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2007年1 月 8日 (月曜日)
麻生区役所前広場で七草粥:伝統の味に長い列
川崎市麻生区役所広場で1月7日、麻生区産の米やモチ、野菜で作った「あさお古風七草粥(がゆ)の会」が催され、家族連れやお年寄りなど約400人がダイコン(スズシロ)、カブ(スズナ)、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホチケノザ、セリの入った手作りの「ふるさとの味」を野外で楽しんだ。
写真=あつあつの粥に息をふきかけ子どもに食べさせるお母さん(上)、会場いっぱいの人(中)、早野お囃子連の獅子舞(下)
七草粥の会は、麻生区文化協会(宮利幸会長)が、無病息災を祈る地域の食文化を多くの市民に味わってもらおうと2004年から麻生区役所と共催している。
伝統の味が1食100円と安いことに加え、ことしは休日にあたったこともあり、開始予定の11時前には幼児連れの若い夫婦などが次々と会場を訪れたため、開始予定時間を繰り上げたほどの人気。
参加者は、和服にかっぽう着姿の文化協会の女性らがよそった粥を「体があたたまる」「家で作るより楽」などと話しながらのんびりと味わっていた。なかにはあつあつの粥に息を吹きかけて、冷ましながら幼児に食べさせる親もいた。各テーブルには、試食用に同区の地名がついた昔の特産品「万福寺ニンジン」が置かれ、「香りが高い」と好評だった。
粥づくりに用意した米は約30キロ、ダイコン7本、カブ数束、セリやナズナなどは同会会員が5日に黒川などでつんだ。6日に5時間がかりで七草の下準備をし、当日は午前9時前から調理担当者20人が交代で麻生市民館調理室で、米1に対し水5の割合で約1時間かけてかゆをたき、七草を入れて仕上げた。
1度に20〜30人分を作って会場に運び、大ナベに移して販売したが、客が一度に大勢来たため足りなくなり、できあがるまで待つ人たちの列も見られた。
粥に入れたモチは、同区が古沢の田んぼで行っている親子体験農業で作ったもち米でつき、早野聖地公園のボランティアが里山活動で作った炭を使って焼いた。
会場には、七草摘み、炭焼きや早野の里山活動、体験農業の米作りなど、かゆができるまでの作業の写真も展示した。
市民館入り口横の階段状になった屋外ステージでは、「麻生童謡を歌う会」が正月にちなんだ歌や「手遊び歌」やなつかしい唱歌を披露。早野お囃子連が獅子舞などを演じて七日正月に花を添えた。
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