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2015年11 月 6日 (金曜日)
2015年度の川崎市文化賞等にヴァイオリニストの大谷康子さんら7人 : 11月5日に中原区で想定式
川崎市の第44回文化賞・社会功労賞などに、公益法人東京交響楽団、ヴァイオリニストの大谷康子さんら7氏が選ばれ、11月5日に中原区の川崎市国際交流センターホールで催された贈呈式で福田紀彦川崎市長が各受賞者に賞状と記念品などを手渡した。
写真=川崎市文化賞等の受賞者(左から)、渡邉麗美さん、新井靖子さん、小原孝さん、大谷康子さん、福田紀彦川崎市長、長島保さん、渡辺賢治さん、赤瀬紗也香さんの母親(代理出席)
この賞は川崎市が政令都市となった1972年に創設され、川崎市の文化、芸術、市民福祉とスポーツなどの分野で向上、発展に尽力したした個人と団体を表彰しており、今年度を含めて275人の個人と64団体が受賞した。
贈呈式には、大谷さん、小原孝さん、長島保さん、渡辺賢二さん、新井靖子さん、渡邉麗美さんの6人の受賞者と所用で欠席の赤瀬紗也香さんの母親が代理で出席。贈る側からは福田市長のほか砂田慎治、三浦淳、菊地義雄の3副市長と石田康博川崎市議会議長、徳田賢二川崎市文化賞等選考委員長が舞台に登壇、会場には、受賞者の家族や関係者約200人が参加した。
式では、各受賞者の紹介のあと受賞理由がひとり1人紹介され福田市長が賞状、記念のクリスタル盾などを手渡した。その後福田市長が「受賞者の皆様が川崎市を中心に活動していただいたことを誇りに思います。受賞を契機にさらなる活躍で川崎市民に力添えを賜ることを希望しています」とはなむけの言葉を贈った。その後、受賞者を代表して長島さんが「栄えある賞に選んでいただき受賞者一同感謝しています。これからもそれぞれの道に精進して東京にも横浜にもない川崎独自の文化を育てて行きます」(写真右)とあいさつをした。
受賞理由(敬称略)
文化賞
☆大谷康子、年齢非公開=おおたに・やすこ(芸術)
〜華やかさと高い技術を持つ日本を代表するヴァイオリニスト〜
ことしデビュー40周年を迎えたヴァイオリニストで、国内はもとより海外でも活躍している。ソロ・コンサートマスターを務める東京交響楽団が2002年に川崎市とのフランチャイズ提携以来、市民や被災者などのコンサートを実施。また2011年に川崎市市民文化大使に就任後、自身がプロデューするコンサート、市内の小・中学校で音楽鑑賞教室も開催、2013年には川崎の友好都市ザウツブルク市に文化大使として訪問、リサイタルを開くなど「音楽のまち・かわさき」に貢献している。
☆小原孝(55)=おばら・たかし、(芸術)
〜あらゆるジャンルの音楽と遊ぶピアニスト〜
川崎市出身でことしデビュー25周年を迎えたピアニストで作曲家。テレビで弾き語りやラジオでパーソナリティーとしても活躍し、さまざまなジャンルの曲を演奏、エンターテイメントとしてさまざまなひとを人気を集めている。地元各地でのコンサートや市立久本小学校の開校50周年記念歌の作曲、被災地にピアノを贈るなど地道な復興支援活動を継続的に行っている。また、2003年に川崎市市民文化大使に就任して10年以上にわたり活躍、「音楽のまち・かわさき」に貢献している。
☆長島保(81歳)=ながしま・たもつ、(文化活動)
〜多摩川とともにある暮らしを伝える〜
川崎市立中学校教諭を経て神奈川県立高等学校の教諭となり、多摩川を中心とした川崎市域の郷土史について研究、1973年から川崎市史・近代編の編集・執筆に参加している。市民グループとして神奈川新聞川崎版に15年間にわたり「かわさき市民の歴史」連載の執筆・監修を行った。多摩川エコミュージアムでNPO法人の設立・運営に携わり、二ヶ領用水竣工400年プロジェクトでさまざまな事業を行なった。また、多摩川の川崎側の築堤につながり、昨年100年を迎えたアミガサ事件を後世に伝承することに尽力した。
☆渡辺賢二(72歳)=わたなべ・けんじ(教育)
〜高校生らとともに陸軍登戸研究上の実態を解明〜
法政大学第二高等学校で教師をしていた1985年ごろから陸軍登戸研究所に着目して調査研究を進め、平和教育の一環として生徒とともに元研究所職員だった人を訪ねる調査を行い本にまとめ、長年謎に包まれていた同研究所の実態解明に繋がった。その後も、資料収集、同研究所の保存運動を長く続け、明治大学平和教育登戸研究所の開館に向けて尽力、同館資料展示専門委員として歴史を伝え平和教育を行っている。
社会功労賞
☆新井靖子(76歳)=あらい・やすこ(社会福祉)
〜障がい者の社会参加に尽力〜
川崎市立の特別支援学級で教員生活を37年勤めながら、1981年に設立した障がい児とその家族や教員を支援する活動を続ける組織「わになろう会」に参加。同会の事務局長を長年務め、障がい児の福祉の増進、人権擁護に多大な社会貢献を果たした。特別な支援を必要とする子どもを支える人のネットワーク組織を立ち上げ、活動拠点の運営を行いさまざまなボランティア活動を行っている。
アゼリア輝(かがやき)賞
☆赤瀬紗也香(21歳)=あかせ・さやか(スポーツ実践)
〜競泳女子背泳ぎ界のホープ〜
川崎市立橘中学1年時の2007年に全国中学100m背泳ぎで優勝。同2年時には世界Jr.選手権に出場し、50mと100m背泳ぎで7位に入賞。その後も毎年日本・世界の数々の大会で目覚ましい活躍を続けている。2014年には韓国・仁川アジア競技大会で競泳200m背泳ぎで優勝、世界短水路選手権200mで3位入賞など輝かしい成績を収め、今後の活躍が期待されている。
☆渡邉麗美(22歳)=わたなべ・れみ(スポーツ実践)
〜次々新記録を樹立する障害者水泳の星〜
知的障害者の部門平泳ぎ選手として2014年には韓国・仁川アジアパラ競技大会で100m平泳ぎでアジア新記録を樹立。その後長崎県で行われた第14階全国障害者スポーツ大会では25mと50mの平泳ぎで新記録優勝を果たした。2015ジャパンパラ水泳競技大会知的障害者部門で、100mバタフライ、100m平泳ぎで大会新記録で優勝し、今後の活躍が期待されている。
2015-11-06 in 02)イベント・催事, 04)教育・子ども , 07)文化・芸術, b) 川崎市のニュース, b5) 川崎市中原区, スポーツ, 音楽 | Permalink