2024年10 月30日 (水曜日)
川崎市の麻生区地域功労賞・地域奨励賞:2氏2団体を表彰、地道な活動で多大な貢献
川崎市の「麻生区地域功労賞・地域奨励賞」の17回目の授賞式が、10月13日のあさお区民まつりの会場で催された。地域のために尽くした人に贈る地域功労賞には、同区金程の山崎優さん、同区東百合丘の新田博哉さん、同区万福寺のアジア航測株式会社、同区岡上の岡上郷土誌会の2氏2団体、地域での先進的な取り組みを対象にした地域奨励賞には同区王禅寺東の王禅寺中央中学校おやじの会に贈られた。
区民まつりの特設ステージで山本奈保美麻生区長が受賞者に賞状と記念品を手渡した。山本区長は「長年にわたり地域の活性化のために尽力されてありがとうございます。このような活動が麻生区のまち作りに貢献していることに改めて感謝します。これからも地域・麻生区・川崎市のためにさらなる力をいただきたいです」と祝いの言葉を述べた。
続いて第42回あさお区民まつりのポスターデザイン賞の表彰も行われ、区内の中・高校生から寄せられた51点の作品からポスターに採用された柿生中学3年山中美里さんに、宮野敏男あさお区民まつり実行委員長から表彰状が手渡された。
山中さんの作品は同区のキャラクター「かきまるくん」をモチーフに、若者やシニア、車イスに乗った子どもを描いたもので「出会い・ふれ合いのまち 手作りの区民まつり」のテーマにマッチしたデザインが評価された。ポスターデザイン賞の表彰は区制40年を迎えた2022年の区民まつりから行われており、今回が3回目。
○地域功労賞
山崎優(やまざき・まさる)さん
1977年から金程富士見会で子ども会を設立、少年野球やバレーボール大会等の活動、子どもみこしなどさまざまなイベントの企画や活動を指揮して地域住民の交流促進、地域福祉の向上に尽力した。1993年からは麻生区子ども会連合会会長としてかかしコンクールなどに関わるほか、組織の育成、運営にあたった。また、金程小学校の食育教育の一環として、米やサツマイモのほか、地域の伝統野菜「万福寺ニンジン」の栽培指導も行っており、地域住民から「親子でお世話になった」と感謝の声があがるなど、地域住民の交流や地域への愛着形成に大きく貢献した。
新田博哉(にったひろや)さん
2004年頃から毎日、長沢小学校に通う児童に対し通学路で声かけや見回り活動を行い、後進の育成にも努め、安心・安全に尽力した。また、町会を自発的にパトロールしてさまざまな年代の人に声かけや見守りを行っており、認知症サポーター養成講座を履修し、パトロール活動で知り合った認知症など援助が必要な人に対し、定期的な訪問や買い物の補助、徘徊時の見守りを行っており、地域福祉向上にも大きく貢献した。
アジア航測株式会社
2010年から新百合山手公園管理運営協議会の運営委員として万福寺おやしろ公園、万福寺さとやま公園、万福寺ふるさと緑地などの美化活動に社員が積極的に参加、家族も含め10〜20人が清掃や草刈り、花植えをするほか、地域の子ども向け自然観察会やタケノコ掘りなどのイベントにも参加し、地域住民の交流に貢献している。また、自社の技術を活かしたオリジナル防災マップを作成し、麻生区防災訓練で無料配布するほか、2024年度は川崎市主催の「子ども防災塾」に参加してハザードマップ作成ワークショップを実施するなど、地域の安心・安全に貢献している。
岡上郷土誌会
岡上の歴史と文化、自然に親しむこと、また次世代に伝えていくことを目的に2002年から麻生市民館岡上分館や岡上町内会、岡上神社、岡上小学校などと連携して活動している。岡上地区に残された書状や石造物など歴史的遺物の背景を歴史家の文献を参考に、民俗・社会生活・経済生活・教育・信仰などのカテゴリーごとに分類し、麻生市民館岡上分館で自由に閲覧できる形で記録保存しているほか、住民を対象に学習会や講座を開催するなど、地域の文化活動の振興に大きく貢献している。
○地域奨励賞
王禅寺中央中学校おやじの会
