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2021年10 月15日 (金曜日)

狛江市のギャラリーで和紙人形展 : 米寿の男性が創作、日本舞踊など伝統美を精密に再現

211015ninngyo01狛江駅北口近くの泉の森会館で、市内のシニア男性が和紙と紙粘土などで日本舞踊の仕草やおいらんなどを精密に再現した創作人形展が10月17日まで開かれている。

写真=日本舞踊の仕草を表現した人形

 

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作品の説明をする平澤さん

「日本舞踊 和紙人形展」は、日本古来の伝統美を多くの人に知ってほしいと、狛江市芸術協会事務局長の平澤達彦さん(88)が、米寿を迎えたのを機にこれまで作った作品を見てもらおうと10月12日から初めての個展を開いた。会場を訪れた市民は「仕草がきれい」「細かいところまでよく作られている」と感心しながら一点一点じっくりと鑑賞している。
平澤さんは、彫刻家の父と、箏曲師範の母の影響で幼い頃から和服に接する機会が多く、和服の美しさを感じていた。会社員時代は趣味の時間がなかなか持てなかったが、定年間際に市内の図書館で見た「和紙人形の作り方」に触発されて本を頼りに人形を作り始めた。初めは手足や顔がない着物姿の人形を作り自己流で改良を重ねた。そうした折、同協会の「市民創作展作品募集」を知り、平成10年に人形3点を初めて展示した。初参加の折、同協会会長で日本舞踊宝永流家元の永崎和江さん(故人)に出会ったことから日本舞踊の発表会にも足を運び、日本舞踊の仕草の美しさや衣装のすばらしさを再認識、創作にますますのめり込むようになった。退職後は芸術協会に入り事務局長として会の運営に携わるとともに、創作人形の改良を重ね、日本髪やくし、かんざし、踊りに使う扇子などほとんど全てを手作りしており、これまでに作った人形は約120点にのぼるという。
展示している人形は高さ22cmほどで、日本舞踊を題材にした22点、和姿6点、まつり2点を展示している。このほか、体の基本寸法、主な材料、日本髪、袖、じゅばん、扇子などの作り方の説明図をパネル展示するほか、胴体、手足、頭、着物などの各パーツを並べ、初めて見る人にも分かりやすく紹介している。
展示時間は午前10時〜午後5時で、最終日は午後4時まで。
問い合わせは電話090-8312-6744平澤さん。

 

2021-10-15 in 02)イベント・催事, 07)文化・芸術, 09)市民活動, a) 狛江市のニュース | Permalink

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