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2004年8 月 7日 (土曜日)

飛森谷戸守る会:ゴルフ場にホタルやカワニナ放流

04080804-2ホタルの住む環境を守ろう−川崎市宮前区の市民団体「飛森谷戸(とんもりやと)の自然を守る会」(矢沢一巳代表)が7月15日夕、宮前区初山地区の小学生や幼稚園児らが参加して川崎市川崎国際生田ゴルフ場の水路にホタルの幼虫とカワニナ(写真下)を放した(写真右上)。
ゴルフ場内の池が飛森谷戸を流れる水路の水源となっていることから、同会事務局の高木一弘さんがゴルフ場が協力を依頼し行われたもの。同ゴルフ場の佐久間哲ゴルフ事業部長によると、池や水路には貴重種といわれるホトケドジョウやヨシノボリも生息するなど水質は良好で、芝管理のための農薬散布などの影響はないという。

ホタルの住む環境を守ろう−川崎市宮前区の市民団体「飛森谷戸(とんもりやと)の自然を守る会」(矢沢一巳代表)が7月15日夕、宮前区初山地区の小学生や幼稚園児らが参加して川崎市川崎国際生田ゴルフ場の水路にホタルの幼虫とカワニナ(写真下)を放した。
ゴルフ場内の池が飛森谷戸を流れる水路の水源となっていることから、同会事務局の高木一弘さんがゴルフ場が協力を依頼し行われたもの。同ゴルフ場の佐久間哲ゴルフ事業部長によると、池や水路には貴重種といわれるホトケドジョウやヨシノボリも生息するなど水質は良好で、芝管理のための農薬散布などの影響はないという。
- 自然保護団体とゴルフ場は対立関係になりがちだが「ゴルフ場は限られた人しか入らないため、乱獲される心配が少ない自然の『サンクチュアリ』」と両者の意見が一致した今回のケースは、全国的にも珍しい例として話題を呼んでいる。
同会は、初山地区の市民が中心となり次の世代に貴重な自然を引き継ごうと、1996年から同ゴルフ場14番ホールの東側斜面にあたる宮前区初山の生田緑地の計画地約1.2ヘクタールを拠点に、生田緑地を管理する市北部公園事務所の了解を得て、定期的に下草刈りや竹の伐採などの里山活動を行っている。
04080804-1活動当初はアズマネザザで覆われ荒れ果てていたが、いまでは昔の多摩丘陵の植物が少しずつ回復、ことし6月上旬にはホタルが飛ぶ光景も見られるようになった。発足時はおとなだけの活動だったが、自然の楽しさや大切さを子どもたちに知ってもらおうと自然観察や森の料理教室などを行う「トンモリキッズアドベンチャー」も開催している。
ホタルとカワニナの放流はこうした活動の一環。この日は、高木さんらが谷戸で採取したカワニナ100匹と、高津区内の里山でホタル復活に取り組んでいる市民の協力で5月に孵化したホタルの幼虫約800匹を用意。夕方、雷雨があがるのを待ち、トンモリキッズに参加する小学生や幼稚園児など27人が午後6時前に初山側管理用入り口からゴルフ場に入り、16番コースのO.B.地域の水路にカワニナとホタルの幼虫を放した。水路の両岸は昔のままの土で、ホタルやカワニナにとっても住みやすい場所だという。
高木さんらは「カワニナは水に落ちた枯れ葉や藻を食べて育って稚貝を生み、それを食べるホタルを増やすことにつながる。自分たちの子どものころもそうだったが、遊びながら生き物を育てることがふるさとへの愛着につながる。機会を作って子どもたちとホタルやカワニナの様子を確認したい」と話している。



2004-08-07 in 01) 自然・環境, b4) 川崎市宮前区 | Permalink

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