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2014年1 月28日 (火曜日)

川崎市麻生区で福田市長を囲み初の車座集会 :待機児童や環境、交通問題で市民と意見交換

140127kurumazasyukai 01川崎市麻生区役所で1月27日18時30分から福田紀彦市長が身近な政策について市民から直接意見を聴く、初の区民車座集会が開かれた。区民30人が保育や中学校給食、緑地の保全などについて発言、約1時間30分にわたって意見を交わした。

写真=区民の意見に立って答える福田市長

車座集会は福田市長が昨年の市長選挙で公約に掲げ、当選後の会見で毎月1回1区ずつ回り持ちで開催すると話していた。
今回は、市政だより麻生区版や区のHPなどで広報、当日16時に整理券を配布して発言者を受け付けた。
会場には15時過ぎからシニア世代を中心とした区民が次々と会場を訪れ、16時の整理券配布前に発言者の定員30人に達するほどで、発言者以外に39人が傍聴するほど関心が高く、区選出の議員も見学に訪れた。

市からは、福田市長のほか多田昭彦麻生区長が出席、総務局市民情報室の職員が進行役を務めた。発言者は事前にカードに意見を書いて提出、その結果、待機児童、中学校給食・給食、有償ボランティア、環境、福祉、その他の7項目に分類し、1人90秒以内でテーマごとに意見を述べてから市長が答える形式が取られた。
待機児童については、認可保育園と認可外保育園の補助金の支出などについの質問が出され、市長は「公平性の立場から認可外の保育料の補助をいまより拡充、保育の質も同じになるよう体制を整えたい」と説明した。
中学校給食・教育については市民から自校方式や小学校の給食室を利用して近くの中学に届ける「親子方式」での早期実現、学校図書館に司書の配置などの要望が出された。これに対しては「おいしくて温かい、栄養がとれることを前提に検討中だが、限られた財源なので民間でできるものは民間でやってもらいたい」と答えるにとどまった。
環境問題については「市内の緑の4割が麻生区にあるが、次世代につなぐためにトラスト基金条例を制定してほしい」などの意見が出され、市長は「基金については研究させてもらいたい」と関心を示した。
交通問題では、横浜市営3号線の延伸、区内の地下を通るリニア新幹線の影響、岡上地区などでのコミュニティーバス導入などの意見が出され、「3号戦の延伸など鉄道ネットワークの重要性は感じるが(政策実現の)優先順位がある。コミュニティーバスは民間バス会社と話し合いたいが、(市民も)自立自発的に考えてほしい」と即答を避けた。

このほか、区への分権、成長第一路線で乱開発したツケがきており長期的には心配、公共施設への新テクノロジーの導入、副都心にふさわしい街づくりなど、多岐にわたる意見が出された。市長は「区をミニ市役所化する仕組みについて区長と議論中でもう少し待ってほしい」などと答えた。
30人からすべての意見が出された後、20時過ぎに市長が「限られた時間の中で多くの意見をもらえ、市庁舎の中ではわからない多くの課題や、麻生区ならではご意見をうかがえる有意義な機会だった。(集会の開催)時間帯や参加の仕方についても検討し、多くの市民の声を聴きたい」と挨拶して終了した。
中学校給食について発言した杉目待子さんは「これまでは市側の説明を一方的に聴くだけだったが、きょうは市長がていねいに説明したことを評価したい」と話した。また傍聴者からは「少人数でやる良さを感じ、タウンミーティングよりおもしろかった」と評価する意見がある一方、テーマごとにもっと深い意見交換を期待したい、週末の参加しやすい時間帯にしてほしいなど、改善を求める声も聞かれた。
2回目の車座集会は、2月21日19時から川崎区役所で開かれる。

 

2014-01-28 in 02)イベント・催事, 06)政治, 11)まちづくり, b) 川崎市のニュース, b1) 川崎市麻生区 | Permalink

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