2007年から続いていた「王禅寺東夏まつり」が、新型コロナウィルスの影響や自治会役員の高齢化などで開催困難に陥っていたのに対し、同会が立ち上がって自治会や学校、地域団体に働きかけ、2024年8月に5年振りに開催に貢献。その活動は、地域社会の活力を取り戻す原動力となった。同会は、王禅寺中央中学校の保護者が結成したもので、現在は活動の範囲をバーベキューやキャンプなどを開催しており、王禅寺中央小学校の保護者も参加し、地域の活性化に貢献している。
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2024年6 月 6日 (木曜日)
生田出張所新広場がオープン:6月16日にワークショップや外遊びイベント
6月1日にオープンした川崎市多摩区生田出張所敷地北側の新広場整備を記念し、6月16日10時〜14時にオープニングイベントが開催される。
写真右=オープンした生田出張所の広場
広場は、隣接する生田小学校下校庭の一部に芝張りやベンチ設置などを行い、地域の人が利用できるようにしたもので、約1300㎡ある。
同所はかつて同小旧校舎があり、現在では同小の環境学習や地域の人の通行場所として利用されており、また同出張所の2021年の建て替えに伴い庁舎屋上と連絡橋で直接往来できるようになったことから、学校で直接利用しない場所を地域で活用することになり、以前は庁舎前など敷地内にあった戦争の慰霊碑や生田地区町会連合会創立20周年、30周年記念の石碑は広場の西端に移設された(写真右下)。
イベントでは、生田地区スポーツ推進委員会、多摩区子どもの外遊び交流委員会など13団体によるニュースポーツ(モルック)体験、竹細工や薪割り体験など子ども向けワークショップや外遊び、地元の五反田節やおはやし演舞、カレーなどの提供や読み聞かせなどが行われる。荒天中止。
問い合わせは電話044-933-7111多摩区役所まちづくり推進部生田出張所。
2024-06-06 in 02)イベント・催事, 04)教育・子ども , 11)まちづくり, b) 川崎市のニュース, b2) 川崎市多摩区 | Permalink | コメント (0)
2024年6 月 1日 (土曜日)
脱炭素アクションみぞのくち:6月4日に溝口でキックオフミーティング、脱炭素社会目指しZ世代が発信
脱炭素社会の実現を目指す取り組み「脱炭素アクションみぞのくち」の一環として行われる「まるっとサステナCAMP」が、第2期生の活動開始を前に6月4日、キックオフミーティングを行う。
「脱炭素アクションみぞのくち」は、川崎市が2020年2月に、2050年の二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロを表明したのに伴い、同年11月に高津区溝口周辺地区に脱炭素モデル地区として創設した。行政と地元企業や地域団体51会員(2024年5月現在)が協力し、脱炭素に関する新しい事業やアイデアの実現を進めている。
「まるっとサステナCAMP」は、市内在住・在学中のZ世代を中心にした若者17人を、脱炭素アクションみぞのくち推進会議がインターンとして任命し、企業への訪問・取材とイベント参加を通じて脱炭素活動啓発・発信を行う活動。
イベントでは2023年から継続参加する第1期生が会の司会進行やファシリテーターをつとめ、第2期生の迎え入れ任命式とグループワークを行う。
イベントは午後6時30分〜8時30分で会場はnokutica(高津区下作延1-1-7、東急田園都市線「溝の口駅」徒歩2分)。
ウェブサイトはhttps://carbon0-mizonokuchi.jp/
問い合わせは電話044-200-2865川崎市環境局脱炭素戦略推進室 内田
2024-06-01 in 01) 自然・環境, 02)イベント・催事, 09)市民活動, 11)まちづくり, b) 川崎市のニュース, b3) 川崎市高津区 | Permalink | コメント (0)
2024年5 月15日 (水曜日)
狛江市議会:中央図書館改修の住民投票条例案を否決
狛江市臨時市議会が5月15日に開かれ、市民団体「こまえ図書館住民投票の会」が求めていた中央図書館のあり方に関する住民投票条例の制定を求める議案が審議され、賛成少数で条例案は否決され、住民投票は実施されないこととなった。
写真=議場で条例案の内容を説明する市民
