« 2005年8 月 | メイン | 2005年10 月 »

2005年9 月30日 (金曜日)

しんゆり映画祭:山古志支援上映会

特別寄稿
 山古志復興支援イベントによせて   橋本信一監督

私たち「KAWASAKIしんゆり映画祭」は、地域に根ざした市民映画祭として10年前に始まった映画祭です。
これまで映画という文化を通じて川崎の町を芸術のまちとして育てるためにさまざまな取り組みをして参りました。
その歴史の中で、当映画祭運営委員のひとりであるわたくし橋本信一が監督した映画「掘るまいか」を通じて山古志村と当映画祭の深いつながりが生まれました。地震に見舞われる前にも山古志の方々を川崎にお招きし、楽しいイベントも一緒に開催してきました。
中越地震に襲われた昨年以降もさまざまな形で我々なりに支援活動を続けてきました。昨年、行った「山古志復興支援イベント」もそのひとつです。

私たちは、新潟中越地震から1年を迎えようとしている来月10月1日(土)、新潟中越地震からの復興をめざしている旧・山古志村(現在・長岡市山古志地区)の再建を応援するために映画の上映とイベントを再度開催することとしました。
2004年秋、突然、山古志村を襲った新潟中越地震。あの日、何が起きたのか?
村の人たちは何を思い、どう行動したのか?そして、今現在は・・。・
報道も少なくなる中で私たちは、山古志村のリアルな現実を実はよく知らないのが実状です。
「忘れないぞ山古志」をテーマにさまざまな角度から検証し考えてみたい。それがこの企画の出発点です。
当日は、山古志住民の証言に加え、自衛隊による住民救出映像、新潟県危機管理防災課が災害直後に上空から撮影した
生々しい未公開映像を同時上映。再建への未来を山古志村からのゲストの方々とともに考えます。そして、全国各地でいまだに上映が続いている山古志村の映画「掘るまいか」も上映します。
実りのあるイベントにしたいと思っておりますので、皆さんのご来場をお待ち申し上げております。どうぞよろしくお願いします。

関連記事=KAWASAKIしんゆり映画祭:10月1日から多様な秀作30本を上映
関連記事= 現地レポ:映画「掘るまいか」監督 橋本信一さん:村落共同体の強い絆で支え合う山古志村の人々 強い精神力で復興誓い合う

2005-09-30 in 07)文化・芸術, 09)市民活動, 10)社会, b) 川崎市のニュース | Permalink | コメント (0) | トラックバック

2005年9 月29日 (木曜日)

宮前区のAndanteがことしも連続講座:9月30日から平子ども文化センター

川崎市宮前区平地区を拠点に活動している「平まなびあいグループAndante」がことしも連続講講座を開き、受講者を募集している。

同会は、1981年に高津市民館が主催する「家庭教育学級」を平こども文化センターで開き、その受講生の同区平の堀内由き子さんが作ったグループ。同会で は、心身の成長、教育など子どもを取り巻く問題を中心に、地域の歴史や散策、環境問題などを取り上げ、平こ文で毎年連続講座を企画運営。堀内さん以外のス タッフは入れ替わり、現在は自主講座の受講生が企画運営に加わり、20年を機に、名称を「平こども文化センター母親クラブ」から「Andante」に変え た。
元向丘小学校教師で教育評論家として活躍する村田栄一さんも毎年のように講師として登場、和光大の小沢牧子さんなど市内の著名人や教育評論家の斎藤次郎さんなど名の通った講師もスタッフの熱意で講師を引き受けている。
今回は、「『感じる』〜まなびの扉」をテーマに、宮前区犬蔵のゆりかご幼稚園新井利夫園長や二ヶ領せせらぎ館の田中喜美子館長らを講師に9月30日から12月8日までの金曜日に子ども文化セン ターで7回講座を開く。時間は午前10時〜正午まで、受講料は3500円(7回)。1回のみの参加も可能でその場合は受講料は1000円だが、川崎市市民 局子どもの権利担当の支援を受けた5回目の斉藤次郎さんの講座は500円。3歳以上の幼児の保育あり、おやつ代は1回300円。

