Xリーグが開幕 : 富士通フロンティアーズがIBMビッグブルーに24対20で辛勝

アメリカンフットボールの社会人リーグＸボウルが8月30日に開幕した。川崎市を拠点とするセントラル所属の富士通フロンティアーズは、30日に東京ドームでIBMビッグブルーと対戦、先行された試合を第3Q(クオーター)に2TD(タッチダウン)を決めて24対20で辛勝した。

写真(撮影：すべて池田 理)＝第3Q、IBMディフェンスを振り切り逆点TDを決めた富士通TE（タイトエンド）大矢祐嗣#87 

IBMのQBクラフト#3の攻撃を阻む富士通の守備陣

悲願の社会人日本一を狙う富士通の初戦の相手IBMは上位進出をかけチームを一新。今シーズンのXリーグ最大の注目選手、アメリカUCLAで活躍した実力派QB(クオーターバック)ケビン・クラフト選手#3と、昨年の世界選手権大会に学生で唯ひとり代表入りしたRB(ランニングバック)末吉智一選手#10などを補強、大幅に戦力アップをはかった。
 前半に主導権を握ったのはIBM。第1Q(クオーター)の最初の攻撃権に注目のクラフトのパスが次々通り、2分51秒にTDを奪うと9分13秒にもクラフトの40ヤードのTDパスが通り、試合をリードする。一方、富士通は第1Q5分11秒にK(キッカー)西村豪哲#11がFG(フィールドゴール)を決めて反撃、第2Qの3分43秒にTDを奪って4点差に迫った。しかし、10分02秒にIBMにFGを決められて点差が広がり、10対17で前半を終了した。

試合終了、勝利を喜ぶ富士通選手

富士通は、ハーフタイムにクラフトのパス対応策を徹底。第3Q開始まもなく、IBMのミスで敵陣21ヤードからの攻撃権を得ると、富士通QB吉田元紀#19がWR(ワイドレシーバー)中村輝晃クラーク#81に21ヤードのTDパスを決め、同点に追いついた。粘るIBMは8分18秒にFGを決めて再びリードしたが、直後の8分59秒に富士通QB出原章洋#18のパスを受けたTE大矢祐嗣#87が相手ディフェンスを振り切って逆点のTDを決めた。
富士通は第4Qで得点はできなかったが、2度QBサックするなど守備陣が活躍、IBMの攻撃の芽を摘み取り勝利した。
富士通の次の試合は、9月17日16時からQVCマリンフィールド（千葉市美浜区、千葉ロッテの）でオール三菱ライオンズと対戦する。