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2009年12 月28日 (月曜日)
川崎市のとどろきアリーナで川崎フロンターレ関塚監督らの送別会 : 2600人が握手で送り出す
「お疲れさま、ありがとう」——川崎市中原区のとどろきアリーナで12月27日、今季限りで川崎フロンターレを退団する関塚監督らの送別会が開かれ、2652人のサポーターがチームを去る1人1人と握手して別れを惜しんだ。
写真=サポーターと別れの握手をする関塚監督
送別会は、退団する監督らを温かく送り出そうと、川崎フロンターレ最大のサポーター団体「川崎華族」のほか「BLUE STAR」「乾坤一旗(けんこんいってき)」3団体とサポーター有志らが昨年に続き開催した。
会場のメインアリーナには、2008年に関塚監督が病気で倒れたさいに、監督を励ますために作られた顔写真入りのビックフラッグや選手のニックネームが書かれた横断幕などを飾ってムードを高めた。参加したサポーターはタオルマフラーやレプリカユニフォームなどを着た人が多く見られた。
午後6時30分からの送別会には、関塚監督、里内猛フィジカルコーチ、GK吉原慎也選手、大宮アルディージャに移籍するMF村上和弘選手が出席。スカパーレポーターの高木聖佳さんなどの進行で監督や選手のプロフィールを紹介、ひとりひとりステージに上がってあいさつ、ゆかりのある人が花束を手渡した。
関塚監督は「厳しい戦いの中でもみなさんがお客さんを連れてきてくれ、『マインド1』という言葉で昇格でき歴史のページを積み重ねられたが、あっという間の6年間だった。スタッフ、選手、皆さんの支えで代表選手も出すことができた。念願のタイトルを達成できなかったのでけじめをつけたい。クラブは優勝争いができ、アジアでも戦えるチームとなった。皆さんの力で初タイトルを成し遂げてほしい。
精進して指揮をとれるようにしたいので、しばしの別れと思っていただきこれからもいい関係でいたい」とあいさつ「年末の忙しい夕方にこんなにも多くの人に送ってもらえて感謝している」と感想を話した。
最初に仮設舞台に登壇したのは、J2の苦しい時代の守護神・吉原選手。川崎華族の初代コールリーダー(2003・4年)の吉野拓哉さんが「まだ、5、6千人しかはいらない時代に大きな声でコーチングしていたのが印象的。昇格した2004年に勝ちきれない試合が続くなかで4月9日、東京ヴェルディ戦に完封で勝利したことが一番の思い出」と活躍ぶりを披露、力強く抱擁しあった。吉原選手は「8年半の在籍みなさんの力をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。(まだ移籍先は決まってませんが)またいつかみなさんの前に出る時は、力を貸してください」とあいさつ。
続いて登場したのは2007年から3年間在籍し、DF、MFとさまざまなポジションで大きな声と闘志を表に出して活躍した村上選手。体を張ったプレーでファンになり手作りの断幕で応援していたという鈴木政文君から花束を受け取った。村上選手は「J2でクビになった選手を拾っていただき、すばらしい選手とともにACL、優勝争いなど多くピッチに立たせてもらって人間性、プレーを磨かせていただいたことを感謝しています」と声を詰まらせながら話した。
関塚監督の要請で2年間選手の体のメンテナンスを行った里内フィジカルコーチは「2位に終わらせてしまったことをお詫びしたい」と頭を下げ「熱いサポーターとともに大きく前進してきた。これからも応援させてさせていただきたい」と笑顔。花束を渡した木田靖子元マネージャーは「常に新しいトレーニングマシーンを買いたがり困ったこともありましたが、明るい性格でムードを盛り上げてきた」と笑わせ新マネージャーの山口智美さんが「営業から異動したばかりの私に体脂肪を測ると言って追いかけ緊張をほぐしてくれたのがいい思い出です。新しい場所でがんばってください」と明るい人柄を披露した。
最後に登壇した関塚監督には、福家三男強化本部長が「2003年12月に初めてお会いしたときに、(1)1年で昇格し降格しないチーム作り(2)若い選手を育てる(3)J1で優勝を狙えるチームという3点をお願いし、すべてクリアしてもらい感謝の気持ちでいっぱいです。送り出すのはつらいものがありますが、次のステップに進むためにレベルアップしてもらいたい。クラブは関塚監督の下で仕事をしてきた高畠コーチが昇格し、DNAがつながる鬼木達をコーチに招聘する。しっかり戦い優勝することが恩返しにつながる」と称えた。
挨拶が終わると4人は舞台からおりて一列に並び、来場者と一人ひとりと直接挨拶。花束などプレゼント渡す人も多く予定時間を約30分オーバーしたが、4人は笑顔でいねいに握手していた。
2009-12-28 in 02)イベント・催事, 09)市民活動, a) 狛江市のニュース, b5) 川崎市中原区, スポーツ | Permalink