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2008年5 月31日 (土曜日)

川崎市多摩区の多摩川河川敷で水防・救助訓練 : 梅雨を前に 浸水や崖崩れの備え

080530tamasuibo02_2 本格的な雨のシーズンを前に5月30日、川崎市多摩区登戸の多摩川右岸河川敷内にある稲田多摩川公園で多摩消防署、多摩区消防団、多摩区建設センター職員など約200人が参加して水防・水難救助訓練が行われ、災害時の相互協力体制を確認しあった。

写真=水道橋から降下する多摩消防署救助隊、崖崩れ防止のシート張り工法を行う消防団員ら、川に取り残された人を救う救出訓練、ホースを36本をつないで放水

080530tamasuibo01 多摩消防署では、毎年この時期土のう積みなどの水難訓練を行っているが、ことしは、災害時に消防関連機関の相互協力体制をより強めようと、山口高広署長の発案で初めて消防指揮本部の設置運用訓練を実施。この日はあいにくの雨だったが訓練前半では、台風接近による豪雨で次々と災害が発生という想定で、指揮本部が各部隊に指示を出したうえ消防団への連携調整も行ない、署員と建設センターの指導で消防団員が(1)ビルの地下室への浸水対応(2)傾斜地にシート張って崖崩れを防ぐ(3)土のうを積みで堤防の崩壊防止の訓練を行った。
080530tamasuibo03_4 後半は、多摩署の救助隊と救急隊員、消防団員に分かれ、それぞれの訓練。署員による救出訓練では、増水した川に取り残されたという想定で、救助隊員が多摩水道橋からロープを伝って川に降り、救助艇に乗せて救出、岸辺で待ち受ける救急隊員が救急車まで搬送。訓練に見守った皆川敏明区長らは、実践さながらきびきび動く隊員らの姿に「迫力があるね」と関心を示していた。
080530tamasuibo04 消防団の訓練は、管内の稲田・生田の各分団のホースを36本をつなぎ合わせ、多摩川から吸い上げた水を放水する遠距離送水訓練。今回は、水圧が下がらないよう、初めて途中に可搬ポンプ6台を使用した。給水先の多摩川から720m先の筒先まで水が到達するには数分以上の時間がかかったが、通常の消火活動と同様に勢いよく放水、参加した団員らをホッとさせた。松沢忠志多摩消防団長は「可搬ポンプを使った長距離放水は初めての訓練だったが、圧力が落ちなくて大成功だった。地震などの大災害時は、自然放水に頼ることになるので、きょうの訓練を生かしたい」と話していた。

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2008年5 月29日 (木曜日)

狛江市の多摩川左岸で水防訓練:都市型水害に備え一般市民も参加

080525suibo02 水難事故の多発する梅雨を前に、狛江市、狛江消防署、狛江消防署が5月25日が、同市猪方4丁目先の多摩川河川敷で恒例の合同水防訓練を実施、前夜からの激しい雨が降りしきる中、約300人が20台の車両を使って真剣な表情で土のう積みなどを行った。

写真=そろいの雨カッパで連結水のう工法を行う消防団員ら、都市型浸水に備えビニール袋に水を入れて運ぶ市民、東京消防庁が開発したスプリング入りの拡張テント

080525suibo01_2 午前9時からの訓練は、「台風の接近で東京地方に未曾有の雨が降り床下浸水、道路冠水が多発、多摩川の堤防が決壊のするおそれがある」の想定で、狛江消防署、市職員、狛江消防団のほか同市建設業協会、狛江市防災会、女性防火の会、東京消防庁災害時支ボランティアなどが参加。今回は、会場のすぐ下流側が昨年の台風で壊れた多摩川護床の工事現場となったため訓練の規模を縮小、例年川で行う人命救助はのぞかれた。
080525suibo03 会場では、狛江消防署員の指導で消防団員らが砂や水、鋼板などを使って「積み土のう」「連結水のう」「鋼製かまつき」の3種の水防工法に加え、都市型災害に備え、住宅浸水防止工法を実施。積み土のう工法には、災害時支援ボランティアの女性隊員も袋に砂を詰めたり一輪車を使って運搬。狛江市防災会、女性防火の会などの市民は、土のうの代わりにポリタンク、プランター、ゴミ袋など家庭内にある身近な物にバケツリレーで水を入れて下水道などからあふれた水が住宅に浸水するのを防ぐ都市型工法を体験した。また、東京消防庁が開発した数秒で組み立てられるスプリング入りの大型の拡張テントも披露された。
参加者は、時折強く降る雨のなかで足下までぐっしょりになりながら、約2時間に及ぶ訓練に真剣に取り組んでいた。初参加した女性防火の会の吉江理江さんは、「体験で、災害からまもってくれる人の大変さや苦労がよくわかった。いざというときは、自分のことは自分でまもれるようにしたい」と話していた。

