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2010年12 月30日 (木曜日)

天皇杯準決勝・FC東京が鹿島に敗退 : 延長の終了間際に逆転ゴール

101229tennohai01 第90回天皇杯全日本サッカー選手権大会・準決勝の2試合が12月29日、国立競技場(東京都新宿区)とエコパスタジアムの2会場で行われた。
準々決勝で劇的な勝利を手にしたFC東京は、国立で鹿島と対戦。39分にFW平山相太がオーバーヘッドキックでゴールを決めて先制したが、67分に鹿島のFW大迫勇也に同点ゴールを決められ、試合は延長戦に突入。延長終了直前に鹿島のFW興梠慎三に勝ち越し弾をあびて逆転負け、初の決勝進出の夢は破れた。
また、天皇杯史上初の3連覇をめざしたガンバ大阪は清水エスパルスに0対3で敗れた。元日の決勝戦は鹿島と清水が対戦する。

写真=延長終了間際の逆転ゴールを喜ぶ興梠(#13、右から3番目)

101229tenohai02 FC東京は、FWに前回途中出場の鈴木達也、GKは権田修一がスタメン、徳永悠平をボランチ起用。試合は、両チームとも立ち上がりからアクレッシブに戦う。FC東京は高い守備意識で決定的な場面を守りきりペーストをつかむが、攻め上がってもシュートがなかなか枠に入らない。しかし、39分に平山がオーバーヘッドで合わせたボールがバーにあたって中に入り先制ゴール。DF椋原健太もゴール前に詰めており、3日前の120分の死闘の疲れを感じさせない攻撃で前半を1対0で折り返した。
101229tenohai03 後半鹿島は、今季限りで引退するベテランDF大岩剛をF青木剛に変え、MF中田浩二が最終ラインに下がった。東京は後半たちあがりにチャンスをつかむが、相手の好守備で追加点がとれない。鹿島は61分にフェリペ・ガブリエルに変えMF本山雅志を投入して反撃、これが功奏し、67分にFW大迫勇也が同点のゴールを決めた。東京は、72分に準々決勝で大活躍のFW石川直宏を、89分にFW大黒将志と超攻撃的な布陣としたが、ゴールが奪えず延長戦になった。
東京は、延長前半の95分にMF米本拓司がこの日2枚目のカードで退場、数的不利に陥った。さらに、前半から早い攻守の切り替えで走り続けた結果、足が止まる場面も見られ、攻撃チャンスは作れず守備に追われた。ロスタイム1分の表示が出てまもなくPK戦突入と思われた瞬間、守備のほころびを本山につかれ、興梠の逆転ゴールを許し、試合が終了した。
101229tenohai04 決勝まで進むことでJ2で戦う来季への自信を取り戻したかった東京は、試合終了の笛で平山らがピッチにへたり込み、暫くたてなかったが、サポーターらは、暖かい声援でここまで戦った選手らを励ました。
試合後の会見で大熊清監督は「結果は残念だった。苦しいシーズンを戦い、厳しいスケジュールの中で選手はいい準備をしてよく戦った。退場者を出したが、できることなら最後まで11人で戦わせたかった。準決勝は自分たちの力で逆転したが、今日は反対の形になってしまった。それぞれの役割は非常によくこなしてくれたが、今後J2で戦うことも考えたチーム作りの中でさらに質を上げ、相手に脅威を与えるようになりたい」と気持ちを切り替えていた。 

写真=平山のオーバーヘッドによるゴール、先制ゴールに喜ぶ平山と椋原、サポーターに頭を下げる選手

2010-12-30 in 02)イベント・催事, h)東京都, スポーツ | Permalink

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