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2005年9 月 9日 (金曜日)

麻生区役所柿生連絡所で元企業戦士らが絵画展

050909kaigtenn第二の人生をセミプロ画家や陶芸家として活躍する平均年齢70歳以上の元”企業戦士”が制作した風景画や陶芸作品が、9月8日から川崎市麻生区の麻生役所柿生連絡所で展示され、庁舎を訪れた市民をなごませている。

写真=作品を前に記念写真に応じる合掌さん、岡西さん、朝倉さん

作品を出品しているのは「V Age Club」所属する麻生区の岡西孟太郎さん、多摩区の戸田道男さん、町田市の朝倉康之さん、厚木市の合掌行平さんの4人。「油絵・パステル・水彩画の3人展」と名付けられた今回のグループ展は、同連絡所にギャラリーがあることを知った柿生地区に住む岡西さんが、絵画仲間に声をかけて実現、陶芸が趣味の合掌さんも急きょ賛助出品することになった。
展示作品は、川崎美術協会会員で画歴5年の岡西さんが描いたユングフラウ、富士山、薬師池など自然豊かな風景の6号から20号のパステル画6点。画歴40年以上での朝倉さんが海外赴任時代に描いたチリの町並みなどの4号の水彩風景画6点と会場全体の看板役を担う30号の油絵1点。中断期間があるものの学生時代から数十年間日曜画家を続ける戸田さんが自宅周辺の登戸、稲田堤、向ヶ丘、生田の風景を描いた8号から15号の油絵5点。陶芸歴6年の合掌さんの花器、透かしを入れたスタンドなど6点。いずれも色使いが明るくみずみずしい感性で制作されており、みごとな出来映え。作品制作で第二の人生を謳歌するだけでなく、創造的なチャレンジに充実感を見い出している。なかでも短期間でめきめき腕を上げた今回の作品展のリーダー岡西さんは、2004年に上野の森美術館風景画コンクール入選作「富士山交響曲」と全国組織美術団体「蒼騎会」公募展入賞作「ユングフラウの岩塊」を展示する力の入れようだ。
「V Age Club」は高齢化社会の貢献策として「高度成長・発展期を企業の中枢で活躍した体力・精神力がタフな世代の人たちがリタイア後、永年培った経験・技能・人脈を生かせる場づくりをめざす」ことを目的に1996年にミサワホーム提案した企業メセナのひとつ。Vはバイタリティー、ビクトリーなどの意味が込められている。ミサワ撤退後の2002年からは会員が自主的に運営しており、現在、会員は約500人。首都圏各地に約20の地域交流会を持ち、毎月定例会を開くほか趣味や研究などのグループ活動も行っている。
永年、建築家と画家の二足のわらじで活躍する朝倉さんは「中央画壇に対抗したい」と意気盛ん。岡西さんは「V Age Clubは都心で作品展を開いているが、地域に根ざした展覧会も必要と思い、近くの仲間に声をかけた。それぞれの個性を感じてもらいたい」と話している。
会期は14日(土・日曜も開場)までで、時間は午前9時から午後4時30分。
問い合わせは電話044(989)0770岡西さん。

2005-09-09 in 02)イベント・催事, 07)文化・芸術, 09)市民活動, b1) 川崎市麻生区 | Permalink

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