この条例は、同会共同代表の小俣三郎さん、林健彦さん、周東三和子さん、立川節子さんの4人が4,060筆の有効署名を4月15日に提出、市は地方自治法に沿って4月26日の臨時市議会に松原俊雄市長の意見書を添えて条例案を提出した。
午前9時から開かれた臨時市議会では、小俣さんら4人が「(計画についての)住民投票を実施することで図書館改修への理解が深まる」「計画では、子どもの本だけでなく大人の図書と新聞・雑誌も分散するので図書館の一体性を損ねる」「市民食堂など他のスペースを有効利用することで予算を増やさず対応できる」「分割移転計画は市民協働で進めてきた方向と異なる」「市民の力で、条例制定をするために議会が開かれたのは市の歴史で初めて。住民投票は、狛江市が市民参加を大切にする街であることをアピールするチャンス」などと約30分にわたり住民条例案の内容説明を行うとともに、市議からの質問に答えた。
討論では、自由民主党・明政クラブ、共産党、公明党、わかりやすい政治を伝える・維新の会の各幹事長と無会派の4人の議員がそれぞれの意見を述べた。賛成の意見は「市民が利用する大規模な施設の設置に関わる基本計画などの策定や運営に関する方針などは市民参加条例にのっとって進めるべきだが、現在進められている分割案は市民参加が行われていない」などの意見が出された。反対意見は議案に添えられた松原市長の意見に沿い「2022年6月に行われた市長選挙の争点になっており、大差で当選した結果からも市民の意見は反映されている」「現状案のほうが財政的に負担が少ない」などの意見を述べた。
その後挙手による採決の結果、共産党議員4人と無会派のひらい里美議員が賛成したものの、反対票多数で廃案となった。
前回の市長選で松原市長と対戦した周東さんは「私は中央公民館や図書館について話したが、松原市長は図書館問題は『まちづくりのひとつ』の扱いで、争点にはなっていなかった。市長選の時には分割案を知らない市民も多く、広報などでプランが明らかになり計画案を知る人が増えた現時点での市民の意見を反映してほしい」と反対派の意見を批判した。同会では「結果は残念だが、これからも公共施設のあり方などについて声を上げ続けたい」と話し、6月2日18時から中央公民館で「こまえ図書館住民投票 報告集会」を開催する。
議場には傍聴に訪れる市民が90人以上訪れ、議場の傍聴席に入れず議会事務局が準備した3階の委員会室でモニターを見守る市民もおり、関心の高さを伺わせた。
松原市長は「条例案が市議会で否決され、市民センターの改修、新図書館整備が市民の声を反映して進めてきたことが改めて認められたと受け止めています。引き続き多くの市民に愛され、利用される市民センター、図書館に向けて整備を進めます」とコメントした。
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2024年4 月25日 (木曜日)
狛江市の新図書館計画に「市民の意見聴いて」:住民投票条例制定の直接請求
狛江市が計画している新図書館整備計画について、「市民の意見を聴いて」と、市民団体「こまえ図書館住民投票の会」が4月15日、住民投票条例の制定を求める直接請求を松原俊雄市長に行った。
写真=署名を渡すこまえ図書館住民投票の会の共同代表(左)と企画財政部長ら(4月15日)
同会共同代表の小俣三郎さん、周東三和子さん、立川節子さん、林健彦さんが市役所を訪れ、髙橋良典企画財政部長に4060筆の有効署名を手渡した。同市で、住民投票を求める署名は初めて。
直接請求に必要な署名は有権者数の50分の1(2024年3月1日現在で1393票)だが、今回の請求は約3倍に近い。
地方自治法では20日以内に条例案を市議会に提出することになっており、同市では、市民が提出した文書に市長の意見書を添え、4月26日に開く臨時市議会に条例案を提出し、最終日の5月15日に審議する予定で、可決されれば住民投票が行われる。審議方法などについての詳細は明らかになっていない。
中央図書館は現在、1977年に開館した市民センターに併設されている。同市では、施設の老朽化や手狭などの理由で市民センターを今年秋に改修する計画が進んでいる。
