« 川崎がナビスコ決勝に進出 : 決勝戦の相手はFC東京 | メイン | 川崎市の多摩市民館で9月15日に陽だまりコンサート : 結成10年を記念し地震体験講演も開催 »
2009年9 月 9日 (水曜日)
川崎市の多摩川宿河原堰で第2回エコカップいかだ下り:廃材利用した26艇が参加
川崎市多摩区の宿河原堰下流で9月6日、「かわさき多摩川博2009 エコ☆カップいかだ下り」が開かれ、見物人など約800人(主催者発表)が参加、ペットボトルやポリタンクなどで作ったユニークないかだ26艇で多摩川を下った。
写真=エコ☆カップ大賞を乗した「西生田おやじBOYS」号、ほうきがオールのシンプルないかだ、盛大に見送られるエキシビジョン参加の「ラジボラ79.1号」、選手宣誓、沈没した「ちりとてちん」号
多摩川の魅力を発信するとともに川の安全についても考えてもらうことを目的に、NPO法人多摩川エコミュージアムと川崎市が催し、ことしは2回目となる。当日の運営は、「水辺の楽校」など多摩川に関連する市民団体会員や地元・宿河原に住む有志市民約70人で構成する「かわさき多摩川博2009 エコカップ★いかだ下り事項委員会」(佐々木梅吉実行委員長)が担当した。
今回は、公募に応じた市内各区から参加の25艇に加え、川崎市の「母なる川」の行事にぜひ参加をと同市市民・こども局シティセールス・広報室が「川崎FM」のキャラクターいかだで特別参加、26艇が出場した。
午前10時の開会セレモニーでは、エントリーしている各いかだの紹介の後とんもりキッズアドベンチャー倶楽部の小学生2人が選手宣誓、地元宿河原の華匠舞が勇壮な演奏を披露。10時20分から1艇ずつスタート地点の宿河原堰下流から約900m先の県立多摩高校裏の河川敷のゴールをめざして川を下った。競技はスタート前に出場艇のプロフィールを紹介、宿河原の太鼓団体が出走時に太鼓で勇壮におくり出し、岸辺には応援団が声援をあげるなど温かいムード。
昨年は人気アニメを
模すなど仮装に凝ったいかだも目立ったが、今回は全体的にシンプル。材料もペットボトル、紙パック、ポリタンク、古タイヤとさまざま、オールの代わりにほうきやチーム名を書いた旗のポールを使うなど「エコ」に徹したいかだが多かった。中には廃品回収用のリヤカーに拾ったスチロールや車輪をつけ水陸両用で動くいかにも重そうないかだもあったが、無事に浮き水上でスイスイと走っていた。このほか、7月に対岸の狛江市で行われたいかだレースに参加した水泳選手を象ったいかだも出場、オールの代わりに両手を交互に動かす背泳スタイルでゴールまで好タイムで泳ぎ切った。
今回は落語家で多摩区観光大使の桂米多朗さんがファンクラブのメンバーとTシャツの上にゆかたを着て「ちりとてちん」号で参加、いかだの上で玉すだれを熱演中に走路を誤り石にぶつかって乗組員全員が川に落ちてあえなく沈没、見物客の笑いを誘った。エキシビジョンも含めて25チームが完走。タイムは競わなかったが、一番早かったのは9分15秒、一番遅いチームでも19分20秒と、どのいかだも本流の流れにうまく乗り。ゴールにたどり着いた。
多摩川を管理する国土交通省京浜河川事務所の元永秀所長、皆川敏明多摩区長など8人の審査の結果、水泳選手のいかだで参加した西生田中学おやじBOYSが総合1位のエコカップ大賞に、昨年エコカップ賞を獲得したとどろき水辺の学校で活躍している子どもたちのチーム「恐竜の枕」2号がラブ・多摩川賞を受賞。そのほか参加したすべてのいかだに「とにかくゴール!達成賞」「出ました!チン大賞」「スローライフ賞」などユーモアあふれる名前の付いた賞が出され、記念品が渡された。
エコカップ賞を受賞した西生田中学おやじBOYSは「狛江のいかだレースで中学生が乗ったいかだがあったのでエントリーしたが、乗り手が今朝になって決まるというバタバタ状態だったのに、大賞をもらって驚いています」と戸惑い気味の笑顔で話していた。
2009-09-09 in 01) 自然・環境, 02)イベント・催事, 04)教育・子ども , 09)市民活動, b) 川崎市のニュース, b2) 川崎市多摩区 | Permalink