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2008年10 月18日 (土曜日)

川崎市の生田緑地で多摩区民祭:9万人超が青空寄席や巨大ジョーズの公開楽しむ

081018tamakuminsai07 川崎市多摩区枡形の生田緑地で10月18日、多摩区民祭(多摩区民祭実行委員会主催)が催された。風もなく穏やかな好天に恵まれたこともあり、家族連れなど9万人を上回る人(主催者発表)が訪れ、広い会場も人の波で混雑、食べ物や手作り品などを売る出店の前には行列ができる店がめだった。

写真=ステージでの子どものダンスを楽しむ観客

081018tamakuminsai02 午前10時から噴水広場の特設ステージで行われた開会式では、阿部孝夫市長らが参列、「祭の会場となっている生田緑地は、藤子不二雄ミュージアムの建設に加え、青少年科学館の改築などま だまだこれから整備をする予定になっている」と市の計画を紹介、「多摩区民祭は年々充実し、他の区民祭のモデルにもなっており、いまでは市外の人も楽しみに待っている。秋の一日を思い出に残る楽しいお祭りにして」とあいさつ、参列者が青空に白い風船を飛ばして祭の開催を祝った(写真左上)
081018tamakuminsai01 ステージでは、多摩区観光大使で区内在住の落語家桂米多朗さんが「ちりとてちん」を熱演、アユやナシなどの地元の特産品を織り込んでアレンジした古典落語で笑いを誘っていた(写真右上)。和太鼓、ミュージカル、ロックソーラン、フラダンスなどバラエティーに富んだプログラムに人の輪ができていた。
081018tamakuminsai03 緑地内にある日本民家園、青少年科学館では川崎市民が入園無料に、岡本太郎美術館も割引料金で入館できるサービスを行った。民家園ではこっとう市(写真左中)が開かれ、掘り出し品を物色する主婦などがめだった。科学館ではプラネタリウム「メガスターII」も無料で見られるとあって、入場を待つ行列ができた。また、館の前では科学のおもしろさを子どもにもわかりやすく紹介したり、体験できるコーナーが設けられ、工事に使うヒューム管を使いスリッパで叩いて音を出す「楽器」も登場、親子連れの人気を集めていた。岡本太郎美術館にある母の塔では正午から抽選会(写真右中)が行われ、東側の広場は順番を待つ人の波で埋まった。
081018tamakuminsai05 081018tamakuminsai04 ブルートレイン横では、雄としては世界最大級のホオジロザメ「かわジロー」がおめみえ。体長4.66mとおとなの身長の3倍近い巨体に「こんな大きなジョーズだったら、人間ものみ込んじゃいそうだね」などと驚きながら、携帯電話で写真を撮ったり、発見当時の状況を紹介したパネル写真に見入るなど、人気を集めていた。かわジローは、川崎港で見つかってはくせいにされ、普段はマリエンに展示されており、館外での展示は初めて。担当の職員は「北部の市民にはなじみが薄いので、展示してよかった。川崎に海があることを知ってもらうきっかけになったのでは」と喜んでいた。
多摩区観光推進協議会では、登戸や菅の渡し、向ヶ丘遊園などの昔の区の姿を写した写真を展示、珍しい街の風景に足を止めて見入る人の姿がめだった。
081018tamakuminsai06 会場には、一般、官公庁の合計96団体が展示やフリーマーケット、ゲーム、バザー、白バイ乗車体験(写真右下)、食べ物などの販売を行ったほか、多摩区の友好都市・静岡県岡部町と千葉県南房総市千倉町、山形県長井市、狛江市などが特産品を販売したが、品物を求める人の列ができる店が多く、なかには昼過ぎに用意した品を売り尽くす店もあった。
区内にある専修、明治、日本女子の3大学コーナーでは、ロボットの展示やマーチングバンド、テコンドー、ダンスなどが披露され、学生たちの熱のこもった演技に拍手が送られていた。
訪れた家族連れなどは、色づき始めた木の下で買ったばかりの食べ物をほおばったりして秋の一日を楽しんでいた。
予想を上回る人出で、駐輪の自転車が専修大学へ上がる坂道まで並んだほか、9000枚用意したプログラムも昼過ぎにはなくなるほどで、主催者側ではうれしい悲鳴をあげていた。
多摩区民祭は、1977年に同区登戸の多摩区役所周辺で初めて催され、ことしで31回目。2004年から生田緑地に会場を移し、緑の中で市民が交流するという他の区とはひと味違った区民の祭りとして親しまれている。

2008-10-18 in 01) 自然・環境, 02)イベント・催事, 09)市民活動, 11)まちづくり, a) 狛江市のニュース, b) 川崎市のニュース, b2) 川崎市多摩区 | Permalink

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