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2009年3 月18日 (水曜日)
川崎市の多摩区町会連合会:加入率ワースト1返上へポスターやのぼり旗
町会加入率が神奈川県内で最下位の川崎市多摩区で、多摩区町会連合会が町会・自治会への加入を呼びかけるポスターとのぼり旗を作成、引っ越しシーズンを期に加入率のアップをはかろうとPRに乗り出した。
多摩区には現在108の町内会・自治会があるが、加入率は2008年4月現在で60.8%。市内はもとより、県内の42の市・区で最下位だ。市内7区では中原区、幸区が75%前後と高く、残りの4区も60%台後半と、多摩区の低さがめだつ。
1982年には80%を超えていたが、加入率は年を追って低下した。1982年は世帯数が6万程度だったが、現在は10万を突破、この間に70%近い急増ぶりを示している。これに対し、人口の伸びは40%ほどで、核家族化や単身世帯の増加をうかがわせる。こうした世帯の急増に比べて加入者の伸びが追いつけず、加入率の低下を招いたとみられる。
多摩区は、区内に3つの大学があるため学生が多いといった地域特性はあるものの、それだけを加入率の低下の原因とみるのは難しい。また、町会・自治会離れは都市部では一般的にみられる傾向で、どこの自治体もその対策に頭を悩ましているのが現状だ。
一方、地域の福祉や防災対策などの観点から町会・自治会が見直されており、とりわけ核家族化、単身世帯の多い地域ほど、コミュニティーの核となる町会・自治会の役割は大きい。
こうしたことから、91団体、約6万世帯が加盟する多摩区町会連合会では、区民に町会・自治会の役割をPRし、加入を呼びかけることにした。特に、3月、4月は区外からの転入者が増えるため、こうした新区民にアピールしようと「町内会・自治会に入りましょう」というスローガンを書いたポスター2000枚を作成、区内の公共施設や町会の掲示板をはじめ、商店、病院、金融機関などにはることにした。また、同じ文句を染めたのぼり旗200枚も作り、公共施設や町内会などに掲げている。
ポスターは縦60cm、横40cmのカラー印刷で、多摩区役所屋上から撮影した360度のパノラマ写真に区の地図を入れ、町会の主な役割である防災、まちの美化、安全・安心、地域交流、情報共有を5色の風船で表して、加入を呼びかけている。
のぼり旗は縦180cm、横60cmで、加入を呼びかけるスローガンを2色で染めてある。
これとあわせ、区のホームページにも7つの町会の活動事例を紹介している。
問い合わせは電話044-935-3133多摩区役所地域振興課。
2009-03-18 in 09)市民活動, 10)社会, 11)まちづくり, b) 川崎市のニュース, b2) 川崎市多摩区 | Permalink