« 川崎市麻生区で地場産の食材で七草かゆ : 700人が伝統行事味わう | メイン | 川崎市麻生区の金程と早野でどんど焼き »

2010年1 月20日 (水曜日)

川崎市市民ミュージアムで「昔のくらし・今のくらし」展: 昭和38年の学校給食も食べられます

100115kujira 川崎市中原区等々力の川崎市民ミュージアムで生活道具の変遷をテーマとした恒例の企画展「昔のくらし 今のくらし2010」が1月19日から開かれている。今回は、高度成長期と学校の道具にスポットを当て、期間中に館内のレストランとの初のコラボレーションでコッペパンや脱脂粉乳など懐かしい学校給食の再現も行う。

写真(上から)=(いずれも市民ミュージアム提供)再現される鯨の竜田揚げの給食白黒テレビ(早川電機工業) 昭和34年(1959)、電気洗濯機(松下電器産業) 昭和29年(1954)

100120museumu03_2 「昔のくらし 今のくらし」は、食事や洗濯など暮らしのなかで使われた縄文時代から現代までの道具を展示、その移り変わりを見て暮らしの歴史を紹介する。毎年、小学校3年生が学ぶ「昔の道具やくらし」のカリキュラムに合わせた時期に展示しており、親子連れの見学者に人気をよんでいる。
会場を「道具のうつりかわり」「伝える道具の今・昔」「東京オリンピック(1964年)のころのお茶の間発見!」「昔のあそび道具とご家族の楽しみ」「昔の小学校」「昔の道具をさわってみよう。」「クイズに挑戦!これはなんの道具かな?」の7つのコーナーに分けて紹介、オリンピックにちなんだ工事関係者の通行証、観戦チケットなども展示している。企画展は4月4日までで、入場は無料。
100120museumu02_3 給食の再現は、昨年秋に業者が変わった「レストラン3104」の紹介を兼ね、職員が企画を考え、献立などの資料を集めた。資料として残っていた1963年1月〜3月の小学校献立表に基づいて再現する給食を昼食時間に提供する。メニューは2週間交代で、1月31日までが「コッペパン、小倉入り脱脂ミルク、マッシュポテト」、2月2日〜14日「コッペパン、マーガリン、脱脂ミルク、鮪(まぐろ)の印度風煮」、2月16日〜28日「揚げパン、カレーシチュー」、3月2日〜14日「コッペパン、ピーナツクリーム、煮込みうどん」、3月16日〜4月4日「コッペパン、脱脂ミルク、鯨(くじら)のたつた揚げ、おひたし」。値段は、鯨肉を使ったカレーシチューとたつた揚げが650円、他のメニューは500円。当時の雰囲気を出すために、アルマイトの食器を使い、テーブルには献立の解説書を置いた。提供するのは平日は15食、土・日曜日は30食。
川崎市教育委員会健康教育課によると、川崎市の給食は第2次世界大戦以前の1938年に虚弱児童などを対象として一部の学校で行われていたが、終戦後の1946年にララ物資として脱脂粉乳が児童に配られ、1950年秋にパン、副菜、ミルクなど現在の給食のような形態の給食が市内11の小学校で始まり、1955年ごろに市内ほぼ全校で実施されたという。
担当職員よると、1960年代には安価だった「鯨肉」の入手に苦労したとほか、コッペパンなどは見た目や味を当時に近づけるため試作を重ねたという。「家族で来館して企画展とともに楽しんでもらいたい」と話している。
企画中の関連イベントとして、毎週土曜日の午後2時から子ども向け展示説明。日曜の午後1時から4時まで第2企画展示室テラスでミュージアムボランティアとともにベーゴマなど昔の遊び道具で遊ぶ屋外体験コーナー(雨天中止)もある。このほか、3月10日〜22日まで「ふろしき展+ワークショップ」も行う。ワークショップは3月14日午後2〜4時で事前申し込み制。詳細はHP(こちら>)などで知らせる。
問い合わせは電話044(752)4500川崎市市民ミュージアム。

2010-01-20 in 02)イベント・催事, 04)教育・子ども , b) 川崎市のニュース, b5) 川崎市中原区, | Permalink

コメント

コメントを投稿