 講座の内容と日程

▽9月30日=「子どもたちがくれた宝物」、健爽学園ゆりかご幼稚園園長・新井利夫さん
▽10月7日=「多摩川と語り、川から学ぶ」、二ヶ領せせらぎ館館長・田中喜美子さん(会場は二ヶ領せせらぎ館、10時30分〜)
▽10月21日=「わになって踊れば—ヒマラヤ・ネパール民族舞踊体験」、ネパール舞踊家・岡本マルラ有子さん
▽10月28日=「やさしさ・夢・勇気」、教育評論家・斎藤次郎さん
▽11月11日=「グローバル経済と若者」、日本社会臨床学会運営委員・佐々木賢さん
▽11月18日=「続・憲法はいま」、教育評論家・村田栄一さん
▽12月2日=「『縁をつむぐ』ということ—心流行りの時代に」・日本社会臨床学運営委員・小沢牧子さん

25年を迎え同会では今後も、学びの視点は当初からの子どもの世界や教育、社会や環境、自身の生き方などに向け、新しい出会いを重ねたいので、ぜひ多くの人に参加してほしいとPRしている。
問い合わせは電話044(865)8056堀内さん

2005-09-29 in 02)イベント・催事, 04)教育・子ども , 09)市民活動, b4) 川崎市宮前区 | Permalink | コメント (0) | トラックバック

2005年9 月28日 (水曜日)

川崎市立多摩病院で10月1日に見学会:開院は2006年2月

川崎市多摩区宿河原1丁目のJR南武線駅東側に建設中だった川崎市立多摩病院の工事がこのほど終了、10月1日午前10時から午後3時まで見学会が開かれる。
同病院の開院は来年2月で、管理・運営は指定管理者制度を取り入れ、聖マリアンナ医科大学が医療行為や建物の管理を行う。

関連記事>多摩病院の施設を写真ガイド(2006年1月18日)

同病院は敷地面積14260.7平方メートルに免震構造鉄骨鉄筋コンクリート造りで病院棟(地上6階、地下2階建て)と駐車場棟(地上1階、地下3階)を建設。延べ床面積約3万5千800平方メートル。病院棟の1階部分は外来診療と救急災害医療センター、集中治療室、MRIなどを備えた生理検査室、2階は手術部と管理運営部、人工透析、リハビリ室、3階はナースステーション、分娩室、病棟、屋上庭園、4階から6階が病室で、屋上部分には災害時の医療拠点となるようヘリポートを設けている。
診療科目は内科、循環器科、小児科、精神科、外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、泌尿器科、放射線科、歯科口腔外科、麻酔科、リハビリテーション科、アレルギー科の18診療科目。病床は1病棟48床規模の7病棟336床、産科1病棟30床、集中治療室10床の計376床だ。このうち開院当初は232床でオープンする。
見学会は、開院後の利用を促進するために行われるもので、大型の医療機器を設置後では管理などの関係で難しくなるためこの時期となった。所定のコースに従い1〜3階の外来診療、病棟、手術室などが見学できる。見学の所用時間は約60分で、各フロアには医療行為を担当する聖マリアンナ医科大学職員が配置しており説明を行う。
見学会を行う川崎市病院局では、ハイヒールなど床が傷つきやすい履き物と自家用車での来場はやめてと呼びかけている。
問い合わせは電話044(210)2177

2005-09-28 in 02)イベント・催事, 03)健康・福祉 ・医療, 10)社会, b) 川崎市のニュース, b2) 川崎市多摩区 | Permalink | コメント (0) | トラックバック

2005年9 月26日 (月曜日)

KAWASAKIしんゆり映画祭:10月1日から多様な秀作30本を上映

050930uesuto市民手づくりの映画祭として人気のKAWASAKIしんゆり映画祭(川崎市・芸術のまちづくり推進委員会主催)が川崎市麻生区で10月1日から始まる。ことしは、映画の持つ多様性・豊かさを切り口に「ウエスト・サイド物語」「浮き雲」など懐かしの名画から、2004年の話題作「誰も知らない」などの劇場公開作品、中学生が制作した映画、昨年の新潟県中越地震で壊滅的な被害を受けた山古志村が舞台となった「掘るまいか〜手彫り中山隧道(ずいどう)の記録」など30本を上映。会場は、毎年映画祭に協力している小田急線新百合ケ丘駅前のワーナー・マイカル・シネマズ新百合丘と新百合21ホール。

