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2007年7 月11日 (水曜日)
アメフトW杯川崎大会:初出場のアメリカが韓国に大勝
アメリカンフットボールワールドカップ2007川崎大会4日目の7月10日、第2ブロック2回戦の第2試合アメリカ対韓国戦が川崎市川崎区の川崎球場で行われ、W杯初出場のアメリカが、同じく初出場の韓国をパワーで圧倒、WRの活躍などで77対0で初戦を飾った。
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初出場ながら、優勝候補の筆頭にあげられるアメリカと、同じ初出場とはいえ、8日のドイツ戦で世界の壁にぶち当たった韓国。激しい雨の降りしきる中でのゲームは、開始からわずか9秒に、韓国のキックオフをKRオーリー(88)がキャッチして84ヤードを激走しタッチダウン。その実力をアピールした。
試合は、このキックオフリターン・タッチダウンで完全に波に乗ったアメリカが第1クォーターだけで4本、第2クォーターに2本、第3クォーター4本、第4クォーター1本の合計11のタッチダウンを奪って、文字通りの完勝を飾った。韓国は、雨でハンブルしたボールを奪うなどチャンスをつくったが、得点に結びつけることはできなかった。
マコービック監督は「選手は序盤から集中力が高くてよかった。3週間前に選手とコーチが集まったばかりで、どうなるかと思ったが、満足できる結果になった」と語り、の開始直後に韓国のボールをキャッチして最初のタッチダウンを決めたWRボビー・オーリーオーリー主将(88)は「初めてのW杯参加で、楽しみにしていた。選手はみんな、興奮してます」と口元をほころばせた。またドイツ戦に向けてマコービック監督は「メンタル、フィジカルとも大変だが、休息をとり次の試合に集中したい。相手は、体格、経験ともわれわれより上で、特にこういう大会では経験が大きな力を与える。うちはスピードが自慢だが、あとはどうなるかわからない」と引き締めた表情で語った。
敗れた韓国の茨木克治監督は「本場のフットボールを楽しもうと話したが、ふたを開けてみれば、アメリカは非常に組織化されており、我々はまったくフットボールをすることができなかった。いまは、無限大に等しいくらいの大きな力の差を感じた」と唇をかみしめていた。「韓国のフットボールが発展するために、この大会で何らかのものを獲得して夢と希望を与えたいと思っていたが、残念ながらまだ私もコーチも選手も何も得ていない。しかし14日の順位決定戦までに(気持ちを立て直して)、夢と希望で終われるよう選手を信じている」と胸の内を明かした。同席したQBのキム・キョンミン主将(18・ブルザイズ東京)は「オフェンスとして何もできなかったことがくやしい。次のフランス戦では思い切ってやりたい」とくやしさをにじませた。また、地元富士通フロンティアーズに所属するDLイ・ソンヒョン選手は「ナショナルチームのメンバーとして4年前にアメリカと対戦した経験があります。その時、何もできなかったくやしさを、今回ぶつけたかったが、パワー、スピードとも足りないことに気づいた。チームメイトとは話し合いで目標をたて、ディフェンスとしてはがんばった」と話した。
試合を観戦した阿部孝夫川崎市長は「本場のアメリカのフットボールを見せてもらい、力と強さに感動しました。韓国も、最後までよくがんばって対戦してました。この雨の中でお客さんが途中で帰ることもなく熱心に観戦していたことに感謝しています」と語っていた。
アメリカは12日の第1試合(午後3時開始)でヨーロッパの強豪ドイツと対戦する。
韓国は2敗目を喫して第2ブロック最下位が確定、14日の5位決定戦(午後3時開始)でフランスと対戦する。
2007-07-11 in 02)イベント・催事, b) 川崎市のニュース, b7) 川崎市川崎区, スポーツ | Permalink