市が2020年8月に策定した改修等基本方針によると、図書館は、約300m離れた現在の狛江市商工会・駄倉地区センターがある敷地に、地上3階地下1階の新図書館を新設するとしている。ただ、新図書館はスペースが狭いため蔵書は一般向けに限定、子ども向け図書は改修する中央公民館にコーナーを設けるという分離配置を打ち出している。
同会では、2月9日~3月9日に署名活動を実施、3月13日に4265筆の署名簿を同市選挙管理委員会に提出した。選管が同一人の重複署名などについて審査後、4月3日から9日まで市役所で縦覧された。
同会が提出した直接請求の要旨によると、分離配置は利用者に不便で、資料の分散により地域の情報拠点として、暮らし・仕事・地域の課題解決を支援するという図書館の目的の実現が困難になる恐れがあり、働く職員の業務負担も増す。また、「基本方針」の決定方法は「狛江市の市民参加と市民協働の推進に関する基本条例(市民参加条例)」に則った手続きが十分に行われていないと指摘している。
2024-04-25 in 04)教育・子ども , 09)市民活動, 11)まちづくり, a) 狛江市のニュース | Permalink | コメント (0)
2023年8 月25日 (金曜日)
六郷の渡しが1日限りの復活 : 東海道川崎宿の起立400年記念しクルーズ船で周遊
江戸時代の東海道にあった渡船場「六郷の渡し」を1日限りで復活させるイベント「六郷の渡しまつり2023」が10月23日に川崎市川崎区旭町1丁目(六郷橋上流付近)の河川敷で催される。渡し場があった六郷橋付近をクルーズ船で周遊するというもので、9月22日まで参加者を募集している。
東海道の宿場町として1623年に起立した川崎宿がことしで400年を迎えるのを機に、宿場のあった川崎駅周辺の活性化を目指す「川崎宿起立400年プロジェクト推進会議」が主催するイベントのひとつ。
六郷の渡しは川崎宿と八幡塚村(現・大田区仲六郷)とを結び、1874(明治7)年まで渡船が続けられた。
まつりは10時〜18時まで、クルーズ船周遊体験のほか、音楽ステージ、キッチンカー出店が行われる。
クルーズ船の周遊は六郷橋から多摩川スカイブリッジ付近までを約1時間かけて回る。
クルーズ船は屋根付きが1便35人程度、屋根なしが1便38人程度で、いずれも乳幼児などの膝上乗船はできない。各4便で計8便運航する。原則、雨天決行だが、安全運航に支障のおそれがある場合は中止。
乗船料は1人1,000円だが、乗船のほか会場の出店で1,000円分使えるプレミアムが付いている。
乗船の申し込みは川崎宿起立記念サイトから専用フォームで9月22日までに申し込む。応募多数の場合は抽選となる。
東海道川崎宿起立400年記念の詳細はこちら>
問い合わせは電話044-201-3130川崎区役所まちづくり推進部地域振興課。
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2023年8 月23日 (水曜日)
川崎市の新本庁舎が2回目の見学会:8月26日・27日に実施、申し込み不要
川崎市役所の新しい本庁舎の2回目となる見学会が8月26日と27日の10時〜16時(最終入場は15時30分)に行われる。7月に初めて実施し多数の応募が寄せられるなど人気を呼んだため、再度実施することにしたもので、事前の申し込みは不要。
新庁舎は地下2階、地上25階、高さ約111m(最高高さ約117m)で、災害に備えて高い耐震性と業務継続性を確保するとともに、川崎文化の情報発信やにぎわいの創出などをめざした。25階にある360度のパノラマが楽しめる無料の展望ロビー・スカイデッキ、旧庁舎のおもかげを伝える時計塔や旧市長室などが新しいシンボルとして市民の注目を集めそうだ。
見学会は7月8日と9日に抽選方式で実施したが、定員の5倍を超す応募があるなど、高い関心が寄せられた。このため、市は再度見学会を申込不要で実施することにした。
見学できるのは展望ロビーやスカイデッキ、復元した旧市庁室、議場など。
当日混雑した場合は入場制限を行うほか、見学ルートが一部屋外となっているため、暑さ対策をして参加をと呼びかけている。
問い合わせは電話044-200-0281川崎市総務企画局本庁舎等整備推進室。
