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2018年6 月18日 (月曜日)
高橋・狛江市長辞職:吉野芳子議員(狛江・生活者ネットワーク)の記者会見詳報
セクハラ疑惑で揺れた高橋都彦・狛江市長の6月4日の辞職について、同日に行われた吉野芳子議員(狛江・生活者ネットワーク)の記者会見は次の通り(質問者は複数)。
記者(以下「Q」):今回市長が辞職されたということで率直な受け止めをお願いします。
吉野(以下「吉」):はい。本当にやっとのことと思いまして、私も心からの謝罪と辞職を願っておりました。
Q:生活者ネットはですね、山本さんは「女性市議有志の会」に入られて、市長を厳しく追及されていました。一方で吉野さんは全くそれには加わらずに、かつ3月議会の本会議、予算委員会で市長を追及するような質問はほとんどなかったと思います。今、心からの謝罪と辞職を願っているとおっしゃりましたが、なぜあの時追求しなかったのですか?
吉:私どもの会派は予算も決算もメインは誰がやるか、質問を分けてきっちりとネットの中で会議を重ねた結果、予算委員会はずっと山本が担当しておりまして、私は主に決算を担当すると決まっておりましたので、私は項目について主に予算の一般会計の項目について質問してきました。
Q:3月議会で最大の問題になったのは予算の話よりもセクシャルハラスメントの問題です。女性市議有志の会に加わる、加わらないは任意ですけれども、少なくとも吉野さんの言動には市長の疑惑をただしていこうという姿勢が全く見られませんでした。そのことについて釈明してください。
吉:はい。でもきちんとネットの会派の中では話し合って、山本さんの出した質問の中にも、私はあれを話し込む時に、しっかりとネットの運営会議の中で私も加わって、ネットの市民の方で議員でない方もしっかり加わって、山本さんの質問を作っております。
Q:じゃあ、山本議員の質問は吉野さんの意見も入っているということ?
吉:もちろんそうです。
Q:ではなぜ、「女性市議有志の会」に加わらなかったのですか?
吉:それはいろいろな中で、私個人としては違うやり方というか狛江・生活者ネットワークとしては、超党派の方には加わらないという風に私は決めました。
Q:吉野さんの発信しているものを読みましたけれども、吉野さんがこの間、市長のセクハラ問題を追及するという姿勢は、少なくとも公には1つもなっていません。なぜですか?
吉:公の中で発言してまいりませんでしたが、違う形で庁内でのヒアリングや自分のできる限りのことをしてきたと思っております。
Q:それを明かさなければ何の意味もないでしょう?
吉:かもしれませんが、そういった形で今後は6月12日の夜にはセクハラに対してパワハラを許さないというような生活者ネットワーク独自の勉強会も企画しております。今後もそういった取り組みをしっかりとしていきたいと思っております。
Q:今後もではなくて、今回市長が辞めて初めてあなたからこういう姿勢が出てきました。今まで3月から3カ月もあったのに、なぜ一貫して公の場で市長を追及しなかったんですか。これ、重大な責任があると思いますよ。
吉:私のやり方で、そういった形で地域ネットで取り組んできたということです。
Q:生活者ネットとして、表沙汰に追求しないということがやり方だったんですか? それは機関決定ですか。
吉:私は私個人としてそういう思いがあったので、そういった形で活動してまいりました。
Q:結果としてあなたがやらなかったことで、問題の解決が遅れて、被害女性が苦しむ結果になっているんですよ。そのことについてどう思ってますか?
吉:そのようには思っておりません。私は私なりにしっかりと取り組んできたという風に思っています。
Q:具体的に何をやったんですか? この3カ月の間。
吉:庁内の方へのヒアリングをしてまいりました。
Q:庁内の方へのヒアリングって、何をヒアリングしたんですか?
