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2009年1 月30日 (金曜日)
Jリーグ 川崎が新体制を発表:「ワンステップ」アップでリーグ優勝目指す
川崎が1月25日、川崎市麻生区の昭和音楽大学テアトロ ジーリオ ショウワで2009年のチーム方針や新加入選手紹介など新体制をジャスコンサート付き発表。昨年4月に体調不良で辞任した関塚隆監督が復帰、ことしの目標としてわずかの差で手が届かなかったリーグ優勝とACL(アジア・クラブチャンピオン)制覇などすべてのカテゴリーでタイトルを狙うと力強く宣言した。
写真=(上から)新入団のGK安藤選手、関塚監督、MF登里選手、FW矢島選手、満席の会場、あいさつする阿部市長、新体制発表、昭和音楽大学のジャズ演奏、新加入選手と新スタッフ、フィナーレ(撮影:山本真人、安永能美)
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同クラブは、チームの考え方を多くのサポーターに直接聞いてもらおうと2004年から新体制発表をサポーターに公開、「音楽のまち」を掲げる川崎市とコラボレーションしコンサート付きで行っている。ことしは小田急線新百合ヶ丘駅近くに2008年4月に移転開校した昭和音楽大学のオペラなどに使われる劇場に1202人が参加、3部構成で行われた。会場は階段堰の手すりに横断幕が張られ、レプリカユニフォームやタオルマフラーなどを身につけたサポーターでぎっしり埋まった。
会場には、武田信平社長、福家三男強化本部長、関塚監督のほか、新加入の矢島卓郎(やじま・たくろう・24歳/MF/背番号15)、登里享平(のぼりざと・きょうへい・18歳/MF/23)、安藤駿介(あんどう・しゅんすけ・18歳/GK/27)の3選手が参加。
発表に先立ち阿部孝夫市長が「昨年は終盤で盛り上げ2位で終わたが、川崎市は準優勝の賞金のおこぼれとして1000万円をいただいた。等々力の改修に使っていきたい。ことしは、明るい川崎にするためぜひ優勝してほしい。そのためにぜひ皆さんで応援して欲しい」とあいさつした。
新体制について武田社長は、これまで優勝に手をかけながらも届かなかった理由として、落としてはならない試合を落とした、同じ相手に2度負けると修正課題を示し、もう一歩前進するために今シーズンのキャッチフレーズを「ONE STEP(ワン ステップ)」と発表。関塚監督復帰の理由を「やり残した仕事はタイトル取り」と述べ、リーグ優勝のほかACLチャンピオンとなりクラブワールドカップに出場し日本の他チームが残した3位以上の成績を上げると高い目標を掲げた。このほか、等々力改修実現に向け、2万人以上が入場する試合を10試合以上にしたいと応援を呼びかけた。
続いて福家強化本部長が新スタッフ・加入選手など補強の考え方をしめすとともに、クラブが常勝チームとなるためにトップチームに選手を安定供給できる育成部門の強化が急務と説明。再び現場の指揮を執ることになった関塚監督は「新たに監督に就任することになった」と前置きし、「闘いの中で自信と経験を積み輝かしい成績を残せるクラブに成長した。いま、指揮をとることに誇りと責任の重さを感じている。これまでの悔しさと経験・自信を持ってアジア、Jリーグ群頂点を目指す」と力強く語ると、会場からはひときわ大きな拍手が起きた。
その後、新入団選手が1人ずつあいさつ。ユースから上がった安藤選手は「シュートへの反応の速さと、スーパーロングスローが武器で、それを早く等々力の舞台で皆さんに見てもらえるように練習する」。高校サッカー界屈指の左サイドアタッカーとしての注目を集め香川西高校から加入する登里選手は「スピードを生かして、新人らしく思い切ってチャレンジしていく」。大学時代の2年間川崎の強化指定を受け清水エスパルスから移籍した矢島選手は「お久しぶりです。強化指定の時と選手では気分が誓う。みなさんとタイトルを獲りましょう」とひとことずつ話した。
3部では、新背番号と新ユニフォームを紹介、背番号5番にDFの薗田淳選手、9番に鄭大世選手と発表されると、会場からどよめきが起きた。コンサートの合間には、井川祐輔選手が女装して歌を披露、フロンタールズダンスショーのほか、オフィシャルスーツのモデルとして昨年の新体制発表時に日本代表宿のため新体制発表に参加できなかったMF山岸智選手が特別出演、川崎独特の新体制発表を楽しんでいた。このほかサポーターと写真撮影などファンサービスも行われた。
フィナーレには、井川選手の太鼓を合図に関塚監督と新加入の3選手に山岸選手も加わり、サポーターの手拍子で等々力の試合時開始時に歌う応援歌を歌い、ことし1年サポーターと共に闘うことを誓った。
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