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2023年7 月 8日 (土曜日)
川崎市の新本庁舎が完成:25階の展望ロビー、時計塔も復元、10月から順次移転
川崎市役所の新しい本庁舎の建設がこのほど完成、7月7日に報道陣に公開された。新庁舎は老朽化などを理由に2019年5月から約470億円の予算をかけて建て替え工事が進められてきた。地下2階、地上25階、高さ約111m(最高高さ約117m)の新庁舎は災害に備えて高い耐震性と業務継続性を確保するとともに、川崎の文化の情報の発信やにぎわいの創出などをめざしたという。25階にある360度のパノラマが楽しめる無料の展望ロビー・スカイデッキ、旧庁舎のおもかげを伝える時計塔や旧市長室などが、来年、市制100周年を迎える前に新しいシンボルとして市民の注目を集めそうだ。7月中旬から什器の搬入設置が行われ、10月から来年7月にかけて順次移転が始まる。
写真=完成した新本庁舎
旧庁舎は1938年に建てられ、第2次世界大戦の度重なる空襲に免れ、シンボルとなる時計塔などが長く市民に親しまれてきた。しかし、市の発展につれて手狭になり、第二庁舎、第三庁舎を増築するほか、近隣のビルを借りてしのいできたものの、いわゆるタコ足庁舎が行政の効率化を妨げてきたため、建て替えることになった。
約6,002平方mの旧本庁舎の敷地に建てられた延べ面積約62356平方mの新本庁舎は、行政機能が入る高層棟と、旧庁舎創建当時の姿を再現した復元棟からなり、ふたつの棟を3階まで吹き抜けにしたアトリウムで結んだ。
復元棟には、旧市長室やバルコニーのほか、戦時中に防空監視にも使われた時計塔を再現、当時をしのばせている。2階の旧市長室は実際に使われた市長の机や暖炉をはじめ、窓枠の金具なども特注して再現した。1階には旧本庁舎の歴史を映像などで紹介するコーナーが設けられ、基礎として使われた松のクイ、建設中に見つかった棟札なども展示されている。
最上階の展望ロビー・スカイデッキはガラス張りの回廊となっており、市内だけでなく都心や横浜方面、富士山、丹沢などの山並み、スカイツリー、東京タワー、東京湾、横浜ベイブリッジなどのパノラマを楽しめる。また、各ポイントの写真と名称を日本語と英語で表示した案内板も設置されている。
また、「かわさきマイスター」の綾部淳さんが手がけた工都川崎にちなんだ鉄の塗装を施した壁や、さまざまな国産材のタイルを床に敷くなど、多様な川崎の姿を表現することにも配慮したという。
22階〜24階は市議会の議場、傍聴室で、議場は地震時の被害を低減するために幕天井を採用した。傍聴席にはこれまでなかったガラス張りの親子室や授乳室も備えられた。
職員が勤務する執務室は、柱のない広いフロアーに大型のデスクが並び、席を固定せず、状況に応じて替えることができる、新しいオフィス環境をめざしたという。地震に備えて天井を廃止して、コンクリートの梁がむき出しになっており、空調は床と柱の穴から行うなど、数多くの新しい機能を採用した。
今後は第二庁舎を解体し、来年度末に広場を整備する予定。
8日と9日の市民内覧会には、定員の5倍以上の申し込みが寄せられるなど、市民の関心の高さをのぞかせた。
福田市長は「(復元棟は)予想以上に川崎の歴史を感じてもらえる空間となった。来年の市制100年に間に合って良かった。次の100年のシンボル的な空間になることを望みます」と話していた。
2023-07-08 in 11)まちづくり, 12)防災・安全, b) 川崎市のニュース, b7) 川崎市川崎区 | Permalink | コメント (0)
2023年4 月29日 (土曜日)
川崎市役所本庁舎の市民向け内覧会:7月8日・9日に開催、参加者を募集
川崎市は、6月に竣工する川崎市役所本庁舎の市民向け内覧会を7月8日午後と9日午前・午後に開催。参加者を4月25日から5月19日まで募集している。
写真=本庁舎イメージ図(川崎市提供)
2019年から建設が進められてきた新しい本庁舎は高さ約116m、地上25階、地下2階建てで、旧庁舎とはイメージも規模も一新される。