写真=「ウエスト・サイド物語」(上)、ジュニア・ワークショップの制作風景(下)。いずれもしんゆり映画祭実行委員会提供

同映画祭は、同区万福寺にある日本映画学校の講師や学生、市民で構成するKAWASAKIしんゆり映画祭実行委員会(野々川千恵子委員長)が企画・運営。登録ボランティアのほか区内の福祉団体も参加し、映画の選択からチケットやプログラムの準備、当日の会場案内や保育など裏方をサポートする。内容は、劇場公開映画のほか日本映画学校の学生、中学生が制作する作品などジャンルもさまざま。監督や俳優のトークショーに加え、市民が制作する副音声や字幕を入れて上映するバリアフリーや保育など、映画を見る楽しみを多くの市民に広げようという、手づくりの映画祭ならではの趣向が随所にこらされているのが特色だ。
ことしは、10年間の積み重ねを生かしたスタートとチェレンジの年と位置づけ、2007年にオープンする予定の映像ホールを備えた「アートセンター」を視野に入れ、コミュニティ・シネマの具現化への取り組み、期間中に新百合ヶ丘雄編の商店や企業の協力による「映画祭フェア」も実施する。

10月1日、中学生の制作作品上映と旧山古志村支援上映会

050930eiga210月1日は、新百合21ホールで同映画祭の特色のひとつ「しんゆりから生まれた映画たち」と「がんばれ!山古志ふたたび」の上映会。午前11時から6年目となるジュニア映画制作は中学生ならではの発想と感性で制作した「チェンジ」「水色のしずく」の上映と制作した31人の中学生の体験談、映画評論家の佐藤忠男さんの講評も行われる。入場は無料。午後1時10分からは、日本映画学校の2004年卒業制作「僕たちはくり返していく」の上映と同作品を制作した菊地夢高監督、佐藤忠夫さんのトーク、入場は無料。
午後3時からは今回の映画祭の特別企画、旧山古志村の災害復興支援上映&現況報告会で、入場は目売り800円、当日1000円。上映作品は、映画祭運営委員の橋本信一さんが監督し初代実行委員長の武重邦夫さんがプロデュース、映画祭スタッフが制作に協力した山古志を舞台にしたドキュメンタリー「掘るまいか〜手堀り中山隧道の記録」。長岡市役所復興推進室主幹の青木勝さん、旧山古志村の人々、橋本監督、武重さんによるスペシャル・トーク「蘇れ、1000年の山古志!」。新潟中越地震時に何を思いどう行動したのか山古志住民の証言、被災後の住民救出映像、災害直後に上空から撮影した未公開映像も上映する。
メインプログラムの劇場公開作品は、10月7日から9日まで、ワーナー・マイカル・シネマズ新百合ヶ丘と新百合21ホールで催される。

懐かしの名画から話題作まで一挙に上映

劇場公開映画のオープニングにはよみがえる名画として昨年の映画祭で行った市民投票第4位「ウエスト・サイド物語」を取り上げた。このほか「成瀬巳喜男生誕100年記念」「ラテンアメリカの風」「おすすめの秀作選」「韓国映画 異端の王者 キム・ギドク監督」「佐藤忠男アラブセレクション 映画からみえてくるアジア」「戦争と人間」「白鳥あかねの映画人生50年」「New WeveJapan」の6コーナーのほか、9日には「今日は家族(みんな)で映画」と題してまた家族4人で2000円(前売り)と特別料金の上映会もある。最終日の10日には映画おもしろ講座スペシャルとして映画制作の舞台裏をリポートしたドキュメンタリー「照明熊谷学校」の上映と本格的なライティングによる映画のワンシーンを再現するワークショップが行われる。
映画の内容と上映時間の詳細、料金は映画祭ホームページ= http://www.siff.jp/
入場券は川崎市生涯学習事業団(新百合21ビル内、10月3日まで)と各地のチケットぴあ(10月5日まで)と、新百合ケ丘ビブレ6階に設けられた映画祭ブース(水曜午後12~4時、土・日曜午後1~7時、)で販売中。
問い合わせは電話044(953)7652KAWASAKIしんゆり映画祭事務局。

2005-09-26 in 02)イベント・催事, 07)文化・芸術, 09)市民活動, b1) 川崎市麻生区 | Permalink | コメント (0) | トラックバック

2005年9 月25日 (日曜日)

が昇格後初の3連勝

050925furonnta1川崎が9月24日の25節のホーム試合で、同時昇格組のライバル大宮アルディージャと対戦。昨年9月以来3連敗中の大宮に2対1で勝ち、昇格後初の3連勝を飾り、8位を維持した。