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2008年5 月26日 (月曜日)

川崎市多摩区菅の三沢川に県治水事務所が昇降装置:非常時に可搬ポンプ下ろし、川の水で放水

080524syokosouti01 火災時には川の水を使って消火活動を——神奈川県川崎治水事務所が川崎市多摩区菅2丁目の新三沢橋上流に河川管理用のほか災害時には地元消防団が所有する小型可搬ポンプを載せられる昇降装置を設置。地元の菅町会(原島小賀子会長)が5月24日、現地でお披露目のセレモニーを開き、消防団員らが模範放水を行い完成を祝った。

写真=三沢川に取り付けられた昇降装置で菅地区の消防団員が放水、川の護岸に取り付けられた昇降装置、昇降装置のデッキに乗せた可搬ポンプをひもで固定する消防団員、セレモニーであいさつする原島町会長、ワイヤーを動かすハンドル

080524sugesyokoki03_2川崎市内で初めて設置されたこの昇降装置は、三沢側左岸の新三沢橋と菅小学校の中間付近の護岸に幅1.96m、奥行き1.10mの鋼板デッキ状の荷台にワイヤーを取り付け手動滑車で上下に動かす方式で、約5m下の川底に可搬ポンプを載せて運ぶ。また、川底には1m×1.5m、深さ50cmのコンクリート製のピットを埋め込み、水かさが少ない時でも可搬ポンプのホースを土のうで押さえて取水できる仕組みも造られた。積載能力は約100kgで、総工費は450万円。小型可搬ポンプ1台の放水量は毎分約400リットルで、複数の可搬ポンプを動かし取水することも可能だ。
080524sugesyokoki04_2 装置は通常カギが付けられており、滑車を動かすハンドルとカギを町会に貸し出し、火災時には消防団員が昇降装置利用して川の水を使って放水し消火活動にあたる。
080524sugesyokoki02_2 午前11時から開かれたセレモニーには、町会役員のほか皆川敏明多摩区長、山口高広多摩消防署長、地元選出議員ら出席。原島会長は「菅町会はわが町を自分たちで守ろうと防災に力を入れており、可搬ポンプを積んだ車で役員らが常時パトロールしている。今回、治水事務所に昇降装置を設置してもらい、災害に強いまちとして誇れるようになった。今後は地元消防団員が訓練を重ね、災害時に備える」と感謝の言葉を述べた。皆川多摩区長は「災害時に消防署とスクラムを組んで対応してもらえるのは心強い」と喜んでおり、山口消防署長は「(災害が起きず)活用されないことを願うが、有事の水の確保としてとても有効」と話した。
080524sugesyokoki05 同治水事務所によると、三沢川は10年に1度くらいの降雨量の時間当たり70ミリに対応できる河川改修が完了し、2006年度から地元の菅町会と話し合いを重ねて自然の復元と親水化をテーマに再整備事業に着手している。そうしたなかで、防災に力を入れる町会から「水道や電気がとまる大災害発生時に多摩川以外の自然水の確保として町の中央を流れる三沢川にその役割を持たせるたい」との要望があがり両者で検討した結果、今回の昇降設備の設置が実現、5月16日に昇降装置利用についての覚え書きをかわした。昇降装置は、川に捨てられた自転車などの粗大ゴミを引き上げる河川管理用としての利用が本来の目的で、道路から川の水面まで高低差が大きいこの場所が選ばれた。

2008-05-26 | Permalink | コメント (0)

2008年5 月18日 (日曜日)