旧庁舎は1938(昭和13)年に建てられた鉄筋コンクリート造り本館3階・東館2階建てで、本館には高さ36mの時計塔が付属していた。第二次世界大戦中の度重なる川崎空襲でも戦火を免れたほか、戦後は何度か増築が繰り返され、多くの市民に親しまれてきた。しかし、老朽化が進んだこともあり、建て替えが決まった。2016年10月には「本庁舎さよならイベント」を開催され、多くの市民が別れを惜しんだ。同年度から解体が始まり、跡地で建設工事が進められてきた。
新庁舎には、長く本庁舎の役割を果たしてきた記憶をとどめるため、建物の一部を創建当時の姿で復元。市役所前の通りに面する部分は半屋外のアトリウムでつなぐ構成とし、旧市長室も復元した。(本庁舎の概要はこちら>
内覧会では、25階にあるロビーやスカイデッキ、議場、復元した旧市庁室などが見学できる。午前の部は9時・10時・11時、午後の部は13時・14時・15時。1回あたり約100人で約1時間程度。対象は市内在住者。
希望者は、市のHPからオンライン申請(オンライン手続き川崎e-KAWASAKI)またはFAXか郵送で申し込む。
FAX (044-200-3749)または郵送(〒210-8577 川崎市川﨑区宮本町1 川崎市総務企画局本庁舎等整備推進室)の場合は、専用の申込用紙に代表者の氏名(フリガナ)、住所、電話番号、内覧希望日、参加人数(最大5人まで)を記入して、5月19日(必着)までに送る。
応募多数の場合は抽選。結果はオンライン申請者は全員に、郵送またはFAXの人は当選者のみに郵送により連絡する。通知は6月中旬の予定。
問い合わせは☎044-200-0281川崎市総務企画局等庁舎整備準備室。
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2022年6 月17日 (金曜日)
狛江市長選挙立候補予定者招き公開討論会 : 狛江青年会議所が開催、YouTubeで配信
任期満了に伴い6月26日に投票が行われる狛江市長選挙の立候補予定者を招いて政策などを聞く公開討論会が6月16日夜、西河原公民館で開かれた。討論会の様子はYouTubeで配信する予定。
写真=市長選の公開討論会
この討論会は、狛江青年会議所(沼倉健一理事長)が「市民に身近な政治に関心を持ち、投票の参考にしてもらおう」と2014年から市長選の度に行っている。3回目の今回は新型コロナウイルス感染症の拡大などに配慮し、16日にビデオ収録、YouTubeで公開する。アドレスはこちら
出席したのは、既に立候補を表明している無所属新人で新日本婦人の会狛江支部長の周東三和子氏(75・写真左)=共産党、社民党推薦と、現職で2期目を目指す松原俊雄氏(70・写真右)=自民、公明推薦の2人。
特定非営利活動法人 市民討議会推進ネットワークに所属する埼玉大学キャリアセンター長で同大教授の石阪督規さんが司会進行役のコーディネーターを務めた。
内容は主催者内で検討した(1)防災・減災対策(2)公共施設の利活用(3)若者が暮らしやすい街づくり(特に子育て世代、出産から育児、教育)の3問のほか、冒頭で2人が出馬の動機を話した。質問は事前に各候補予定者に知らせ、時間制限内に交互に自説を訴え、その後石阪さんが追加質問する形式で進められた。最後に特に市民にアピールしたい点を発言、約90分で終了した。
争点の図書館移転問題について周東氏は「市の計画は、高橋前市長の時代に1年以上かけ、市と市民が協働でつくりあげた内容と異なっており、図書館機能を子どもとおとなに2分割するのは利用者にとっても不便」と訴えた。これに対し松原氏は「デジタル化に対応した図書館にし、市民活動センターを市民センターに入れることで街が活性化する」と話し、双方の主張はかみ合わなかった。
このほか、周東氏は宇宙航空研究開発機構(JAXA)で技術職や広報職として大型プロジェクトに関わった経験から「立場や意見の違いを時間をかけてみんなでまとめ上げることの大切さを市政運営に生かしたい」と訴えた。これに対し松原氏は行政経験の豊かさと実行力のほか「図書館新設は前々市長からの課題」などと訴えた。
2022-06-17 in 06)政治, 09)市民活動, 11)まちづくり, a) 狛江市のニュース | Permalink | コメント (0)