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2008年11 月 6日 (木曜日)

川崎市の麻生市民館で出張ミュージアム:区内にちなんだ土器や文書、農機具などを展示

081105idomyuseum02 川崎市市民ミュージアムが開館20年を記念し、同館で所蔵する文化財の一部を各区で展示する「出張ミュージアム! 川崎ぐるっと博物館」の麻生区会場が11月1日から始まり、麻生区に関連する文化財約60点を展示している。

写真=(上から)展示会場の全景、埋蔵文化財

081105idomyuseum01 会場では、旧石器時代から昭和の半ばころまでを、「麻生区の遺跡」「麻生区の村々」丘陵部のなりわい」「山伏谷戸」「養蚕信仰」「細王社」などのコーナーに分けて資料を展示。
展示しているのは、同区黒川や岡上などから出土した旧石器時代から縄文時代草創期に使われた狩猟具の尖頭器やナイフ形石器、縄文時代の土器や土器片、弥生時代のカメ、江戸時代の高石村、王禅寺村、金程村などの絵図、明治初期の社寺分布図、用水路などの絵図、公儀御鷹羽に関する文書など。明治21年に高石に設立した農機具工場で造られ、日本全国をはじめアジア各地に輸出された足踏み式脱穀機や、良質な炭として知られる黒川炭作りに使われた木挽きのこぎり、柿かごなどかつて麻生区を代表する産業の足跡をしめす資料もある。このほかファッションショーに使われた台本、物資が少ない第二次世界大戦直後のマフラー、大正時代の靴など市民から寄贈された資料も展示している。会場では、解説シートも配布している。
展示は9日までの午前9時30分から午後5時まで。
問い合わせは、電話044(754)4500川崎市市民ミュージアム。

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