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2005年1 月30日 (日曜日)

麻生区の琴平神社志村宮司が川崎市に絵を寄贈

050130simura川崎市麻生区王禅寺の琴平神社宮司で洋画家の志村幸男さん(51)が1月27日、川崎市役所に阿部市長を訪れ、「秋桜(コスモス)の丘」と題した油絵を寄贈した。この絵は、丘陵地帯をバックに一面にコスモスが咲き乱れる様子を写実的で緻密なタッチで描いた30号の作品で、麻生区役所2階に飾られる。

写真=絵を手渡す志村夫妻(左)と阿部市長

志村さんが同市港湾局の依頼で、2004年12月24日に川崎区臨海部にあるマリエンに100号の大作「秋桜の舞」を展示したことが今回の寄贈のきっかけ。同局では、マリエンに海以外の自然を感じられる絵画を展示することで来館者がくつろげる空間を作ろうと、志村さんの大作を1年間展示する予定で、市民の評判も高い。
寄贈には、斉藤隆区長や永野幸三港湾局長らも同席、阿部市長は「すばらしい、細かい描写にびっくりしました。大切に飾ります」と礼を述べ、感謝状を手渡した。志村さんによると、寄贈した絵は昭和記念公園のコスモスをモチーフに「花の色は縁起のいい紅白の2色にした。自然を大切にしていろいろな場所や心の中にたくさんの花を咲かせてほしいという気持ちを込めて描いた。多くの人が訪れるところに飾られれば、とてもうれしい」と話している。また、市長が驚いた緻密な筆使いについては、ネズミのヒゲを使った筆を描きやすいように自分で直して使っていると説明した。
志村さんは、10代半ばから絵を描きはじめ、洋画グループ「白日会」に所属している。宮司の仕事のかたわら、時間の許すときは1日数時間絵筆を握り、主に禅寺丸やコスモスなど大地に根を張る植物を題材にした作品を描いている。同会会員展のほか、最近は隔年で個展を開きアジアやヨーロッパ各地の展覧会にも作品を出品、同神社で発売する縁起物の絵馬やエトの絵皿など絵のついたものはすべて手がけている。
志村さんは現在、麻生文化協会の副会長を務めるほか、「神社は、いにしえよりの文化の発祥地で人の輪を結ぶ役目がある」と美術・工芸制作が趣味の市民団体「柿生の里」を主宰、同神社参集殿で作品展を催すなど地域の文化の振興に力を注いでいる。

2005-01-30 in 07)文化・芸術, b) 川崎市のニュース | Permalink

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