吉:それは表立って言っていいかわかりませんが、女性の管理職に対してのヒヤリングなどもしています。
Q:その結果はどこでアウトプットして、疑惑の解明につなげようとしているんですか。1つもしてないじゃないですか。
吉:そう思われたかもしれませんが、私なりには取り組んできたつもりです。
Q:あなたなりに取り組んできたことを説明してください。
吉:市長にも、そういったことで心からの謝罪と辞職をということで面会をしたり、してまいりました。
Q:市長にそういう具合に言ったんですか? それはいつのことですか。面会記録は残ってますから。
吉:はい、17日です
Q:何月ですか?
吉:5月です。
Q:5月17日。3月1日に西村あつ子議員の質問で問題が発覚してて、5月17日になって言っているというのはあまりにも遅過ぎるじゃないですか。
吉:かもしれませんが、私なりにその間、庁内の方々のヒヤリングなども重ねながら、そういった形で行動をしてまりました。
Q:5月17日に市長に何を言ったのですか。
吉:いま言ったことです。市長に対しては庁内の方々からも色々声を頂いて、被害にあった方々のお声を聞きながら、もうこれ以上市長が職をその場にいては困るという風に伝え、そして心からの謝罪が必要であると求めました。
Q:謝罪と辞職を求めたということでいいですか。
Q:あなたのこの3カ月の行為というのは、生活者の代理人として十分機能していたと思いますか。
吉:私としては私なりにやったと思っています。
Q:何をやったのですか。5月17日になって市長への辞職と謝罪を申し入れた以外に、ヒヤリングやってそれをどこでアウトプットして、あなたの行為が市長の辞職とか問題とか疑惑とかの解明にどれくらい役立っているのですか。
吉:それは本当に無力だったと思いますが、私なりにやってまいりました。責任は私なりに果たしたと思っています。
Q:結果として、解決が長引いたことに対する責任をどう思っているのですかと聞いているのです。
吉:ただ、本当にこの間は、市長の認識を変えてもらうというか、市長が認めていないという状況の中で、本当に苦しいやりとりがこの間、大変あったと思います。今回もまだ市長自身は、きちんとした謝罪はできていない状況なので、本当にそのことに関しては私なりには取り組んで来たつもりですが、人の認識を変えるというのは本当に難しいなっていう風に思っております。
Q:何を言っているのか全く分からないですけど、2期目の市長選で生活者ネットは高橋さんを支援していますよね。山本さんは公の場で顔をさらした状態で支援したものとしての責任があるという話をして、市長を追求していました。あなたは、自分が推したことに対する責任をどういう風に思っているのですか。
吉:私たちも女性団体で、多くの一緒に活動している人達もみんな女性が多いです。そういった中で、高橋前市長の公約の中に常設のプレーパークを入れたり…。
Q:そんななことを聞いていません。推した責任についてどう考えているんですかって聞いているんです。
吉:推した責任を感じています。
Q:生活者ネットとしてですか。
吉:はい、そうです。
Q:それに対して市民に対する言葉はないのですか? 申し訳なかったとか。推した人がこういうことをして、こういう結果になったっていう責任について、いまおっしゃいましたけど、市民に対してどうですか。
吉:本当に申し訳ないと思っております。
Q:それならもっと早い時期に、私共が推した人間がセクハラ疑惑を持たれて、市民の皆様に申し訳ないというのを声明すべきではないですか。なぜ言わなかったのですか、それを。結果としてあなたの行為は市長の問題の解決を遅らせて、かつセクハラを隠蔽したことにつながりますよ。そういう認識はないんですか。
吉:そういう認識は私にはありません。私なりにきちんと取り組んできたつもりでおります。
Q:じゃ、いつから具体的に取り組んでるんですか。3月の初めに西村議員が問題をやって、いつからあなたは取り組んでいるのですか。ヒヤリングはいつからやっているのですか。
吉:庁内でのヒアリングですか?
Q:あなたがそう言ったからですよ。
吉:はい、それはもう3月から始めております。
Q:確認なんですけど、市長がセクハラやってないと思っていたのですか?