Jリーグ・川崎が大宮に逆転負け:後半まさかの3失点

080517fron01 ワールドカップ予選のために中断期間に入るリーグ戦最後となるJリーグ13節の試合が5月17・18日に行われた。川崎は第1日程の17日、ホーム等々力に大宮アルディージャを迎えて対戦、前半の2点を守りきれず3対2と逆転され2連敗、5位に後退した。

写真=(上から)試合終了後、よろこぶ大宮の選手の前でヒザに手を当てる寺田周平選手と呆然とスコアボードを見つめる谷口博之選手(撮影:k-press)。追加点を決めるジュニーニョ選手(撮影:k-press)。ロスタイムにゴール前に飛び込む谷口選手(撮影:藤井隆弘)


080517fron03 川崎は、累積カードで出場停止のDF井川祐輔に替わり横山知伸が初スタメン。試合は、前半から両チームの激しい攻防をくりかえしたが先にチャンスをつかんだのは川崎F。35分にFW鄭大世が大宮のデフェンス陣に囲まれながら打ったシュートが相手DFにあたりゴールに入って先制。オウンゴールに勢いを得た川崎Fは、さらに攻撃の続け、43分にFWジュニーニョが中央付近で奪ったボールを相手DFを振りきって前に出ていたGKもかわしてゴールを決め、2点リードで前半を終了した。
080517fron02_3 大宮は後半の頭から選手2人を交代、見違えるほど動きがよくなり川崎Fは堅い守りでしのいでいたが、53分に途中交代の大宮MF土岐田洸平がゴールを奪われ、1点差となった。その後、両チームの激しい攻防が続き、75分に大宮のデニスマルケスが角度のないところからゴールを決められ同点。ホームで勝ちたい川崎Fは、疲れの見える横山に変えてFW久木野聡を投入、猛攻をかけるが、87分に大宮のMF小林慶行のフリーキックが直接ゴールネットを揺らし逆点された。川崎Fはパワープレーで再三コーナーキックとなったが、大宮はゴール前でしぶとくねばりゴールを割ることができずタイムアウト。
試合後の会見で高畠監督は「リードをしっかりと勝ちきらねばならないことを学んだゲーム。ぼくのやりたいサッカーはできているが、失点、追加点を奪いに行くことを課題に中断期間に改善したい」と2連敗を切り替える口調で語った。
次のホーム試合は、5月31日15時キックオフのナビスコカップC組第5戦で、対戦相手はアウエイで負けたコンサドーレ札幌。3試合が終わったナビスコカップの川崎Fの成績は、1勝2敗勝点3の3位だが、上位2チームとも1勝2分けで勝点はわずかに2点と決勝トーナメント進出の機会はまだ充分残されている。

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2008年5 月17日 (土曜日)

しんゆり映画祭事務局が映画祭の運営を手伝うサポーターを募集

KAWASAKIしんゆり映画祭事務局が、小田急線新百合ヶ丘駅付近で毎年秋に開かれる「KAWASAKIしんゆり映画祭」の運営を手伝う映画祭サポーター(ボランティアスタッフ)を募集している。

14回目を迎えることしは、市民の立場で初回から同映画祭の推進役を果たした前実行委員長の野々川千恵子が昨年秋に同区万福寺にオープンした川崎市アートセンターの映像ディレクターに就任したことにより、実行委員長に日本映画学校講師で映画監督の千葉茂樹さんが、事務局長には同じく同校講師の映画プロデューサーの安岡卓次さんがそれぞれ就任した。
ボランティアスタッフの主な活動は、野外上映会の設営や当日の運営、夏休みに中学生を対象に行われるジュニア映画祭制作ワークショップのサポート、映画祭当日の運営。チケット販売、進行などのほか」、映画祭のパンフレット・チラシ・フリーペーパー制作などの広報活動。このほか、舞台美術などの制作や、耳や目が不自由な人のための副音声・字幕制作など。活動期間は、7月から12月までで月1〜2回の会議とパート別の作業を行う。
応募は、18歳以上で映画祭事務局が6月21・28日・7月5日に催すスタッフ養成講座にできるだけ参加できる人。
希望者は、番号番号・住所・電話番号・氏名(フリガナ)・年齢・性別・職業(勤務先・通学先)・Eメールアドレス・特技・「スタッフへの参加希望理由」(形式・字数自由)を記入し、Eメール[email protected]または郵送で〒215-0004川崎市麻生区万福寺1-2-2新百合21ビル地下2階 KAWASAKIしんゆり映画祭事務局へ6月4日(消印有効)までに申し込む。
定員は20人(選考有り)で、6月14日に説明会と面接が行われる。
問い合わせ=電話044-953-7652KAWASAKIしんゆり映画祭事務局。

