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2004年9 月 6日 (月曜日)

川崎市で秋の味ナシとブドウの品評会:「ことしはよい出来」

04090601-1川崎名産のナシとブドウの出来ばえを審査する「川崎市ナシ・ブドウ品評会」(川崎市・市園芸協会主催)が9月3日午前9時30分から多摩区菅仙谷のフルーツパークで開かれ、多摩区中野島の古谷陸男さんのナシ・豊水(無袋)が神奈川県知事賞、多摩区中野島の田村賢太郎さんのナシ・豊水と多摩区中尾の井田君子さんのブドウ・ピオーネがそれぞれ川崎市長賞に輝いた。出品されたナシとブドウは、午後から一般公開後に即売されたが、市価より2、3割引きとあって40分あまりで完売した。

04090601-2川崎市は長十郎の発祥地として知られ、約200軒の農家でナシを生産、多摩川付近の農家は「多摩川ナシ」、麻生区では「黒川ナシ」と名付けたブランドで庭先販売を行っている。最近は長十郎は消費者に好まれず、幸水、豊水など水分が多く甘いナシが人気で、生産方法も畑全体をネットで覆い、果実に袋を被せないものが「甘い」と好評だ。毎年この時期に品評会が開かれ、ことしで37回目を数える。出品果実は例年翌日に販売されてきたが、ことしは市園芸協会果樹部長・田村忠蔵さんらの「消費者に早く食べてもらいたい」との意見を取り入れ、当日に売り出されることになった。
品評会にはいまが盛りの豊水のほか菊水、二十世紀、長十郎などナシ8種131点、巨峰、藤稔などのブドウ6種10点が出品された。審査にあたったのは、児玉昭男・神奈川県横浜川崎地域農業改良普及センター所長のほか、川崎市農業振興センター、フルーツパーク職員の8人。まず品種と無袋・有袋ごとに大きさ・果形・重さ・光沢・糖度・粒ぞろい・果肉の質などについて一つひとつ手にとって比較審査で優秀・優良・佳良の入賞を決め、その後「市長賞」などの特別賞を選んだ。
審査員の講評によると「ことしは春先より好天が続いたため糖度が高い一方、空梅雨の影響で水分不足による玉延びが心配されたが、その影響はほとんどない。生産技術が高く、全体的によい出来」という。
県知事賞に選ばれた古谷睦男さん(写真右)は「出品する以上、いい結果を出したいと思っていたのですごくうれしい。10年以上前から無袋で作っているが、ことしは雨が少なく冠水に苦労し、ダニの発生に気をつけたが、そのかいがあった」と感想を語った。
生産者が丹精こめて作った果実を求める市民も多く、ことしは当日販売だったため、午前9時過ぎの審査の始まる前から昼食持参で並ぶ人も多くおり、一般公開で求めたい品物を吟味、先着順で即売が始まると目当ての商品を買い求めていた。毎年夫婦で来るという同区西生田の野原信子さんは「ことしは一番早く来たのでいい賞を受けた人のナシとブドウが買えた。ダメかもしれないけどもう一度並びます」と大きな荷物を抱えてにっこりしていた。
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