川崎がアジア・チャンピオンズリーグ初戦に勝利

アジアのサッカークラブの王者を決めるAＦＣアジア・チャンピオンズリーグ（ACL)のグループリーグが、3月10日に開幕。2007年に続き２度目の参戦の川崎（Ｈ組）は、11日にホーム等々力で中国の天津泰達と対戦、前半16分にＦＷレナチーニョが決めたゴールを守り抜き、初戦を白星で飾った。

写真＝ゴールを決めて倒れ込むレナチーニョ（背番号34）（左端）、時刻の旗を振る川崎Ｆ（左）と天津のサポーター、先制ゴールに喜ぶレナチーニョ（右）とアシストのヴィトール（撮影:山本真人）、川崎のゴール前でヘディングクリアする中村憲剛（撮影:山本真人）

試合は、強い風のなか19時キックオフ直前に冷たい雨が降り出し す今季初のナイター。競技場にはタイトル取りを後押しするサポーターに混じり、人数はわずかだったが母国選手の活躍を生で見ようと中国の旗を持った在日中国人ら12,000人を越える観客が競技場に足を運んだ。
川崎Fは、相手の出方を探りながら立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛け、再三チャンスをつくり出し、16分にレナチーニョのヘディングゴールで先制。その後、隙をつかんで反撃する天津に川崎Ｆが落ち着いてディフェンス、無失点で前半を終えた。
後半、天津は川崎陣内に積極的に攻め込むが、ＧＫ川島永嗣を中心に守備陣が冷静に対応。川崎は、早い攻撃でボールを前線に運ぶが、フィニッシュの精度が低く、フレッシュな選手を投入したが、1対０で勝利した。
川崎Ｆは今季システムを変更、公式戦２試合目で売り物の「攻撃力」はまだ姿を見せてはいないが、関塚監督は「まず勝ちきることをテーマにした」と評価。「全員攻撃全員守備でしっかりと自分たちの形を高めたい」と話した。
川崎はホームで行われたJリーグ開幕戦が引き分けだったため、この勝利はサポーターを喜ばせ、ウィークデーの寒い夜の開催にもかかわらず親子連れなど大勢の観客が選手を乗せたバスを喚声を上げながら見送った。

 ACLの２節以降の日程

○２節　３月18日（水）19時30分、浦項スティールラーズ（韓国）、浦項のスティールヤード
○３節　４月８日（水）20時＝セントラルコースト・マリナーズ（オーストラリア）、セントラルコースト・マイナーズスタジアム
○４節　４月21日（水）19時＝セントラルコースト・マリナーズ（オーストラリア）、とどろき陸上競技場
○５節　５月５日（火）19時30分＝天津泰達（中国）、天津泰達球場
○６節　５月19日（水）20時＝セントラルコースト・マリナーズ（オーストラリア）、等々力陸上競技場