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2008年5 月12日 (月曜日)

我那覇の先輩の沖縄市民が等々力で募金活動:ドーピング処分取り消しの仲裁裁判費用を支援

080510bokin01_2 ドーピング処分取り消しを求めて国際スポーツ仲裁裁判所(CAS、本部スイス・ローザンヌ)に申し立てを行った我那覇和樹選手の裁判費用を支援してと、那覇市に住む我那覇選手の先輩と川崎のサポーターらが5月11日、ホーム試合が行われた等々力競技場近くでの募金活動を行った。

写真=(上から)募金する人に沖縄銘菓を渡す女性サポーターと新城さん(左)、臨時テントで募金活動を手伝った川崎華族と我那覇会の有志 、お礼に渡される「ちんすこう」


080510bokin02 街頭で募金を呼びかけているのは、我那覇選手が子ども時代に所属していた「宇栄原FC」の先輩の新城正樹さん(34)。新城さんによると、スポーツ仲裁裁判は弁護士費用を除いても通訳や資料の翻訳代などに1500万円ほどかかり、個人で負担するには大変な金額という。裁判費用については、2008年1月にJリーグ選手協会と川崎選手会が「今回の問題は個人の問題ではなく、全選手に関わる問題」として募金を呼びかけ、銀行口座を開設しており、同協会のホームページによると、5月2日現在約365万円の寄付が集まった。
我那覇選手は、昨年4月末に風邪による発熱などでチームドクターから受けた治療(ビタミン入り生理食塩水の点滴)が、Jリーグからドーピング禁止規定違反として処分された。我那覇選手は一端処分を受け入れたが、チームドクターが裁定を不服としてチームを離れるなどの経緯を見守るなかで熟慮の末、自らの潔白を証明するため処分取り消しを求め、国際スポーツ仲裁裁判所に申し立てを行った。現在、申し立ての審議中で、5月末ごろには裁定が出される見込みだ。
選手協会の動きに対し、新城さんは県民の誇りの後輩の窮状を地元でも支援しようと、我那覇選手のかつてのチームメイトや指導者らとともに「小禄地区サッカー有志の会」を2月に立ち上げた。新城さんによると、沖縄では人に助けてもらったら感謝の気持ちを込めてお礼をするのが習わしとなっており、同会では1口千円の支援金にごとに沖縄銘菓「ちんすこう」を手渡すことにした。「ちんすこう」は、メーカーの協力で安く仕入れるため、1口の協力金で640円が寄付できる仕組みだ。
080512cinsuko01 同会では、予想される裁判費用を集めるには県外の市民の協力も必要と考え、川崎のホームタウン川崎市でサッカーファンに協力を呼びかけることを企画。つてをたどって募金場所を探していたところ、等々力緑地の近くの寺院「高願寺」住職が、神社隣のバス停前の空き地を無償提供してくれることになった。また、新城さんの活動を知ったサポーター団体「川崎華族」と「我那覇会」の会員約30人が、11日に募金場所の設営、受け付け、競技場での呼びかけに協力。この日は、あいにくの雨で負け試合となったが、試合後には多くのサポーターが立ち寄り、1口千円の募金に応じていた。なかにはひとりで1万円、5000円を渡す人や少ない小遣いのなかから1口募金する小学生もいて、受け付けを手伝っている我那覇会の女性会員を感激させ、約60万円集まった。
募金活動は、5月末までのホーム試合の日に実施、17日午後2時から10時までと31日正午から午後7時まで、市営等々力グランド入り口バス停前の空き地で行われる。5000箱分のちんすこうを準備した新城さんは「選手協会や沖縄でこれまで集めた金額では裁判費用に足りない。我那覇選手が安心してプレーに専念できるよう、多くの方に協力してもらいたい」と話している。募金は、ちんすこうなどの必要経費を除いて選手協会に渡される。
募金活動についての問い合わせは小禄地区サッカー有志の会(HPはこちら>



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