写真=上・決勝点となった記念すべきJ1初ゴールをあげ喜ぶ箕輪選手(手前)とこの日1点目を決めた我那覇選手。

台風の影響で直前に降った大雨は15時のキックオフには上がったが、その後も小雨がぱらつき、すべりやすいコンディション。
前半は大宮の強力なデフェンスに川崎Fは攻めあぐね、試合は大宮ペース、0対0で折り返した。
後半51分にMF中村憲剛の絶妙のパスにFM我那覇和樹がゴール。わき返るスタンドのサポーターの前で前日に第一子が生まれたDF箕輪義信を祝福してゆりかごダンスを披露した。先制点を奪ってリズムにのった川崎Fは、FWジュニーニョへのファールで得たMFマルクスのフリーキックを、箕輪のヘディングシュートで2対0と大宮を突き放し、わが子の誕生を自身のJ1初ゴールで祝った。050925furonnta2_1
その後雨が再び強くなり、3連敗中で負けられない大宮も攻撃陣を替えて猛反撃。川崎FはGK相澤貴志の好セーブなどに助けられたが、88分に大宮のMF島田裕介がフリーキックを直接決めて1点差にされた。終了間際まで猛攻にさらされたが、高い守備意識で最少得点差を守り、宿敵を振りきった。
後半、ジュニーニョに対するファールで関塚隆監督が猛抗議(写真)、両軍の選手がエキサイトし、カードが出そうな険悪なムードが漂った。試合後に関塚監督は「最近、ジュニーニョに対するファールが多く、前半も3回あったのに、審判の注意がもうひとつだった。少し熱くなり過ぎたことを反省しています」と語っていた。
次節は、10月1日15時からホームで新潟アルビレックスと対戦、4連勝をめざす。

2005-09-25 in b) 川崎市のニュース, スポーツ | Permalink | コメント (0) | トラックバック

2005年9 月23日 (金曜日)

温泉の自然と文化を紹介する展覧会:狛江駅前の泉の森会館

050923onnsenntenn日本全国100カ所以上の温泉地の旅館建築や温泉信仰、温泉グッズなどを紹介するユニークな展覧会「温泉の自然と文化展」(泉の森友の会主催)が、小田急線狛江駅前の「泉の森会館」で9月28日まで開かれている。

写真=写真パネルとペットボトルに入った温泉水(手前)

050925onnsen3_2同展は、府中市在住の日本温泉文化研究会会員の伊藤克己さんらが企画、狛江市教育委員会、下呂温泉博物館、泉龍寺などの後援で9月22日から開かれ、期間中に講演会やギャラリートークが催される。
同館2階の会場には、写真や説明文などパネル148点とグッズ200点以上を展示、湯治の文化、旅館建築、温泉の科学など5つのコーナーを設けて温泉を多面的に紹介している。「湯治の文化」は兵庫県の有馬温泉で発掘された豊臣秀吉の風呂など、「旅館建築」は大正時代などに建築され文化庁登録有形文化財に指定された旅館の写真、「温泉の信仰」は温泉地近くの寺や神社、温泉にちなむまつりなどの写真を展示している。050925onnsen4
このほか温泉の質や色、湧出の仕組み、源泉から湯を送るパイプやバルブに付着する温泉の沈殿物「湯の花」の実物を展示。秋田県の玉川温泉や埼玉県の都幾川温泉などから運んだ温泉水を使ってpH値を測定したり、各地の湯の花を触って色やにおい、感触を体験するコーナーもある。また、日本のサイダー発祥とされる「ありまサイダー」の復刻品、温泉の湯で蒸した豆で作った4万温泉の納豆、温泉卵などや化粧水、温泉水で使うガラス工芸品などの温泉グッズも数多く並べられている。会期中、専門家が選んだ温泉の成分表などを表示したミネラルウォーター、湯の花、濃縮温泉水を販売する。
050925onnsenn2_2これまで訪れた温泉地の写真や集めたグッズを出品した伊藤さんは「日本人は風呂好きで紹介している温泉に出かけている人も多いと思う。観光としてだけでなく温泉地の自然や文化を知るためにもぜひ見に来て」と話している。
展示時間は午前10時から午後6時(28日は午後4時)まで。

