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2007年7 月 8日 (日曜日)
アメフトW杯川崎大会:日本がフランスに快勝、3連覇に向け好スタート
アメリカンフットボール世界一を決める「第3回アメリカンフットボールワールドカップ2007川崎大会」が7月7日、川崎市中原区の等々力競技場で開幕した。この日は、開会式に続いて第1ブロックの1回戦、日本対フランス戦が行われ、日本が48対0でフランスに快勝、3連覇に向けて好スタートをきった。スタンドには家族連れなど12000人余りが詰めかけ、日本選手の活躍を喜ぶ一方、フランス選手の好プレーにも温かい拍手を送っていた。
写真は最初のタッチダウンを決めたRB石野(22)
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試合は、開始早々の1分16秒、フランスからセーフティで得点を奪ったのをきっかけに、第1クォーターにRB石野仁大(22・松下電工インパルス)、WR米山晃嗣(80・富士通フロンティアーズ)がタッチダウンを決めて波に乗り、第2クォーターにも米山が2つめのタッチダウンを奪い、前半で24対0とフランスを突き放した。後半も完全な日本のペース。フランスのミスにも乗じて次々と加点、守ってもフランス側の攻撃を封じ0点におさえ、完勝した。
阿部敏彰監督は「厳しい試合になると思った。次のスウェーデン戦に備えたい」と気持ちを引き締めていた。攻守にわたって活躍したDL脇坂康生主将(43・松下電工インパルス)は「この試合に照準を合わせてきた。勝つことができ、ひとつのステップをクリアしたような気持ち」と汗をぬぐっていた。
12000人参加し華やかに開会式
試合に先立って午後5時30分から行われた開会式では、川崎市消防局カラーガード隊レッドウィングスの先導でボーイスカウト、ガールスカウトがフランス、ドイツ、スウェーデン、韓国、アメリカ、日本の大きな国旗を持って入場した。
国際アメリカンフットボール連盟のトミー・ヴァイキング理事長が「アメリカンフットボールを通して喜びや愛情を分かち合えることを願っています。選手のみなさんはすばらしいゲームを見せてください」とあいさつ、続いて阿部孝夫川崎市長が「各国の選手、役員をはじめ内外から来ていただいた皆様を心から歓迎します。このような国際的な大会を開けることは光栄であり、昨年7月から幅広い参加を呼びかけ、成功に向けて一致協力して準備を進めてきました。感動的な試合をくり広げ、長く思い出に残る大会にしてください」と歓迎の言葉を述べ、大会組織委員会名誉会長の森喜朗元首相が「この大会を契機としてアメリカンフットボールがますます発展し、普及することを望みます」と開会宣言を行った。
始球式では、競技場上空に川崎市消防局航空隊の手塚宏消防司令補が操縦するヘリコプター「そよかぜ」が飛来、高さ約30mからロープで専任消防救助員の大貫松寿消防司令補が降下し、携えてきたボールを審判に手渡し、再びロープでつり上げられてヘリに戻るという鮮やかな演技を披露。観客たちは手に汗を握りながらこのシーンを見守り、隊員がヘリへ無事に乗り込むと、思い出したように大きな拍手を贈っていた。
試合前のコイントスには「大会親善大使」を務める武蔵丸親方(元横綱・武蔵丸)が登場、スタンドを喜ばせた。
ハーフタイムには、オフィシャルサポーター「マーキス」のミニライブが催され、エイベックスキッズダンサーズとともにイメージソング「light」を披露。
ゲーム中は、グラウンドで日本の6チームのチアリーダーが両チームの応援を交代で行い、軽快なダンスを披露しながら観客の応援をリード、日仏親善に努めていた。
会場では、中原区文化協会の会員たちが、競技場の2カ所で心づくしのお点前を無料サービス、初めてという若者や子どもに抹茶の簡単な作法を教えるなど、緊張した会場のムードを和らげるのにひと役かっていた。
ホスト役の阿部市長は「市民の反応も上々で、いろいろなかたちで盛り上げてもらい、川崎がアメフトの”本場”だと感じた。開催国の日本が勝ったことで大会に弾みがついた。これからも悔いのない戦いをして、決勝で再び等々力に戻って本場アメリカと対戦することを期待している。きょうは、地元中の地元といえる富士通フロンティアーズの米山の大活躍で大勢のファンが盛り上がった。本当にいいスタートを切れた」と満足顔で話していた。
2007-07-08 in 02)イベント・催事, 10)社会, b) 川崎市のニュース, b5) 川崎市中原区, スポーツ | Permalink