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2013年11 月 5日 (火曜日)
川崎市平和館で11月10日にシベリア抑留関係展示会:「語り部」3人が悲劇の体験談、貴重な資料も展示
川崎市中原区の川崎市平和館で11月10日13時30分から第二次世界大戦の後、当時のソビエト軍によってシベリア各地に連行され過酷な条件下で労働を強いられたシベリア抑留について当事者やその家族が語り継ぐ集いが催される。また、集いに合わせて7日から10日まで同館で写真や防寒具など関係資料の展示も行われる。
この催しは、戦争の悲劇を次世代に伝え、二度とこのようなことが起きない平和な社会を築こうと財団法人全国強制抑留者協会が主催するもので、同会神奈川県展示実行委員会が実施する。シベリアのイマンで強制労働の経験を持つ高津区の遠藤尚次同実行委員長によると、抑留体験者は高齢化しており、体験を語れる人は年々減っているという。こうしたことから、川崎市民に悲惨な体験を伝えようと遠藤さんらが語り部となり、2012年12月に市内で初めて高津区内で語る会を催したが、会場が狭くて入りきれない人がいたため、今回は300人が入れる平和館のホールを借り、語り部も増やして再度催すことになった。
内容は、コムソモリスク収容所で強制労働をさせられた中原区の松本茂雄さんが「ソビエト侵攻の7日間」と「シベリア移送と強制抑留」、20年前から厚生労働省の委託でシベリア各地で遺骨の調査・発掘作業も行っている遠藤さんが「伐採労働と遺骨収集」、樺太で消息不明となり、後にノリリスクで抑留され死亡が判明した父を持ち、現地に碑を立てる運動に取り組む渡辺祥子さんが「『魚の父さん』私です…壮絶な戦いに挑んだ記録」と題して語るほか、会場の参加者からの発言も取り上げる予定。
ホール外側通路では、収容所の模型、抑留体験者が描いた絵画、慰霊訪問、慰霊碑、シベリアに今も残る抑留の痕跡などの写真、収容所分布図、年表、引き揚げ船状況などについて記したパネルのほか、現地で着た被服、抑留者身上書などの現物などを展示する。
展示時間は10時から17時。入場・参加は無料。
問い合わせは電話044(433)0171川崎市平和館。
2013-11-05 in 02)イベント・催事, 05)歴史, 09)市民活動, b) 川崎市のニュース, b5) 川崎市中原区 | Permalink