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2008年11 月13日 (木曜日)
川崎市多摩区の遊歩道2ルートを結ぶ道で市民団体が歩き初め
市民記者 木村 功
多摩川崖線緑地保全ネットワーク(略称:たまよこネット)主催、川崎市環境局と多摩区観光推進協議会共催で、10月26日に新しくできたルートを含む約3kmの遊歩道を歩く会が開かれ、朝方小雨が降るなかを120人の参加者が歩き初めしました。
写真=(上から)菅北浦緑地の南側にある階段を歩く参加者、うっそうとした山道、生田浄水場の配水池
新遊歩道は多摩区内にある多摩自然遊歩道(JR稲田堤駅〜小田急読売ランド前駅、約4.2km)と東生田自然遊歩道(小田急読売ランド前駅〜向ヶ丘遊園駅、6.5km)をつなぐ散策道です。たまよこネットが遊歩道沿いで活動している緑地保全団体に呼びかけ、環境局に階段やてすりなど道の整備をお願いし、歩く会が実現しました。2本の遊歩道をつなぐ新ルートは、「菅薬師堂」から「寺尾台第2公園」まで約1kmで、来年4月に発行予定の遊歩道のパンフレットに掲載されることになりました。
この日は、9時30分にJR稲田堤駅に集合して菅薬師堂まで歩き、ここで全体の説明を聞きました。新しい遊歩道は子どもの森がある菅北浦緑地の南側にある階段を上ります。子之神社、法泉寺、福昌寺の裏の寺社林はうっそうと茂る竹林の中を歩きました。この道に続く北浦谷と呼ばれる菅北浦緑地南側は、「七人の侍」「蜘蛛巣城(くものすじょう)」の撮影ロケが盛んに行われた場所で、三船敏郎が野武士姿で闊歩(かっぽ)した所です。年配者は、こんな近くで三船敏郎の映画が撮影されたなんてと感激していました。普段は市内の放置自転車が何百台と保管されている洪水調整池の横を通り、菅北浦緑地、玉林寺の前を通って菅馬場緑地へ向かいました。ここは昼でも暗い竹林が両側を覆う「まほろばの道」を登り、寺尾台団地に出ます。
団地の中には八角堂跡があり、それを見てあとひと頑張りと生田浄水場の斜面緑地の急峻な登り坂と櫓(やぐら)の階段を登りました。すると見晴らしの良い高台にある生田寒谷(さびやと)緑地に出ました。ここが今日のコースの最高点です。
さらに歩き3万3000トンの水を蓄える生田浄水場の配水池に降りました。ここは春には桜が咲き乱れるすばらしいところです。池の上の芝生が一般公開されます。220段の階段を降りて最後のポイント、土淵不動尊に着きました。ここで皆さん昼食を取り、交流会が開かれました。
今回の参加者は70%が多摩区在住者で横浜、相模原からの方もいました。こんな所にこれほどすばらしい遊歩道があるなんて知らなかったと多くの人から聞きました。
来年度以降、案内板と道がさらに整備され、この新遊歩道が区民に親しまれる遊歩道として一人でも多くの人たちが訪れてほしいと思いました。
2008-11-13 in 01) 自然・環境, 02)イベント・催事, 09)市民活動, b) 川崎市のニュース, b2) 川崎市多摩区 | Permalink