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2008年5 月15日 (木曜日)

狛江市の夏の名物行事 多摩川いかだレースの参加者募集

狛江市の夏の名物行事「狛江古代カップ多摩川いかだレース」(いかだレース実行委員会主催)がことしも7月20日(雨天延期の場合は27日)に多摩川で開かれ、参加者を募集している。

レースは、同市元和泉の多摩川五本松から宿河原堰手前までの約1.3kmを手作りのいかだで下り、所要時間(一般、レディス・ジュニア、学生)を競うタイム部門と、いかだのデザインなどのアイデアを争う企画部門の2部門。上位入賞チームには、市内で出土した「和泉式土器」をかたどった「狛江古代カップ」や北海道旅行ペア券、多摩源流小菅村の旅館宿泊券、温泉入浴券などの賞品が授与される。このほか特別賞や数々の賞がある。
ことし18回目を迎えるこのレースは、同市のシンボルの多摩川に親しみ、他地域の人との交流を目的に催される。毎年、狛江市のほか多摩川流域の調布市、稲城市、世田谷区、川崎市をはじめ20を越える地域から100チームが参加する多摩川流域最大規模のいかだレースで、流域対抗でタイムを競う部門もある。レースの参加資格は、小学4年以上の泳げる人で1チームが3〜5人。いかだは手作り(既成の船やゴムボートなどを改良したものは不可)、各チームで搬入・搬出ができれば大きさは自由で、手持ち式のオールなど人力で動かす方式。帆付き、かじ、帆、スクリュー、船体に固定したオール、船のへさきが尖ったものは禁止。参加費は1チーム1万円(保険料含む)。
募集は先着100チームで、6月11日午後7時から狛江市民センターで開かれる事前説明会の参加が必要。申し込みは、チーム名、必要事項を書いた書類と参加費を添え、実行委員会事務局(狛江市中和泉1-1-1 木村メガネ)へ5月31日までに(100チームに達した場合はその時点で締め切り)提出する。現金書留で郵送の場合は、5月20日までに届くよう送る。問い合わせ・申し込みは電話・FAX03(3480)9367木村メガネ。

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川崎市の生田緑地ばら苑が公開:新コーナーや50周年記念コンサート

080513baraen7 川崎市多摩区長尾の「生田緑地ばら苑」が、5月15日から一般公開される。ことしは旧向ヶ丘遊園のバラ園時代から数えて50年にあたることから、記念コンサートも開かれる。

写真=開演前のばら苑(いずれも長澤睦夫さん撮影、13日)
ばら苑日誌と写真はこちら>

080513baraen11 同苑のバラは大輪、四季咲き中輪、つるバラ、ミニバラなど533種約4700株があり、向ヶ丘遊園閉園後の2002年から川崎市公園緑地協会職員とボランティアが育成管理を行っている。今回は、入園者に呼びかけている「ばら苑募金」の資金を使って新たに「イングリッシュローズガーデン」が新設された。このコーナーは、約150平方mのなかに比較的新種の大輪のバラ約20種を集めており、人気のスポットとなりそうだ。
同苑を管理する環境局公園管理課によると、ことしは、古くなったバラの枝木をリフレッシュするため、昨年冬にボランティアとともに、大規模なせん定を行い、例年より元気な大きなバラが咲き、5月13日現在2〜3分咲きで、5月20日ごろに最初のみごろを迎えるという。
記念コンサートは、6月5日から8日の午前11時〜午後3時30分に苑内芝生広場で開かれる。出演するのは、ラルナ+1(5・8日)、タンゴ・レクエルド(6・7日)、洗足学園弦楽四重奏(7・8日)。このほか、ローズガーデンでは、「かわさき花ごよみ写真展」に展示された向ヶ丘遊園付近の丘陵を撮影した幅3.6mのパノラマ写真や公開中のバラ苑(いずれもk-press提供)などのミニ写真展も開かれる。
公開は6月8日までで、月曜日は休苑。時間は、平日(火曜日〜金曜日)が午前10時から午後4時30分、土・日曜は午前9時から午後4時30分。最終入苑時間は午後4時まで。入苑料は無料だが、ばら育成などに使われる「ばら苑募金」の協力を呼びかけている。
交通は、小田急線向ヶ丘遊園駅から徒歩12分、またはJR南武線宿河原駅15分。もみじ谷の駐車料(約100台)は1回500円。問い合わせは電話044(200)2394川崎市環境局公園管理課。