写真=温泉水のph調べ(上)、パイプにつまった湯の花、全国各地の温泉グッズ

 講演会やギャラリートークも開催

9月24日午後1時30分から同館3階ホールで、温泉研究で知られる岐阜県博物館学芸員の古田靖志さんが「温泉というすばらしい自然、再発見!」の演題で講演する。また、27日には飯坂温泉なかむらや旅館女将の高橋武子さんが「一期一会〜老舗温泉旅館の女将として」、28日には京都府立大学大学院の松田法子さんが「温泉旅館建築の魅力」をテーマに午後1時30分からギャラリートークを行う。
関連イベントとして24日午前11時から「温泉と日本人」などを著した作家・温泉評論家の八岩まどかさんを招きサイン会が行われる。
問い合わせは電話03(5497)5444泉の森会館(HP=http://www.senryuji.or.jp/007.html)。

2005-09-23 in 02)イベント・催事, 07)文化・芸術, a) 狛江市のニュース | Permalink | コメント (0) | トラックバック

丸山永畝スケッチ展:半世紀前の狛江の風景を再公開

050924maruyamaこの風景に見覚えありませんか——半世紀前の狛江を描いた「丸山永畝(えいほ)スケッチ展 よみがえる狛江『村』の風景」(狛江郵便局・狛江のまちを考える会・NPO法人k-press共催)が狛江郵便局で10月20日まで開かれており、来場者から描かれた風景の場所などについての情報を集めている。

写真=和田卓巳狛江郵便局長(左)に絵の説明をする丸山さん夫妻

作品の内容は、富士を望む多摩川のほとり、広がる田畑に実る作物、雑木林に点在するかやぶき屋根の家々、小川で野菜を洗う人々など都市化の波が訪れる前の昭和20年代半ば田園地帯だった狛江の風景で、和とじの画帳に描いたスケッチ画を写真撮影し、はがき程度に縮小印刷して展示している。
絵を描いたのは1951年に狛江岩戸北に転居した日本画家・丸山永畝(本名・忠治郎、1886〜1962年)さん。丸山さんは、長野県上諏訪町(現・諏訪市)出身で、画家をめざして20歳で上京。花鳥画の大家・荒井寛畝に師事し、主に軸物、屏風、襖絵などの作品を手がけた。代表作としては1931年院展入選作「水禽」、昭和初期に描いた目黒雅叙園所蔵の「叢中」、郷里の諏訪法光寺の「梅園」などがある。
画帳は、丸山画伯と同居していた長男の督雄さん(86)が大切に保管・所蔵しており、戦前からのものも含め約300冊、作品の数は約2万点にのぼる。墨と絵の具で描いたスケッチは、日付や描いた場所などのメモも残されている。スケッチは、本画を描く時に必要となる素材の動植物や風景を記録するために描いた側面もあるが、当時の写真も少ないだけに、半世紀前の風景や生活を知る上でも貴重な資料になると、専門家からも注目を集めた。画帳本体は、まとめて保存するため、いまは世田谷区立郷土資料館に寄託されている。
同館では、これまでに狛江に住んでから以降の約8000枚を写真撮影して整理し、うち狛江市内を描いたものが1193枚あることが判明した。ことし2月に狛江駅前の「泉の森会館」で狛江市内を描いた分を初公開し、好評を呼んだが、会期中に見られなかった市民などからの希望で、狛江郵便局の協力でふたたび公開することになった。
9月20日から始まった今回の展覧会では、会期中数回に分け1回に約250点ずつ展示する。会場では、昔の狛江の地図を展示、描かれた風景を覚えている人にその場所に印を付けてもらったり、コメントを書いてもらうコーナーも設けており、描かれた場所を捜す作業も行う。
丸山督雄さんは「父の作品が、こうして日の目を浴びることになってうれしい。1回で終わらせてしまうのはもったいないので、いい機会をいただいた」と笑顔、和田卓巳局長は「懐かしい絵が多い。狛江を愛するたくさんの人に見てもらい郵便局が狛江の情報を発信できることになれば」と話している。
同展の問い合わせは電話03(3430)6617NPO法人k-press。
またNPO法人k-pressでは、丸山永畝スケッチ展を記念したポストカードを作成、狛江駅前の狛江ブックセンターとむいから民家園で販売している。

