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2020年1 月29日 (水曜日)
川崎市の麻生不動院でだるま市:冬の冷雨にだるまもブルブル
川崎市麻生区下麻生の麻生不動院で1月28日、だるま市が開かれた。朝からあいにくの冷たい雨に見舞われ例年より人出は少なかったが、境内は雨よけにブルーシートの屋根をつけただるま屋が並び、例年同様に客を招く威勢のいい掛け声があがっていた。
だるま屋によると、この日は平日であらかじめ雨が予想されていたため、だるまを少なめに持ってきたと話し、売れ筋は高さ15〜20cmの5〜7号、価格2800円から4000円という。地元の下麻生の人たちが出店する「王鶴組合」では、顔なじみの客と価格を交渉する姿が見られた。
普段閉じている麻生不動院の本堂では、火伏せのお札の販売や護摩法要、念仏講も行われた。周辺の道は例年ならだるまをはじめ植木や食べ物、陶器など約400店の露店が並び、ピーク時は人波で歩くのも難しいほどだが、この日は出店を見合わせた業者もいた影響で、訪れた人たちは傘を差してゆったりと歩いていた。
同院のだるま市は、旧暦で関東地方最後に開かれるため「納めのだるま市」と呼ばれて親しまれ、遠方からも多くの客が訪れる。年に一度の恒例行事のために地元では、前日から準備作業を行い、雨に備えた。当日は下麻生自治会の役員らが本堂脇に前年のお札やだるまを受け取る臨時の受付所を設置し参拝客が持ち込むだるまを整理しているが、一昨年まで行っていたダルマのお炊き上げは、周辺に家が増えたなどの理由で中止され、業者が引き取る方式に変更された。
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2020年1 月23日 (木曜日)
日本に西欧の技術伝える、第一次大戦後のドイツ人捕虜の業績に光:1月26日に狛江市で講演会
狛江市の市民団体「ヘルマン・ウォルシュケさんの足跡をたどる会」(通称・ヘルマンさんの会)が1月26日14時から小田急線狛江駅近くの泉龍寺仏教文庫で第一次世界大戦で日本に収容されたドイツ人捕虜の就職活動などをテーマにした講演会を開催する。対戦終了後、日本に残った捕虜たちは多くの技術を伝え、その後のわが国の発展に大きな足跡を残したと言われ、武蔵野市で見つかった貴重な文書を手がかりにその業績に光を当てるのが目的。
同会は、第一次大戦でドイツ人捕虜になり日本の収容所で暮らした後、日本に残って日本人にハムやソーセージなど食肉加工の技術を伝えたヘルマン・ウォルシュケさんの業績を掘り起こし活動を行っている。
ヘルマンさんと同じく、日本に残ったドイツ人にはバウムクーヘンで知られるカール・ユーハイム、ハムで知られるアウグスト・ローマイヤーなどが知られている。このほかにもパンや楽器などの職人が日本にヨーロッパの技術を伝えた。
講演会は、武蔵野市立武蔵野ふるさと歴史館所蔵の「俘虜(ふりょ)就職方ノ件」と題したガリ版刷りの文書について同館公文書専門員の髙野弘之さんが、文書の内容や発見されたいきさつなどについて解説する。
この文書は、第一次大戦後、日本に残った捕虜の就職活動について1919(大正8)年に作られたもので、ドイツ人捕虜などの氏名、年齢、収容先、兵隊になる前の職業や特技などが記され、民間会社などに採用希望を募る内容となっており、同種のものはこれまでほとんど残っておらず、非常に珍しいという。
また、狛江市市史編さん委員で武蔵野市文化財保護審議会委員の稲葉和也さんが旧満州国新京のドイツ人街や当時食べたソーセージの味などについて話す。
参加は無料で、問い合わせは電話03-3489-0222飯田さん。
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2020年1 月12日 (日曜日)
川崎フロンターレが新体制発表会見:新加入選手9人発表などタイトル再奪取へ意欲
川崎フロンターレは1月11日、川崎市麻生区の昭和音楽大学テアトル・ジーリオ・ショウワで新体制発表会見を開き、2020年のチーム方針や9人の新加入選手、新ユニフォームなどを発表した。会場を埋めた約1200人のサポーターを前に鬼木達監督はリーグ優勝とタイトルの奪還に向けて再チャレンジすることを誓っていた。
写真=新加入選手と監督。(前列左から)イサカ ゼイン、三笘薫、神谷凱士、丹野研太、(後列)山根視来、鬼木達監督、ジオゴ マテウス
フロンターレはオフシーズンにサポーターとの接点を深め、チームの考え方を直接聞いてもらおうと2004年から新体制発表会見を毎年、サポーターに公開、「音楽のまち」を掲げる川崎市とコラボレーションしコンサート付きで催している。
客席には新入団選手の名前入り横断幕が張られ、レプリカユニフォームやタオルマフラーなどを身につけたサポーターで埋まった。今回の会見は、夏に開かれる東京2020オリンピック・パラリンピックにちなみ、オープニングで聖火を模した点灯式や昭和音大のビッグバンドが、過去の五輪テーマソングなどを演奏した。