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2008年5 月12日 (月曜日)

我那覇の先輩の沖縄市民が等々力で募金活動:ドーピング処分取り消しの仲裁裁判費用を支援

080510bokin01_2 ドーピング処分取り消しを求めて国際スポーツ仲裁裁判所(CAS、本部スイス・ローザンヌ)に申し立てを行った我那覇和樹選手の裁判費用を支援してと、那覇市に住む我那覇選手の先輩と川崎のサポーターらが5月11日、ホーム試合が行われた等々力競技場近くでの募金活動を行った。

写真=(上から)募金する人に沖縄銘菓を渡す女性サポーターと新城さん(左)、臨時テントで募金活動を手伝った川崎華族と我那覇会の有志 、お礼に渡される「ちんすこう」


080510bokin02 街頭で募金を呼びかけているのは、我那覇選手が子ども時代に所属していた「宇栄原FC」の先輩の新城正樹さん(34)。新城さんによると、スポーツ仲裁裁判は弁護士費用を除いても通訳や資料の翻訳代などに1500万円ほどかかり、個人で負担するには大変な金額という。裁判費用については、2008年1月にJリーグ選手協会と川崎選手会が「今回の問題は個人の問題ではなく、全選手に関わる問題」として募金を呼びかけ、銀行口座を開設しており、同協会のホームページによると、5月2日現在約365万円の寄付が集まった。
我那覇選手は、昨年4月末に風邪による発熱などでチームドクターから受けた治療(ビタミン入り生理食塩水の点滴)が、Jリーグからドーピング禁止規定違反として処分された。我那覇選手は一端処分を受け入れたが、チームドクターが裁定を不服としてチームを離れるなどの経緯を見守るなかで熟慮の末、自らの潔白を証明するため処分取り消しを求め、国際スポーツ仲裁裁判所に申し立てを行った。現在、申し立ての審議中で、5月末ごろには裁定が出される見込みだ。
選手協会の動きに対し、新城さんは県民の誇りの後輩の窮状を地元でも支援しようと、我那覇選手のかつてのチームメイトや指導者らとともに「小禄地区サッカー有志の会」を2月に立ち上げた。新城さんによると、沖縄では人に助けてもらったら感謝の気持ちを込めてお礼をするのが習わしとなっており、同会では1口千円の支援金にごとに沖縄銘菓「ちんすこう」を手渡すことにした。「ちんすこう」は、メーカーの協力で安く仕入れるため、1口の協力金で640円が寄付できる仕組みだ。
080512cinsuko01 同会では、予想される裁判費用を集めるには県外の市民の協力も必要と考え、川崎のホームタウン川崎市でサッカーファンに協力を呼びかけることを企画。つてをたどって募金場所を探していたところ、等々力緑地の近くの寺院「高願寺」住職が、神社隣のバス停前の空き地を無償提供してくれることになった。また、新城さんの活動を知ったサポーター団体「川崎華族」と「我那覇会」の会員約30人が、11日に募金場所の設営、受け付け、競技場での呼びかけに協力。この日は、あいにくの雨で負け試合となったが、試合後には多くのサポーターが立ち寄り、1口千円の募金に応じていた。なかにはひとりで1万円、5000円を渡す人や少ない小遣いのなかから1口募金する小学生もいて、受け付けを手伝っている我那覇会の女性会員を感激させ、約60万円集まった。
募金活動は、5月末までのホーム試合の日に実施、17日午後2時から10時までと31日正午から午後7時まで、市営等々力グランド入り口バス停前の空き地で行われる。5000箱分のちんすこうを準備した新城さんは「選手協会や沖縄でこれまで集めた金額では裁判費用に足りない。我那覇選手が安心してプレーに専念できるよう、多くの方に協力してもらいたい」と話している。募金は、ちんすこうなどの必要経費を除いて選手協会に渡される。
募金活動についての問い合わせは小禄地区サッカー有志の会(HPはこちら>



