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2010年5 月 3日 (月曜日)
JFL・町田ゼルビアがFC琉球に今季初の黒星、連勝もストップ : ロスタイムに木島が意地のゴール
JFL(日本フットボールリーグ)の開幕から快進撃を続けるサッカーチームFC町田ゼルビアのホーム試合(前期・9節)が5月2日、同市野津田公園内にある町田市立陸上競技場で行われ、FC琉球と対戦、2対1で敗れ、初黒星を喫するとともに連勝も7でストップした。
写真=ロスタイム、町田のFW木島(#33)のゴール(撮影 : 山本真人)
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2009年に地域リーグからJFL入りした町田は、2011年のJリーグ昇格を目指しており、今季は元日本代表の相馬直樹氏を監督に迎えた。初采配の開幕戦は引き分けたが、2節から7連勝し1位に立っている。
一方の琉球は3勝1分4敗と負けが先行しており、9位と中位にとどまっている。2002年の日韓ワールドカップで日本代表を率いたフィリップ・トルシエ氏が総監督を務めており、この試合は、W杯当時に代表選手だった相馬監督との“師弟対決”となった。
試合は、現在得点王のFW木島良輔、FW勝俣慶典の2トップを中心に攻める町田のペースで進んだが、27分に琉球選手と接触して町田のMF半田武嗣がレッドカードで退場。前半は0対0で折り返したが、後半に入ると、琉球が69分に先制ゴール、さらに72分に追加点を奪ってリード。町田も攻めに転じたが、琉球の守備を崩せず、ロスタイムに木島がゴールを決めて意地をみせたものの追いつけなかった。 行楽日和の好天で競技場には、クラブ史上初の6573人の観客が訪れ、町田側の客席はゴール裏のサポーター団体のリードに合わせて手拍子で応援したが、ロスタイムの木島の得点にわいた歓声は、すぐにため息に変わった。それでも試合後にグランドを半周してあいさつする選手ら「連勝はいつか止まる。この次はぜひ勝って」と、大きな声援を贈っていた。
試合終了後の会見で相馬監督は「悔しい。選手はよく戦ったが、勝てなかったのは僕の責任。ロスタイムのゴールは、多くのサポーターから力をもらい、選手、スタッフ、サポーターの『絶対に負けたくない』という気持ちが込められたもので、次につながるゴール」と話した。会見前の写真撮影では、かつての師・トルシエ氏と握手、ツーショットに収まった。トルシエ総監督は「相馬と会えてうれしかった。彼は悔しかっただろうが、負けた時に学ぶことが強くなる秘けつ。2点差が付いたときに、勇気を持ってシステムを変えたのは、指導者として有能さを示したもので、存在感を感じた」とエールを贈った。また、「クラブ代表、社長、町田市長と会ったが、サポーターの応援で、街とクラブがひとつになっているのを感じた」と賞賛する一方、競技場については「ピッチの芝状態が悪く、ゼルビアの目指すサッカーができなかったと思う」とチクリ。
町田は連勝は止まったものの、7勝1分1敗、勝ち点22で、勝ち点差2の2i位のガイナーレ鳥取の試合が5月3日のため、暫定1位を守っている。
次のホーム試合は5月16日14時から市立陸上競技場で流通経済大学FCと対戦する。
写真=試合前に話す琉球・トルシエ総監督と町田・相馬監督(撮影 : 山本真人)、レッドカードとなった接触、ゴールしたボールを持ち追撃を急ぐ木島
2010-05-03 in 02)イベント・催事, c)町田市, スポーツ | Permalink