吉:いや、アノー。
Q:認識していたのに追求してないって、市民の代表として問題なんじゃないですか。責任…。
Q:しかもあなた方は、昨年の秋の時点では市長与党として市長にセクハラ疑惑が持ち上がっているというのを知っていましたよね。
吉:秋ですか。
Q:昨年の秋です。自民党が情報公開請求した後ですよ。
Q:知っていましたよね。知っていたと言ってください。それに対して、なぜそれを見て追求しようと思わなかったのか。先ほどご自分たちは女性団体ですという話をしたならば、とりわけ女性にとってみれば、もちろん男性も許してはいけない話ですけれども、セクハラの問題なんてあってはならないですよね。なぜ、そういう疑惑があるって知っているのに正さなかったのですか。あなたは何かしたのですか? さっき明政クラブの石井さん(幹事長)は、それなりに自分たちは水面下で交渉に行ったと「市長にやめてくれ」ってそういう具合に言ってました。
Q:吉野さんは何かかやったのですか? まず、認識した時期から言ってください。
吉:認識は(昨年)秋には知っていて、そしてこれはただならぬことだということで、その時にはそういった形で公には、水面下で何かするということはありませんでしたが。
Q:そうじゃなくて、水面下で何かしていた、与党としての責任を果たそうと思っていた石井幹事長のおっしゃってたことはそれなりに筋が通っているんですよ。結果としてダメだったですけども。あなたは秋に知っていながら、水面下で何かすることはなかった。結局、何もやっていないということなんです。3月に西村さんが質問した後に、庁内でヒヤリングをして、5月17日、1週間前ですよ辞意を表明する…になって初めて市長に言いに行った。何もやっていないじゃないですか。
吉:そう…かもしれません。
Q:なぜ、なぜ疑惑を秋に知ってて、その後水面下でも公にでも何もやらなかったのですか?
Q:疑惑が表に出なければいいなって思ってたんですか?
吉:いや、そんなことは全然思っていない。
Q:このままなくなればいいなって思ってたんですか。
吉:いや、そんなことは全然思っていない。
Q:じゃ、なぜ行動しなかったのですか。苦しんでいる女性職員がいる、うわさかもしれないけども、いる。市民たちだって何人かお尻触れrたって方々がいる。公文書には自民党の先生の奥様がお尻だか…手を握られたといういう話も出ています。
Q:説明してください。
吉:決して、そういった形でこのことがなくなるって思っていませんでしたが、自分としてはどのように行動を取っていいのか分からなかったので、こういった形になりました。どういった形にすればいいのかが…。
Q:それ、全然矛盾しているじゃないですか。3月に西村さんが同じ資料で質問した後は、積極的にその3月中に庁内で女性にヒヤリングして、5月には市長に直接お辞めなさいということを言ってる訳ですよね。半年間できなかったことが、なんで3月の議会後だとすぐできるんですか。全然矛盾してますよ。
Q : 聞き方を変えますが、生活者ネットとしての機関決定なんですか、市長の疑惑を追及しないということは。だとすると、山本さんは違うことになりますけど。
吉:そんなことはありません。機関決定というか、3月にこのことがあった時からは、話し合って。まず、市長が本当にセクハラをやったかどうかというところが、その時点ではネットの中では解明されていないという風に捉えていました。
Q:機関決定でないとすれば、あなたの判断で昨年の9月に知っておきながら、3月まで何もしなかったということですね。だとするならば、改めて聞きますが、あなたはなぜ、知ったにもかかわらず何もしなかったのか。しかも先ほど、自ら女性の団体だとお話をされました。女性にとってそういう場に権力者がセクハラをするということがどういう風に感じられるかということはあなたも想像はできますよね。そこで改めておうかがいしますが、なぜ昨年の秋に知ってから3月まで何もしなかったんですか?
