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2010年1 月15日 (金曜日)

稲本潤一選手が川崎フロンターレ入団 : 「経験生かし、初タイトルに向けがんばる」

100115inamoto4 フランスのサッカー1部リーグ、スタッド・レンヌから川崎フロンターレに完全移籍した稲本潤一選手の入団記者会見が1月15日、同クラブのホーム等々力競技場(川崎市中原区)で行われ、「期待されていることを楽しみながら久しぶりのJリーグでプレーしたい。これまでの経験を出してフロンターレの初タイトルに向け頑張りたい」と語った。
背番号は20で契約期間は3年。

写真=ユニフォームを着て社長と握手(左から高畠監督、稲本、竹田社長

100115inamoto11_2 クラブ創設以来初のビッグネームの移籍とあって会見には100人を超える報道陣が集まり、稲本の姿を一目見ようとサポーターも200人以上駆けつけた。このため、競技場を管理する川崎市公園管理事務所の配慮で急きょメインスタンドが解放され、手すりに横断幕が掲げられた。
100115inamoto12 会見には、武田信平社長、福家三男強化本部長、高畠勉監督が同席。まず武田社長が「10日の新体制発表時に間に合わず、ファンの方々には残念でしたが、ようやく決まりました。今シーズンの課題はボランチ。経験豊かで有能、理にかなったベストな補強ができた。昨シーズンクラブは、半歩は踏み出せたが、1歩が踏み出せなかったので、技術面・精神面などであと1歩踏み出すことを実現するために稲本選手は必要不可欠な人である。W杯・ヨーロッパでの経験を実践してくれることで、一段と強いチームへ成長するだろう。稲本選手が力を100%出して、チームのリーダーとして優勝へ導いてほしい」とあいさつ。
100115inamoto2_4 福家強化本部長は「補強のポイントは、各ポジションのレベルアップ。フロンターレとしての目標は結果を出すことで、ボランチは要である。攻撃から守備への切り換えが重要と考え稲本選手を補強した。各年代別の代表や海外では173試合、Jリーグでは143試合の経験もある。代表としても、2002年、2006年にW杯に出場した経験で、今年も高く評価している。彼の加入で、タイトルに向け、チームがワンステップ上がったと思う。心技体を兼ね備え、ディフェンスもでき安定感がある欠かせない選手である。稲本くんの決断と関わったいろいろな人に感謝します。29人の選手でタイトルへ向け、挑みたい」とデータを交えて加入理由を語った。続いて高畠監督が「優勝のための補100115inamoto6 強をフロントに願い、中盤で核になる選手として稲本選手があがった。フロントの努力にもよるが、稲本選手の決断に感謝してます。今年の目標は、タイトル。ことしのキャッチフレーズの+αで考えたとき、精神面が重要となる。ヨーロッパでの経験を生かし、メンタル面で引っ張っていって欲しい。守備から攻撃、攻撃から守備と、アグレッシブなプレーができる選手である。フロンターレは、年々成長している。稲本選手の加入で、層が厚くなり、攻撃的サッカーでタイトルを取りたい」と期待を込めて話した。
稲本選手は「契約ができてうれしく思う。日本に帰った実感はなかったが、(きょう、これだけ多くの)マスコミが集まったことや社長などの言葉で、日本に帰ってきたことを実感した。生活面から注目されると思う。高い期待に楽しみながらこたえたい。フロンターレのイメージは、以前は強い感じではなかったが、僕の力でタイトルへ向けられるよう頑張りたい。今年1年は大切な年として、全力を出したい」と話した。
100115inamoto8 続いての質問コーナーでは、フロンターレを選んだ理由については「ヨーロッパに行く前から、体力がまだ万全の30歳には日本に帰ってきてJリーグでやりたいと思っていたので移籍できて良かったと思う。多くのチームの昨シーズンのリーグ戦のDVDを見て、(優勝の可能性が高い)フロンターレを選んだ。好守の切り替え早い攻撃的なプレースタイルが好きで。自分の特徴を生かせると思った」と話し、代表復帰については「日本に帰るのが自分の目標で、W杯だけをみているだけではない」とかわしながらも「リーグの試合を代表監督に見てもらえる機会が多々あり、有利と思う面もある」と笑顔を交えながら答えた。また、日本代表の中村憲剛選手については「電話番号を知らないので連絡は取ったことはないが、DVDで見た印象から前で仕事をする彼の特徴を生かしたプレーしたい」と話し、並んで座る首脳陣を喜ばせた。その後、武田社長から背番号の入ったユニフォームを手渡され、あつい握手を交わした。
100115inamoto10_2 ピッチ場で行われた写真撮影では、リーグ戦とACL用の2つのボールでリフティングやふろん太との2ショット、チーム名入りのタオルマフラーを広げるなどのほか、メインスタンドに向かって「稲本潤一です。応援をよろしく」などとあいさつ。約1時間の会見後、出口で待つサポーターにサインや写真撮影にも笑顔で対応してサポーターを喜ばせた。
2004年からホーム試合は必ず応援している中原区の尾崎傑さんは「たまたま休みだったので、とりあえずここに来たらメインスタンド入れてもらえ上からみることが出来てうれしかった。稲本選手については、プレーを直接見たことがありませんが、報道陣の多さにびっくりしました。がんばって優勝に貢献してもらいたい」と期待をこめて話した。

2010-01-15 in 02)イベント・催事, b) 川崎市のニュース, b5) 川崎市中原区, スポーツ | Permalink

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