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2018年1 月12日 (金曜日)

川崎市麻生区役所広場で七草がゆ:伝統の「ふるさとの味」に舌鼓

180107nanakusaXJ6A3970川崎市麻生区役所広場で1月7日、麻生区産の米や野菜で作った「あさお古風七草粥(がゆ)の会」が催され、家族連れやお年寄りなど1,000人がスズシロ(ダイコン)、スズナ(カブ)、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホチケノザ、セリの春の七草が入った手作りの「ふるさとの味」を野外で楽しんだ。

写真=区役所広場で七草かゆを楽しむ人たち

七草粥の会は、麻生区文化協会(菅原敬子会長)が無病息災を祈る地域の食文化を多くの市民に味わってもらおうと2004年から麻生区役所と共催で7日に開催しており年々参加者が増え、今回で15回目を迎える新年の風物詩となっている。
伝統の味が無料で振る舞われるのに加えことしは休日にあたったこともあり、午前10時前からシニアの夫婦や幼児を連れた家族などが次々と訪れ、開始の11時には長蛇の列となった。
参加者は、和服にかっぽう着姿の文化協会の女性らがよそった粥を「体があたたまる」「家で作るより楽」などと話しながらのんびりと味わっていた。なかにはあつあつの粥に息を吹きかけて、冷ましながら幼児に食べさせる親もいた。
粥づくりに使われたのは黒川で作られた米35キロと同会会員が5日に古沢の川でつんだセリやナズナのほか片平の中山茂さんから寄贈されたダイコン、カブなどを使い、前日に会員10数名が七草の下準備をし、当日は午前9時前から調理担当者が交代で麻生市民館調理室で、米1に対し水5の割合で約1時間かけてかゆをたき、七草を入れて仕上げ、1度に20〜30人分を作って会場に運び、大ナベに移して配食した。モチは早野聖地公園のボランティアが里山活動で作った炭を使って焼いた。
会場には、七草摘み、炭焼きや早野の里山活動、体験農業の米作りなど、かゆができるまでの作業の写真も展示した。
市民館入り口横の階段状になった屋外ステージでは、「麻生童謡を歌う会」が正月にちなんだ歌などなつかしい唱歌を披露。白山神社お囃子保存会やおはやしを披露、カルタとりやたこあげなど昔の遊びで七日正月に花を添えた。

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