会見には藁科社長、庄子春男取締役強化本部長、鬼木監督のほか、昨季固定できなかった右サイドバック要員としてブラジルからDFジオゴ マテウス(じおご・まてうす、26歳、背番号#17 前所属コリチーバFC)をはじめDF山根視来(やまね・みき、26歳、#13、湘南ベルマーレ)、GK丹野研太(たんの・けんた、33歳、#27、セレッソ大阪)の移籍組、JFA・Jリーグ特別指定選手だったDFイサカ ゼイン(いさか・ぜいん、22歳、#15、桐蔭横浜大)、同じくMF三笘薫(みとま・かおる、22歳、#18、筑波大学)、DF神谷凱士(かみや・かいと、22歳、#26、東海学園大)の大卒新人、アカデミーから昇格のFW天城天(あまぎ・てん、18歳、川崎フロンターレU-18、カターレ富山へレンタル移籍)が舞台に上がり、大きな拍手を受けていた。
ことしのキャッチフレーズは「GET NEXT 青き意志とともに」で、藁科社長が「今までと同じことをしていては置いてけぼりになってしまう。新戦力とともに今いるメンバー、スタッフで新しいことを積み上げていく」と話した。庄司GMが「昨シーズンは夏場に勝ち切れず引き分けが多かった」と反省した上で「継続と育成の二つのポイントでチーム作りをする。より攻撃的なサッカーをしてレベルアップをはかる。将来性のある若い選手を獲得したので、1年目から育てて選手にしたい。このためクラブ初の試みとして加入1年目からレンタル移籍して試合に出場することで成長を促したい」と話し、新加入の2選手をJ2とJ3のチームにレンタルすることを明かした。鬼木監督は 「新しいことにチャレンジする覚悟ができた。若い戦力が増えたので、ベテランとうまく融合させ皆さんと一緒にチームを創り上げていき、まだチームとして実現していない複数のタイトルを取りたい」とことしの抱負を語った。
新体制発表に先立ち、福田紀彦市長が「昨年の台風19号の際、チームやサポーターから大きな支援をいただき心から感謝しています。フロンターレはいざというときに一緒に支えてくれるかけがえのない存在で、ルヴァンカップで諦めない力を見せてもらい感動しました。もう一度、強いチームを見たいので、みんなで応援していきます。市制記念日の7月1日にオリンピックの聖火がやってくるので、みんなで盛り上げていきたい」と挨拶した。
その後、新入団選手を1人ずつ紹介、マテウス選手は「ここにいられるのは神のお陰。家族や社長、監督に感謝したい。自分にできることを精一杯取り組み、日々の努力で良い結果を出したい」と意気込みを語った。U23アジア選手権日本代表に選ばれ、会見に出られなかったFW旗手怜央(はたて・れお、22歳、#30、順天堂大)とFW遠野大弥(とおの・だいや、20歳、Honda FC、アビスパ福岡へレンタル移籍)のビデオメッセージが投映された。
そのほか新ユニフォーム、ユニフォームスポンサーの紹介とともに、川崎市が横浜市と慶応大の3者でオリ・パラの英国チームの事前キャンプ場になったことにちなみ、英王室の近衛兵を模したコスチュームを来たスタッフの先導で山根選手が川崎市のシンボルカラーのチェック柄のトレーニングマッチユニフォームで登場した。オリ・パラの事前キャンプ場としてフロンターレのホームグラウンドである等々力陸上競技場も使われることから、元サッカー英国代表のマイケル・オーウェンを川崎に招きたいので、実現に協力をと呼びかけた。
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2020年1 月 8日 (水曜日)
川崎市麻生区役所で七草かゆの会:温かい春の味に約1,000人が舌鼓
川崎市麻生区役所で1月7日、「あさお古風七草粥(がゆ)の会」が催され、家族連れやお年寄りなど約1,000人が同区内で採れた米や七草を使った手作りの「ふるさとの味」を楽しんだ。
写真=七草がゆを味わう人たち
この会は、麻生区文化協会(菅原敬子会長)が無病息災を祈る昔ながらの行事を楽しんでもらおうと2004年から麻生区役所と共催で毎年1月7日に催しており、新年の名物行事として多くの人に親しまれている。かゆは無料だが、昨年各地で起きた被災地の子どもへの支援募金活動を行った。
会場となった広場には11時の開始前から幼児連れの夫婦や高齢者などで長い列ができた。訪れた人たちは和服にかっぽう着姿の文化協会などの女性らが差し出したかゆを受け取り、早速熱いかゆをすすりながら「春の味と香りが感じられて、おいしい」などと話していた。
かゆに使われた七草のうち、セリやナズナは同会会員が5日に古沢でつんだほか、ダイコンやカブ、米も区内で収穫したもの。また、もちを焼くのには早野聖地公園でボランティアが焼いた炭を使った。かゆは前日に下準備を行い、当日は午前8時頃から約1,000食分を調理したという。また、会場では区内のPTAや学生など数十人のボランティアが準備作業や会場整理、食器の回収などにあたった。
市民館の屋外ステージでは「麻生童謡を歌う会」が正月にちなんだ歌や昔の遊びなどを披露したほか、白鳥神社おはやし保存会がにぎやかなはやしでムードを盛り上げていた。
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