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2009年9 月14日 (月曜日)
川崎市麻生区でかかしまつり: 田んぼに25体のユニークなかかし
川崎市麻生区古沢の水田で9月13日、かかしまつりが催され、区内の小学生などが夏休みに製作したオバマ大統領やトトロ、人気の漫才師などユニークなかかし25体が並んだ。
写真=かかしを見てまわる参加者、会場全景、トトロ、なまはげ、流しソーメン
このまつりは、麻生区子ども会連合会、体験農業実行委員会、麻生区町会連合会が子どもたちの創造性を養うとともに、農業への関心を高めようと開いているもので、ことしで27回を数える秋の名物行事。
ことしは、昨年より7体少なかったが、稲穂が垂れ下がる田んぼの横に並んだかかしは大きさも高さ2m以上のものもあり、形や材料もさまざまだが、いずれも力作ぞろい。出品されたなかから、主催者などができばえなどを競うコンクールも兼ねている。
例年、漫画やアニメのキャラクター、有名人などをモデルにしたかかしが多数を占めるが、ことしは「風神雷神」と「アンサンブル・ヒョッ
トコ」と2体で1組のかかしが2つ出品、人気アニメのトトロ、テレビ番組で人気の珍獣ハンター イモト、漫才師のオードリー春日がそれぞ
れ2体出されたほか「YES WE CAN!」のたすきを肩にかけたアメリカのオバマ大統領のかかしも並んだ。注目を集めたのは、麻生養護学校が制作したわらで作った2mを超えるなまはげ。修学旅行で秋田県男鹿半島を訪れた同校の高等部の生徒のアイデアで、夏休みの登校日に小中高の生徒30人と同校でボランティアを行う王禅寺住民が協同で1日かかりで制作。包丁を持ち迫力あふれる鬼の姿で田んぼを見張る姿に見物客から「ちょっとこわい」などの感想が寄せられていた。
このほか、本体のかかしにさまざまなグッズをつけるなど手の込んだ作品も多く、昨年から参加の区内の特別養護老人ホームのお年寄りが制作したかかしは、麻生区の特産品・禅寺丸にちなんで柿の形をしたお手玉入も添えられ、希望者に配って人気を集めた。
会場は、都市農業への関心を高めようと麻生区区民協同事業として行っている「体験農業」の水田の一画。体験農業はことしで最後になるが、かかしまつり主催者の麻生区子ども会連合会の山崎優会長は「米とかかしは日本の大切な文化で、おとなはこどもたちに伝える役目がある。麻生区には農村風景がまだまだあるので、会場は変わるかもしれないが、来年以降もかかしまつりは続ける」と話している。
会場では、流しそうめんやじゃがバターも振る舞われ、約500人の参加者たちはひと足早い芸術の秋と食欲の秋を楽しんでいた。
参加者などの投票による審査の結果、子ども会連合会会長賞などの入賞作品が決まった。
かかしは9月20日ごろまで展示される。
コンクールの結果は次の通り。
区子連会長賞=「トトロ」柿生こども文化センター
区長賞=「わたしたちの修学旅行」
麻生養護学校
町連会長賞=「珍獣ハンターイモト 24時間田んぼを見張ります」片平子ども会
JAセレサ賞=「となりのトトロ」万福寺子ども会
観光協会賞=「オードリー春日と若林ポシェット」マイシティー新ゆり子ども会
社会福祉協議会賞=「珍獣ハンターイモト」早野子ども会
東京新聞賞=「YES WE CAN!」下麻生子ども会
かかし賞=「風神雷神」塔の超子ども会
アイディア賞=「かかしわらし」千代ヶ丘小学校わくわくプラザ
J・COM賞=「モンスターズインク」金程富士見子ども会
タウンニュース賞=「あさドラちゃん」麻生こども文化センター
体験農業実行委員会賞=「迷探偵穂ナン」王禅寺子ども会
農業指導者賞=「ヤンクミ」古沢子ども会
文化広報賞=「ハニカミ王子」体験農業10~12班
2009-09-14 in 01) 自然・環境, 02)イベント・催事, 08)経済・農業, 09)市民活動, b) 川崎市のニュース, b1) 川崎市麻生区 | Permalink