Jリーグが開幕前にプレスカンファレンス : 全52チームの選手が勢揃い

明治安田Jリーグの開幕を前に2月19日午後、港区のホテルで報道関係者などに今季のリーグの考え方などを披露する「Jリーグプレスカンファレンス」が開かれ、J1、Ｊ2、J3の全52チームの監督と選手に加え、Jオリンピック世代の選手を許可するため昨年からJ3に加わるＪ22の監督が大集合、優勝や昇格への決意を新たにしていた。

写真(撮影 : 神津佑磨）＝舞台でJ1選手が記念撮影

グランドプリンスホテル新高輪で行われたカンファレンスは、村井満チェアマンの挨拶と選手の記念写真、各クラブのプレゼンテーションの2部形式で開かれた。
舞台付きの広間で行われた1部は、村井チェアマンがオープニングスピーチで「ことしは大きな変革にチャレンジします。大会方式を変更を決定した。J1が1ステージ、2ステージ、チャンピオンシップ制とタイトルをかけた山場が多く設けられている。サッカーにまだ興味、関心がない方にとっても熾(し)烈な戦い、その感動と興奮をひとりでも多くの皆様にお届けしたい。いずれも短期決戦で、勝敗、引き分けも含めた勝ち点、得点の重みが従来になく重いものになります。年間勝ち点を競うのも平行して行われ、すべてがチャンピオンシップに向かって戦いが始まっていく2015年です。ピッチ上のプレーをすべて数値化す るデジタルトラッキングシステムを導入しファン、サポーターに新たな楽しみを提供します。長野などで新しいスタジアムが完成するなど全国新スタジアム建設のうねりが始まっており、Jリーグではスタジアム建設を支援する体制をしていきます。AFCアジアチャンピオンズリーグ（ACL)が始まり、プレーオフで勝利した柏レイソルを含め4チームが出場するが、アジアの覇者はJリーグということを示すためにもタイトルを取りたい。これには(出場する）４チーム以外の14チームとも日程調整に協力してもらいJリーグをあげて全面的に支援します」などとことしの取り組みを紹介した。
舞台では川崎フロンターレのFW小林悠、FC東京のMF東慶悟らJ1各チーム代表選手が登場して開幕戦の相手と握手、その後、村井チェアマンが再び登壇して各チームの社長、監督、選手らに示した「簡単に倒れないまた倒れても笛が鳴るまでプレーをやめない。リスタートを早くする。選手交代を早くする。意義・遅延はゼロをめざす」の４つの約束について話し、ガンバ大阪・宇佐見貴史選手とサ インを交わした。開幕の注目カードのガンバ大阪×FC東京、J1初昇格の松本山雅FC、ACL出場チームの選手にメディア代表記者からインタビューに続き、各リーグとダービーマッチ参加チームごとの記念撮影などを行った。
席上、1月12日に「FIFAバロンドール2014　FIFA会長賞」を受賞したサッカージャーナリストの賀川浩さん（90）を特別ゲストとして紹介、村井チェアマンが花束を贈った。
別室で行われた2部は、開幕戦の対戦相手同士で隣り合わせのブースを設置。各クラブは、イヤーブックや資料を置いてクラブと地域をPRし、監督と選手が報道各社の取材に応じていた。
川崎Fの小林選手は「カンファレンスは初めて参加したが、いよいよシーズンが始まると身が引き締まる感じがした。新入団選手もいい雰囲気でとけこみ問題はなく、ポジション争いも熾烈で90％ぐらいの仕上がりになり開幕が待ち遠しい。早く新しくなった等々力でやりたい」と笑顔。風間八宏監督は「自分の家がきれいになるようで等々力の完成が楽しみです。いま、選手たちをいろいろ試しているが、ことしは自ら積極的に頭と体を使おうとしている選手が多く、チームコンセプトの浸透が早い」と選手らを評価した。
FC町田ゼルビアの李漢宰選手は「（カンファレンスに出席して）新しいシーズンが始まるとワクワクします。新しい選手も馴染みコミュニケーションがとれ、チームとしていい方向に向かっている。競争でまず個人の力を伸ばし、選手全員がもっと戦える集団にしていきたい」と意気込みを話した。相馬直樹監督は、「開幕戦が、昨年2位と3位の注目のカードとなったが、まず、ことしはこういうサッカーをするというところをみせたい」と気を引き締めていた。

2015-02-23 in 02)イベント・催事, b) 川崎市のニュース, c)町田市, h)東京都, i)神奈川県, スポーツ | Permalink