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2008年8 月23日 (土曜日)

狛江の多摩川で灯ろう流し:約600基が川面を彩る

080822toro03 多摩水道橋下流の多摩川狛江市側河川敷で8月22日、「狛江多摩川灯ろう流し」(多摩川灯ろう流し実行委員会主催、狛江市観光協会後援)が催され、訪れた数百人の見物客たちは暗い川面を彩る約600基のとうろうの光を静かに見つめながら、昔ながらの夏の風物詩を楽しんでいた。

写真(上から)=多摩川を流れる灯ろう(奥は法要が営まれているテント)、灯ろうと水道橋、6寺の僧侶による川施餓鬼の法要、中州の岸辺で漂う灯ろう

080822toro04 狛江市仏教会によると、同市では文政8(1825)年に元和泉の泉龍寺の当時の住職が名主の協力で亡くなった人の功徳をしのぶ「川施餓鬼(かわせがき)法要」を復活させたという記録が残っている。昭和初めからは灯ろう流しが催され、その後何度かの中断期間はあったが、2003年までは花火大会も催されていた。
花火が中止となった2004年からは、同市内の6寺と市民ボランティアとなどで実行委員会を作り、世界平和と環境保全を願い毎年催している。
080822toro01_2 会場の河川敷には午後5時過ぎから次々と見物の市民が訪れ、灯ろうの申し込みを受け付けるテントには故人の供養を申し込む人も多かった。日が落ちて暗くなり始めた午後6時30分過ぎ、読経が流れ始めるのを合図に屋形船にいっぱいに積み込まれた灯ろうのろうそくに点火、小田急線の鉄橋下あたりから次々と川面に080822toro02_2 浮かべられた。灯ろうは上流の中州に向かって流れ、静かに水面を照らしながら光の帯をつくると、川岸に並んだ見物客たちは、光の模様の変化をうっとりと眺めていた。また、法要会場のテントには、焼香を待つ人が大勢並び、亡き人の面影をしのび、めい福を祈っていた。

2008-08-23 in 02)イベント・催事, 05)歴史, 09)市民活動, a) 狛江市のニュース | Permalink

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