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2008年5 月11日 (日曜日)

Jリーグ・川崎は浦和レッズに惜敗:PKに泣き、連勝ストップ

080510fron02 Jリーグ第12節第1日日程の7試合が5月10日に行われた。高畠勉監督に交代後、逆転勝ちを続けて上り調子の川崎は、ホーム等々力に浦和レッズを迎えて対戦、PKを与えて1対0と惜敗、連勝は4で止まった。

写真=(上から)接戦に敗れ悔しい表情の川崎イレブン、幻のゴールとなった谷口のシュート

ゴールデン・ウィークをはさんでタイトな連戦の最後は、雨の中でのデイゲーム。川崎Fは、右サイドMF森勇介に代わり村上和弘がスタメンのほかはいつものメンバー。
試合は、立ち上がりから激しい攻め合いとなるが、両チームともGKとディフェンス陣の好守備でクリア、その後は中盤でのボールの奪い合いとなり前半を無得点で折り返す。後半の立ち上がりは、互いに早く展開での攻防を繰り返すが、先にチャンスをつかんだのは浦和。61分に川崎FのDF井川祐輔がペナルティエリア裏に飛び込んだ浦和FW高原直泰を阻止するプレーがファールと判定され、もう1人のFWエジミウソンにPKを決められた。
080510fron0101 ここ4試合逆転で勝っている川崎Fは、先制点にひるむことなく落ち着いて反撃、65分に浦和ゴール前で村上がシュート、そのこぼれ球をMF谷口博之がゴールに入れたが、オフサイドの判定でノーゴール。川崎は、76分に動きの速いFW黒津勝とMF大橋正博を投入、終了間際にFW久木野聡を投入して厚みのある攻撃を繰り返したが、リーグ1失点の少ない浦和の堅い守りを崩せず試合終了となった。川崎のシュート12本に対し、浦和はわずか3本だったが、ワンチャンスを生かして勝ち点を重ね、首位の座を守った。
選手もスタッフも1点の重みに泣く悔しさを表したものの、試合を分けた微妙な判定に対し、監督は「浦和の頑張り」、選手は「浦和は強い」「守備が固い」と相手の拳闘をたたえた。
次節(13節)は引き続きホーム試合で、17日19時から大宮アルディージャと対戦する。リーグ戦は次節で一時中断、5月25日から6月8日までの間に、ヤマザキナビスコカップ決勝トーナメント進出をかけ、グループリーグの試合が行われる。

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2008年5 月 9日 (金曜日)

川崎市多摩区の生田緑地内ばら苑が5月15日から公開

080508baraen4 川崎市多摩区長尾の「生田緑地内ばら苑」が、5月15日から一般公開される。旧向ヶ丘遊園のバラ園だった同地には、大輪、四季咲き中輪、つるバラ、ミニバラなど533種約4700株があり、2002年から川崎市公園緑地協会職員とボランティアが育成管理を行っている。

写真=開演前のばら苑の様子(長澤睦夫さん撮影、5月8日)

ばら苑日誌と写真はこちら>

なかでもロイヤルコーナーには、皇族や世界各地のロイヤルファミリーにちなんだ名前が付いたバラが集められており、人気を集める。
公開は6月8日(5月19日、26日、6月2日は休苑)までの22日間。時間は、平日(火曜日〜金曜日)が午前10時から午後4時30分、土・日曜は午前9時から午後4時30分。最終入苑時間は午後4時まで。入苑料は無料だが、ばら育成などに使われる「ばら苑募金」の協力を呼びかけている。
交通は、小田急線向ヶ丘遊園駅から徒歩12分、またはJR南武線宿河原駅15分。もみじ谷の駐車料(約100台)は1回500円。問い合わせは電話044(200)2394川崎市環境局公園管理課。

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