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2011年11 月20日 (日曜日)

川崎市文化賞・社会功労賞などに5氏2団体を表彰

IMG_0274川崎市の第40回文化賞・社会功労賞などに、川崎合唱連盟会長の髙野映子さんら5氏2団体が選ばれ、11月9日に中原区の川崎市国際交流センターホールで贈呈式が行われ、阿部孝夫川崎市長が各受賞者に賞状と記念品などを手渡した。

写真(川崎市提供)=文化賞・社会功労賞・音楽特別賞の受賞者ら

 

IMG_0229ことしは、「文化賞」、「社会功労賞」のほか「「音楽特別賞」の表彰はあったが、スポーツ賞、若手で輝かしい活躍をした人に贈る「アゼリア輝賞」の該当者はなかった。
受賞者は、文化賞に元・神奈川県中学校国語研究会会長の青木信雄さん(85歳・茅ヶ崎市)、元NPO法人教育活動総合センター理事長の井口衛さん(75歳・宮前区)、「音楽のまち・かわさき」推進協議会副会長の高野映子(69歳・宮前区)。社会功労賞に、朗読ボランティアグループ「さんざし」(川崎市麻生区)、川崎市全町内会連合会会長の小島春男さん(83歳・幸区)、日本語講座ボランティアなどを務める「財団法人川崎市国際交流協会日本語講座ボランティア」(中原区)。音楽特別賞にピアニストの後藤正孝さん(26歳・相模原市)。

受賞理由(敬称略)
○文化賞
☆青木信雄=あおきのぶお
〜「話し言葉教育」の実践研究、社会教育への貢献
元教師。読解の指導に偏りがちな国語教育において、「聞くこと」「話すこと」に力点を置いた指導法の確立に尽力されました。小・中学校の国語教育に携わる教員による自主的研究会を立ち上げ、その研究の成果を「表現ノート(学年別)」(三省堂)、「書くことができない子の指導」(明治図書)など多くの著作に残すとともに、先進的な教育観、時代に即した進取的な指導法により後進の教員に大きな影響を与えた。また、教員在職時から退職後の現在まで、市民館の生涯学習講座等で自分史執筆や朗読・群読の指導にあたるなど、市の教育行政に多大な貢献をした。

☆井口衛=いぐちまもる
〜NPOを設立し、不登校小中学生の学校復帰に尽力〜
元教師。市立小学校の学校教育に貢献、一般に指導が難しく後回しにされがちな給食教育、性教育等の指導に力量を発揮し、市の「教育史」「副読本かわさき」の編纂には、卓越した斬新な編集法で高い評価がなされた。定年退職後の2004年に31人のメンバーを中心に「NPO法人教育活動総合サポートセンター」を設立し、不登校に悩む児童・生徒に多様な学びの場、活動の場、憩いの場を提供する一方、よりよい自立に向けて指導と支援を重ねることで、学校復帰、社会復帰を実現した。

☆高野映子=たかのえいこ
〜市の音楽のまちづくりを成功に導いた牽引役〜
1973年に新城太陽第一幼稚園サンママ.コーラスを立ち上げて以来、地域の合唱団の設立に関わり、「かわさき市民合唱祭」「かわさき市民第九コンサート」など、市民の合唱活動に参画し運営に尽力するなど常に合唱分野での先導的役割を果たしてきた。2004年には、ミューザ川崎シンフォニーホール開館に際して約1年間にわたって1,000人もの市民合唱隊を統括し、こけら落としコンサートの成功に貢献するなど、文化振興・人材育成において多くの実績を残す。その優れた指導力と厚い人望、見識の深さなどから市や市内音楽関係者との連携・調整の要として大きな役割を果たし、市の音楽のまちづくりを成功に導いた第一人者。
 
○社会功労賞受賞者
☆朗読ボランティアグループ「さんざし」
〜情報弱者への朗読、録音サービスを20年間展開〜
「さんざし」は1991年に川崎市北部に出前朗読の会として発足以来、川崎市北部を中心に翌年1月に月刊情報テープ「多摩・麻生ジャーナル」の製作・発行開始して活字等による情報取得が困難な視覚障がい者に音声で行政や地域情報を提供。高齢者や入院中の子どもたちなどを対象に、出前朗読、本や新聞などを録音し利用者に届けるリーディング・サービスなどを行うほか、利用者との親睦を図るための各種行事を開催、1997年にしんゆり映画祭において副音声付映画「バリアフリーシアター」を発案、副音声台本の製作、副音声解説に関わるなど、弱者に寄り添う姿勢を持ち続け、20年にわたる地域福祉活動の功績は多大なものがある。

☆小島春男=こじまはるお
〜永年、住民自治・市民生活の発展向上に尽くす〜
1980年から30余年もの間、塚越二丁目町内会長を務め、幸区町内会連合会会長、川崎市全町内会連合会会長なども歴任し、幸区リレーカーニバル大会長、幸区民祭実行委員長など域コミュニティの推進に努力した。また、早くから安全・安心なまちづくりの重要'性を認識し、幸区の交通安全協会、防犯協会、防火協会の役員を歴任するほか、川崎市自主防災組織連絡協議会会長、川崎市防火協会連合会会長も務め、さまざまな形で市民が安全で安心な生活を送るために尽くなど、永年にわたり住民自治・市民生活の向上発展に寄与した。

☆財団法人川崎市国際交流協会 日本語講座ボランティア
〜日本語学習者の支援に多大な功績〜
財団法人川崎市国際交流協会日本語講座ボランティアは、外国人が日常会話の習得と快適な市民生活を送れるよう支援することを基本方針とし、平成元年の発足以来、日本語講座の講師として、ときには相談相手として、延べ7千人もの日本語学習者を支えてこられました。日本語教師の有資格者が独自に作成したテキスト「日本語160時間(上・下)」は、市内外の他団体からも高い評価を得ている。また、体験学習を通じて日本の伝統文化や習'慣を紹介するなど、外国人の市民生活の向上と国際交流の発展に大きく貢献した。

○音楽特別賞
☆後藤正孝=ごとうまさたか
〜リスト・イヤーに国際コンクールで優勝〜
昭和音楽大学卒業、同大学院修了。
リスト生誕200年の記念の年にあたる2011年4月、世界の注目を集めた第9回フランツ・リスト国際ピアノコンクールにて、審査員満場一致で第1位となり、併せて聴衆賞も獲得する偉業を達成されました。在学中から数々の国際コンクールで入賞し、2006年には川l崎市アゼリア輝賞を受賞。将来の飛躍が期待されていたなかで世界的ピアニストとしての活躍を果たし、市の音楽のまちづくりの一層の推進とシティセールスに大きく貢献した。


 

 

2011-11-20 in 02)イベント・催事, 07)文化・芸術, 09)市民活動, 11)まちづくり, 12)防災・安全, b) 川崎市のニュース, b5) 川崎市中原区, 音楽 | Permalink

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