関連記事:丸山画伯スケッチのポストカード販売

2005-09-23 in 02)イベント・催事, 05)歴史, 09)市民活動, a) 狛江市のニュース | Permalink | コメント (0) | トラックバック

2005年9 月20日 (火曜日)

音楽はつながりの糸:昭和音楽芸術学院で初のネットワークコンサート

050920nettowaku1【文】あさおランチタイムコンサート実行委員・金子 洋子

8月21日(日)新百合ヶ丘 昭和音楽芸術学院のホール「ラ・サーラ・スカラ」であさおランチタイムネットワークコンサートvol1(あさおランチタイムコンサート実行委員会、麻生区役所、昭和音楽大学主催) が開かれた。連日の暑さの中)170人が、4組の演奏を楽しんだ。

写真=山崎さん(ピアノ)・永井さん(フルート)・佐藤さん(チェロ)によるアンサンブル(上)、ピアノ演奏後にあいさつする松井さん(中)、熱唱する納富さんと伴奏の稲葉さん(下)

このコンサートは、奇数月の第4月曜日の昼休み麻生区役所ロビーにてランチタイムコンサートを行っている当実行委員会が初めて曜日、場所を変え幅広い年齢層、日ごろランチコンサートに来られない人々のためにと計画したものである。麻生区が掲げる「音楽が満ち溢れる魅力的なまち」をめざして、5年間のランチタイムコンサートの経験を生かし、音楽家の交流やネットワーク作りをお手伝いするために2004年度に立ち上げた「あさおランチタイムコンサートネットワーク」がこれまでの出演者らに呼びかけた最初のコンサートとなった。050920nettowaku2_4
プログラムは二部構成。一部の最初は、数々の賞を受賞した松井香織さんのピアノによるオペラ歌曲の演奏。だれもが聞いたことのある「フィガロの結婚」などがピアノ曲となって流れてきた。次は佐藤翔さん(チェロ)、永井由比さん(フルート)、山崎明子さん(ピアノ)によるアンサンブル。「アメージンググレース」や中島みゆきの「時代」などなじみの曲が演奏された。永井さんは話術もたくみで司会もお手のもの、観客を引き込んでいた。
二部は納富景子さんのソプラノ独唱、稲葉和歌子さんのピアノにあわせ甘い歌声で「夏の宵月」、「初恋」など6曲たっぷり聴かせた。歌の説明もわかりやすい。最後は村田千佳さん平部彩夏さん安井千恵さん萩原千穂さん四人組のめずらしい女性によるトランペット四重奏、ピアノ佐藤圭さんで演奏、五人共同じ大学の卒業生で若さいっぱい。日本 童謡や美空ひばりの曲を演奏した。そして最後は出演者、観客一緒に「海」を大合唱して幕となった。050920nettowaku3_1
アンケート調査でも好評を得、クラッシク音楽以外ジャズ,シャンソン、軽音楽なども聴きたい、ラ・サーラ・スカラでの再演,、麻生市民館大ホールでの開催を望むなど多くの意見をいただいた。

音楽はつながりの糸、、、色とりどりの糸がこれからものびて繋がっていくことを望みたい。出演者、会場を提供してくれた昭和音大に感謝する。 

2005-09-20 in 02)イベント・催事, 07)文化・芸術, 09)市民活動, b1) 川崎市麻生区, 音楽 | Permalink | コメント (0) | トラックバック

2005年9 月15日 (木曜日)

麻生区の田んぼでかかしまつり:弁慶など力作が28体

05091501川崎市麻生区古沢の水田で9月10日、テレビや映画に登場する人気キャラクターなどユニークなかかしを展示する恒例のかかしまつり(麻生区子ども会連合会・麻生区体験農業実行委員会共催)が行われ、親子連れなど約500人が参加した。

ことしは区内の子ども会や体験農業、地域活動グループ14団体のほか有志や個人から、大河ドラマの「弁慶」、映画『ハウルの動く城』の妖精「カブ」、カー ドゲームの「ムシキング」など27体が出品され、審査の結果、金程富士見子ども会が制作した「弁慶」が区子ども会連合会会長賞に選ばれた。
かかしは、9月17日ごろまで同会場に展示されている。

2005-09-15 in 02)イベント・催事, 04)教育・子ども , 08)経済・農業, 09)市民活動, b1) 川崎市麻生区 | Permalink | コメント (0) | トラックバック

2005年9 月14日 (水曜日)

