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2011年8 月31日 (水曜日)
川崎市多摩区の河川敷で防災訓練 : 1500人が参加し実戦訓練、避難所立ち上げも体験
9月1日の「防災の日」を前に川崎市多摩区宿河原の二ヶ領せせらぎ館下流の多摩川河川敷で8月28日、40数団体約1500人が参加、川崎市総合防災訓練が行われた。今回は特に3月11日の東日本大震災を踏まえ、消防、警察、自衛隊などの防災関係者のほか町内会や自治会など自主防災組織による訓練にも力を入れるなど、大震災の記憶も新しいだけに緊張した面持ちで本番さながらの訓練に汗を流した。
写真=倒壊した家屋からの救出訓練
訓練は、市内で直下型地震が発生したとの想定で行われた。中央会場の河川敷のほか、近くの稲田中学校をサブ会場には避難所を開設、専修大学の学生がユーチューブを使って各会場の様子を携帯電話のワンセグで中継する訓練も試みられた。
自主防災組織の訓練では、高齢者など災害弱者に陥りやすい人のため、リヤカーに人を乗せてメイン会場の河川敷に運ぶ訓練を初めて実施した。また、中学生や町会の防災担当者が、市職員の指導で説明書を見ながらパイプなどをつないで作る仮設トイレの組み立てを体験、バケツリレーによる初期消火活動も行った。稲田中では、自治会などが避難所を開設、避難者の集計・報告や救援物資を体育館に運搬するなど、「もしも」に備えて役立つ実戦的な訓練を行った。
メイン会場では、防災関係協力機関による樹木や土砂、車両を撤去する緊急交通路の確保、水道、ガス、電気などライフラインの復旧のほか、消防、警察、自衛隊、NPO
法人救助犬訓練士協会が倒壊した家屋から被災者を助け出す訓練やヘリコプターを使った救出訓練などを行い、堤防上の見学者の関心を集めていた。
救助訓練では、医師会の協力で救出された人の治療の緊急性などを分けるトリアージを行い、本番に備えた。
訓練後、災害対策本部長の阿部孝夫市長は「川崎市は南関東直下型地震の被害想定エリアにあり、発生の確率が高くなっている。災害に対する認識を高め、日常的に官民が力を合わせることが大切で、この総合訓練で関係機関や市民が率先して動いていただいたことを心強く感じた」と講評した。
写真(上から)=ヘリコプターによる救出、仮設トイレを作る中学生、初期消火、救助犬の訓練、川崎市消防局に導入した新車両(2点)
2011-08-31 in 02)イベント・催事, 09)市民活動, 12)防災・安全, b) 川崎市のニュース, b2) 川崎市多摩区 | Permalink