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2006年8 月29日 (火曜日)

狛江の多摩川で灯ろう流し:暗い川面に500基がゆらめく

060824tooro01 狛江市の夏の伝統行事—多摩川灯ろう流し(同実行委員会主催)が8月24日、多摩水道橋下流で行われた。午後6時半過ぎから約1時間にわたって屋形船に積んだ約500基の灯ろうが次々と流され、静かな灯が川面を彩ると訪れた人たちはうっとりとの幻想的な水と光を楽しんでいた。

写真=小田急線鉄橋付近を流れる灯ろう(上)、岸辺の読経(下、撮影=角田珠子)

川岸に設けられたテントで世界平和と環境保全を願って狛江市内の6つの寺院の僧りょが声をそろえて経を読むのに合わせ、中州近くに繰り出した屋形舟から故人の戒名などを記した高さ20数cmの紙製の灯ろうにろうそくが点火され、川面に置かれると下流からの風に乗って上流に向かった。この日は新月で月明かりも少ないため、ゆらめきながら漂う灯ろうのあかりが一段と映え、川岸の見物の市民からは「きれいね」という声があちこちから聞かれた。
060824touuro02_1 同市の灯ろう流しは、2004年までは狛江市などが主催する花火大会と同じ日に開かれてきた。2005年に同市が財政難を理由に花火大会を中止したため、開催が危ぶまれたが、夏の伝統行事の灯を絶やさないでと狛江市仏教会と市民が協力して「多摩川灯ろう流し実行委員会」を結成して開催。ことしは同実行委員会に市観光協会が後援、公共施設などにポスターが掲示されたため見物人も昨年より少し増え約300人が参加、川岸では浴衣姿や友人と弁当を食べながらゆったり見物する客に混じり、写真撮影する市民も多かった。
主催者側では「灯ろうを流す人もコツを覚え、昨年より手際よくゆったりと流すことができた。来年はPR方法をさらに検討するほか、読経のあとに静かな音楽を演奏するなど、より多くの見物客が楽しめるよう工夫をして伝統の行事を続けていきたい」と話している。

2006-08-29 in 02)イベント・催事, 07)文化・芸術, 09)市民活動, a) 狛江市のニュース | Permalink

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