柿の実幼稚園のママさんオーケストラが園外で初演奏

050914kakinomi1_3川崎市麻生区上麻生の「柿の実幼稚園」(小島澄人園長)の園児と卒園児の母親で結成する器楽演奏サークル「どれみふぁ柿の実」(木下真紀子部長)が9月17日、麻生市民館大ホールで午後2時から開かれる「フレッシュアンサンブルかわさきin2005コンサート」に初出演、地域の音楽団体として園外での活動の第一歩を踏み出す。

写真=どれみふぁ柿の実の練習。子どもを抱いて
(右)フルートを吹くメンバーも

午後2時からのコンサートでは、3部「”どれみふぁ柿の実” 音楽とあそぼうよ! みんなあつまれ」に出演、「勇気100%」「シンコペーテッド・クローク」「おもちゃのチャチャチャ」「世界にひとつだけの花」「マツケンサンバ」の5曲を演奏する。このうち「おもちゃのチャチャチャ」は、会場の子どもやメンバーの子どもに舞台参加を呼びかけ、打楽器のカスタネット、鈴、ギロのほかプラスチック製洗濯板やペットボトルの凹凸部分を使って音楽遊びを取入れ、子どもと共に演奏する。またマツケンサンバは、パーカッションメンバーがサンバのステップと踊りを披露するなどひと味違った楽しい舞台を演出する。
今回のコンサートの出演は、乳幼児からお年寄りまで幅広い年代が楽しめるコンサートをめざすフレッシュアンサンブルの代表丸山さんとどれみふぁのメンバーが、同じ住宅地に住んでいたからとんとん拍子に話が進み実現した。
フレッシュアンサンブルかわさきin2005コンサートの記事はこちら

 活動6年目に舞い込んだ園外のコンサートに向け、猛練習

050914kakinomi2_1「どれみふぁ〜」は、園児と係わるさまざまな遊びや催しを企画する小島園長主宰の「ひだまりサロン」が、「子どもに生の音楽を聴かせるため、オーケストラサークルを作りませんか」と園児の母親に呼びかけ、1999年9月に13人でスタート。オケ演奏には人数が足りないため音楽経験者を誘ってメンバーを19人に増やし、その年の12月に初演奏会「クリスマスコンサート」でデビューを果たした。以後、夏のファミリーコンサート、クリスマスコンサート、お別れコンサートと年3回演奏会を開いている。
園児対象の演奏会のため、馴染みのクラシックや子ども向きの映画のテーマソングのほかダンスなどを取り入れたあきない演出が必要。このためパート部会のほか、演奏会の音楽を選曲する企画、楽譜、音響の部会を設け、プログラム、ポスター、衣裳制作もすべてメンバーが分担して行っている。
5年目の2004年、サークルのロゴを作成しそろいのTシャツを作った。同園のサークル活動室「柿の実ぶんぶん」で毎週金曜日に練習を行っている。発足時からコンサートマスターとして音楽指導や編曲も手がける町田市のバイオリニスト徳山真理さん、運営委員を長く務めメンバーから「顧問」と呼ばれて楽譜の準備をする麻生区上麻生の福士陽子さんを中心に、現在、音楽大学卒業者や学生時代に吹奏楽・オーケストラを経験した人や音楽・ダンス好きな20代から40代の36人が所属。4人の子どもを育てる元ジャスドラマー、ラジオ局のディスクジョッキー経験者、音響スペシャリスト、ダンスの指導者などさまざなな才能を持つ人が多い。結婚、出産などで中断した音楽活動ブランクを埋めたいと思っているメンバーが多く、子連れで練習に参加できるため、練習中に授乳したり、出産直前まで参加する熱心な人もおり、6年間で70〜80曲を練習した。
今回の演奏会は、これまでのレパートリーのなかから選曲。どれみふぁにとっては初の大舞台での演奏とあって、出演する20人は、定例日以外にも時間を作り猛練習にはげんでいる。徳山さんらは「地域の音楽活動に参加できるのは光栄なこと。この経験をつないで活動の幅をひろげてたい」と喜んでいる。

写真=お母さんら一緒にパーカッションの練習をする幼児

2005-09-14 in 02)イベント・催事, 04)教育・子ども , 07)文化・芸術, 09)市民活動, b1) 川崎市麻生区 | Permalink | コメント (0) | トラックバック