« 狛江市長選挙に田中とも子市議(共産)が出馬:市政への信頼回復とハラスメント追放かかげて無所属で | メイン | 狛江市長選挙立候補予定者招き7月12日に公開討論会 : 狛江青年会議所が主催 »

2018年7 月 6日 (金曜日)

狛江市長選挙に元副市長の松原俊雄氏が出馬 : 「人に優しいまちづくり」めざす、矢野市政支えた実績

180705sicyosenmatubara-1高橋都彦前市長の辞職に伴い7月15日に告示、22日に投票が行われる狛江市長選挙に、元副市長で会社社長の松原俊雄氏(66)が無所属で立候補することを表明した。7月5日に狛江市役所市議会応接室で開いた記者会見で明らかにした。狛江市長選には2日に共産党市議の田中とも子氏が無所属での出馬を表明している。

松原氏は1974年に市役所に入庁、2008年から4年間、矢野裕元市長の下で副市長を務めた。
記者会見で松原氏は、高橋前市長のセクハラを断じて許しがたいと厳しく非難するとともに、「自身の市職員時代に市民や他の職員とつくりあげた平和で、人権を尊重した地域社会が(高橋前市長によって)市役所内部から崩れたたことは許しがたい」と語り、「一緒にまちづくりを担った職員を傷つけるとともに市政の信頼を失う行為を見過ごせず、職員をよく知り、(副市長退任後も)信頼を寄せてくれた市民の声を受けて立候補を決意した」と出馬に意欲をみせた。
職員として若い頃、保育園、高齢者福祉、生活保護など福祉の現場でさまざまな仕事をしたことが、「公務員としての考え方の原点」と強調、それに加えて市役所に入った年に起きた多摩川水害で避難所の運営を担当、2004年の中越地震では、1987年から「ふるさと友好都市」を結んでいた震源地の新潟県川口町(現・長岡市)にいち早く駆けつけ、長期にわたって支援活動を展開、2011年の東日本大震災では、中越地震の時の経験を生かして宮城県石巻市の支援活動に取り組み、3つの大きな災害の現場で得た経験を披露し、災害時の対応に自信を示した。
その上で、矢野元市長の時代に、同市長が掲げる「市民参加と市民協働に関する条例」の制定と第3次基本構想「私たちがつくる水と緑のまち」の策定に職員、市民とともに取り組むなど、市職員・特別職として38年間、市政にかかわった実績に加え、退任後に家族と創立した会社の経営感覚や民間の視点を生かし、「誠実 信頼 人に優しいまちづくり」を掲げ、「狛江に住んでよかった、狛江市に住んでみたいと思えるまちづくり」を目指すと話した。
また、市政運営の基本として「市民と行政でひらく協働と連携のまちづくり」「すべての市民の暮らしをサポートするまちづくり」「すべての市民が人権を尊重されるまちづくり」など6項目を示し、「行政不信を払拭するため庁内でのコンプライアンス機能の強化」などを実行したいと話した。
会見には、高橋前市長の与党だった市議会の明政クラブ・自民党、公明党、無会派の3人に加え、セクハラ問題を追求した「女性議員有志の会」の太田久美子議員(無会派)の計13人が同席した。
松原氏は「多くの市民の意見で狛江のまちづくりを進めたい」として無所属の立ち場に徹し、政党に推薦や支持などの要請はしない方針だが、一方で支援を受けることにはこだわらないと表明しており、明政ク・公明の両幹事長は推薦の方向で検討していることを明らかにした。
市長選には田中氏も出馬を表明しており、自身が職員や副市長として支えた陣営と対決する事態になったことについて、松原氏は「申し訳ない気持ちがある」と話している。

 

2018-07-06 in 06)政治, a) 狛江市のニュース | Permalink

コメント

コメントを投稿