメリカはコフィンがきっちりと23ヤードのフィールドゴールを決め、2時間33分の試合を制し、ワールドカップの栄冠を手にした。
また、MVPにはアメリカ代表のカスパーバウアーが選ばれた。
日本は、攻撃の獲得ヤード、パスの成功率もアメリカを上回っていただけに、試合の終わった瞬間、選手たちはグラウンドにへたり込み、しばらく立てない選手もいた。
日米両国の選手がくり広げる手に汗握る展開に、スタジアムがしばしばどよめきで包まれるなど世界一を決める戦いにふさわしい雰囲気。ファインプレーが飛び出す度に大きな喚声と拍手で埋まるなど、客席の家族連れなどはアメフトのおもしろさをたっぷりと味わっていた。
070715japan_usa61 試合後、アメリカには直径数10センチの金杯型のトロフィーがトミー・ヴァイキング国際アメリカンフットボール連盟会長から選手に手渡された。
試合後の記者会見で優勝したアメリカのジョン・マコヴィック監督は「まず、今回の大会を運営した川崎大会組織委員会に敬意を表したい。初めての参加だったが、練習場、宿泊設備などすべてすばらいものを用意してもらった。特に芝は、昨日までの数日間の雨を感じさせない良い状態で、練習してきたことが全て発揮できた」とまず、謝辞を述べた「大会の参加、アメフトの振興、優勝と3つのメダルが取れた」と笑顔。「厳しい試合になると予想していた。オフェンス、デフェンス両方の頑張りで第4クォーターで追いつくことができた。最後のフィールドゴールは、スナップ、ホールドさえうまくいけばキックも決まると思っていました」とにこやかに試合を分析した。決勝点を決めたコフィン選手は「両チームともスキルと力が拮抗するいい試合だった。日本に良い選手がいることに感銘した」と話し、MVPを獲得したカスパーバウアー選手は「きょうのゲームは貴重な経験になる。他国のレベルが上がっているのに驚いた。アメリカはさらに強化しなければならない」と感想を述べた。
070715japan_usa66 一方、敗れた日本の阿部敏彰監督は「負けるとしたら、こういう形だと思ったがその通りになってしまった。チャンスが何度かあったがうまくいかなかった。こういう大会では緻密なゲーム運びでやらないと勝てない。追い込まれたところで最後の力が出せたのがアメリカとの差」と試合を振り返り、「アメリが世界一だとしたら、日本はアメリカに少し近づいた気がする。いつまでもアメリカにあこがれていてはダメで、勝つつもりでやらねばいけない」と話した。三度目のチームを率いた阿部監督は「今大会の日本監督をやったことがうれしい。アメリカは真剣に戦ってくれ、いい勉強をさせてもらい前に進むことができた。次の人が自信を持ってナショナルチームを作り戦ってもらいたい」と総括。DL脇坂靖生主将(43、松下電工インパルス)は「もうちょっとで(優勝に)手が届きそうだったので、本当に悔しい。体格以外は差を感じなかったが、その体格差から来る当たりのダメージが終盤で響いた」と唇を噛みしめていた。
トミー・ヴァイキング国際アメリカンフットボール連盟会長は「決勝戦は予想通りすばらしいエキサイテングな試合だった。1回目はマネージャー、2回目はディレクター。3回目は理事長として参加した。今回がもっともすばらしい大会だった。次回の開催地の公募はこれからで、2年後に決まるが8チームの参加を目ざしたい」と話した。
大会を迎えた阿部孝夫川崎市長は「神風が吹いて雨も止み、決勝戦を迎えることができた。延長戦でどちらが勝ってもおかしくない試合で、お客さんも喜んで盛り上がった。川崎はスポーツが盛んなまちだが、国際大会が開かれたのは今回が初めてで、今大会が果たした意味は大きい」と満足げ。「1000人を越えるボランティアのみなさんが雨の中でも協力してくれたことに感謝してます。そうしたことが準優勝につながった。これからも『アメフトは川崎』というまちづくりをしたい。来年はアジア音楽祭も行われるので、それに合わせ、まずお隣の韓国と交流大会ができるように働きかけることを検討したい」と述べた。
「申しわけありませんでした」とあいさつに来た阿部監督と握手し「いい試合だった。アメリがが初めて参加し、それに勝ってしまったら目標がなくなる。次はチャレンジャーとしてアメリカに挑戦して」と冗談を交じえて慰めていた。
初戦で2つのタッチダウンを決めた地元チーム富士通フロンティアーズ所属のWR米山晃嗣選手(80)は、「きょうはパスもあまり通らず残念だったが、世界には強い選手がたくさんいた。この大会の得たことを持ち帰り、秋からの社会人リーグに生かして頑張りたい」と話した。                             表彰式の後、日本選手は観客席で待っていた客のサインや写真撮影ににこやかに応じていた。その後チームメートや会社の同僚のお礼をのべたり、なかには子どもを抱き、すっかりパパの表情に戻った選手もいた。

写真左上=優勝を喜ぶアメリカ代表の選手たち 写真右下=MVPのカスパーバウアー選手にトロフィーを贈る阿部市長 写真左下=ヴァイキング理事長から優勝の金杯を贈られるアメリカ代表

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アメフトW杯川崎大会:予定通りに7月15日に決勝戦を開催

第3回アメリカンフットボールワールドカップ2007川崎大会の決勝戦は、予定通り7月15日午後3時10分に等々力競技場で開催される。同大会組織委員会が発表した。

決勝戦では、3連覇をめざす日本と、アメフトの母国アメリカが激突する最高の顔合わせとなった。
台風4号が接近しているため、組織委員会では「来場する際は十分気をつけて」と呼びかけている。
開催情報はホームページ(URL=http://wc2007final.info/)にも掲載している。

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