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2009年8 月20日 (木曜日)

川崎市麻生区役所内のレストランで区職員が育てたゴーヤー料理: 地球温暖化防止の「緑のカーテン」

090819_goyaryuri01_2 川崎市麻生区役所内の食堂「レストランあさお」で8月19日、地球温暖化対策として夏の日差しやわらげようと有志職員が育てているゴーヤーを使った”一石二鳥”のスペシャルランチが出され、人気を集めた。

090819_goyaryuri02 持続可能な地域社会づくりを目ざす川崎市では、2008年から区役所などの各庁舎で「緑のカーテン」としてゴーヤーを栽培する取り組みを行っている。麻生区では、昨年は庁舎南側の植え込みに地植えで100株のゴーヤーを育てたところ、日差しをさえぎり冷房効果が高かったため、ことしは栽培場所を3カ所増やし、地植えができない2階のベランダではプランターを使い5月から計400株のゴーヤを育てている。職員の有志25人がチームを組んで水やりなどの管理を行い、なかには休日出勤する職員もいるほど熱心に世話をしており、7月から収穫が始まった。担当の企画課によると、約1週間前に測定したところ、外気温が34度だったのに対し、冷房をかけない室内で外気より3度低く、緑のカーテンの効果が証明された。
090819_goyaryuri04 同区ではまた、区民会議から「地球温暖化防止に向け地産地消を進めよう」という提案を受け、文部科学省が定めた毎月19日の「食育の日」にあわせ、ことし6月からレストランあさおで区内産の旬の新鮮な食材を使った定価500円のスペシャルランチを提供している。スペシャルランチには、食育事業を担当する地域福祉課の管理栄養士も協力、その月の食材を使ったメニューやメモなどのチラシを作って配布している。
090819_goyaryuri03 ゴーヤーのスペシャルランチは、こうした取り組みの一環。この日のメニューはトマトやみそをベースにした特製のソースの「しゃぶしゃぶ風冷製ゴーヤー」。区役所で採れた70本のゴーヤーを使ったランチ170食は約1時間で完売した。区役所近くの企業でパート勤務をしている2人連れの中年の女性は「この食堂は、安くておいしいのでときどき利用しますが、きょうは事前にスペシャルランチだと知っていたので来ました。ゴーヤー独特の苦みがなくさっぱりとしておいしかった」と満足げ。
レストランあさおのシェフ對比地治夫さんは「区民会議の担当の企画課からゴーヤーを使ってほしいと依頼があり、オリジナルメニューを作るために7、8回いろいろな料理を作ってスタッフで試食し、このメニューに決まりました。一度に食材が入荷するのではなく、職員が毎日ゴーヤーを届けてくれるので、鮮度が落ちないよう保管するのに少し苦労しましたが、皆さんに喜ばれるものが提供でき、早々と完売してよかった」と話していた。

2009-08-20 in 01) 自然・環境, 08)経済・農業, 09)市民活動, b) 川崎市のニュース, b1) 川崎市麻生区, | Permalink

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