吉:私自身、この重大な問題に対してどのように動いていいかが、全く見えなかったということです。
Q:例えばですね、山本さんは今回、吉野さんとは行動を一にせずに積極的に女性の議員たちに加わってアクションを起こしてきました。あなたが自分としてどう動いていいか分からなかったのならば、山本さんに相談するとか、あるいは女性議員たちに相談するとか、いくらでもやり方はあるじゃないですか。でも、あなたは一貫して何もやらなかった。それは、どう行動していいのか動いていいのか分からなかったっていう理屈になっていないですよ。
吉:でもそのようにしか私自身、今までのことはそういう風にしか表現ができません。
Q:そのことに対して、責任はどう思っているのですか。あなたに票を入れた人達、それから狛江市民の人達、あと狛江の職員の人達、あなたどう思っているのですか?
吉:私なりに、私なりの考えと私なりの責任を果たしてきたつもりでいます。
Q:それじゃ全然分からないです。私なりの考えというのは、今言っているのはどうしていいか分からなかったって言っているのだから、あなたの考えなんてないですよ。昨年の9月から3月まで何もしなかったということは、責任を果たしてないじゃないですか。
Q:ほかの質問をします。昨年の秋に認識された、と。先ほどの話だと自民党さんは情報筋から情報があったと。認識した経緯を教えてください。どういう話で自分がそれを認識したのか。
吉:石井さんの方から、そういう質問をするということで、あ、質問というか、そういう事実があるということを聞いて。ただこの話をどこにどのように持って行っていいか分からなかったので、私は心にとどめておきました。
Q:それが昨年の秋だったと。
吉:はい
Q:結果から見れば、市長は被害女性の訴えを受け入れる形で、ご自身は最後まで認識がないと言ってますが、女性側の訴えを受け入れる形で、セクハラがあった、それについては申し訳ないという具合に謝罪して、自ら辞職という形を取っています。市長は、辞職という形でですね、政治家としての最大の責任を果たしたと。吉野さんは政治家として今後どういう風に責任を果たしていきますか。
吉:それは生活者ネットワークの中で話し合われてきたことは、今後そういったパワハラやセクハラの無い社会をつくるために、まず勉強会を企画して市民を巻き込んで、私も含めてしっかりと勉強していく中で、再発防止やそういったことに取り組んで行くということを思っています。
Q:あの、先ほどあなたが動かなかったことは生活者ネットとしての機関決定ではないと話をしていましたよね。つまり、政治家吉野としての責任をどう取るのかという質問です。
吉:私としてやっぱりやれる限りのことはやってきたと思っているので、ということです。私なりに私のやり方でできる限りのことはしてきたという風に思っております。
Q:それが3月以降のヒヤリングと5月になってからの市長に対する忠告ということですか。それがあなたのできることですか。
吉:そうなのかもしれません。
Q:そうなのかもしれませんじゃなくて、それはあなたの話なので、他人のことではなくて自分の言葉として言ってください。
吉:私が今こちらで話せることはそういうことです。
Q:結局、結果としてそのセクハラ市長をですね、少なくともあなたが知ってから半年以上、結果として放置し続けたことによって被害にあわれた方の傷はより深まったと思います。まずは、同じ女性ということであるならば、同じ女性としてそういう方に対しての、政治家であるところの吉野さんとしての謝罪なりがあってもいいのではないかと思うんですが。あるいは、あなたを選んでくれた有権者の人達に対する責任、今回の結果としてですけども、セクハラ市長を温存させてしまった責任についてどう思われるか。それを話してください。
吉:はい。それは率直に、本当にまず市長が最初に送り出した1期目の何カ月か後に、こういったことがあったと聞いて本当にびっくりしました。本当に責任を感じました。ただ、本当にどうしていいか分からず、こんな形で、本当にお役に立てなかったことに関しては、本当に申し訳ないという風に思っております。本当に申し訳ありませんでした。
Q:これから女性議員有志の会に参加するというおつもりはないですか。
吉:はい、ありません。
(会見終了)
2018-06-18 in 06)政治, a) 狛江市のニュース | Permalink