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2008年9 月 7日 (日曜日)
川崎市の農業技術支援センターでナシ・ブドウの品評会:粒そろいの129点が出品
川崎名産のナシとブドウのできばえを審査する「川崎市ナシ・ブドウ品評会」(川崎市・市園芸協会主催)が9月5日午前10時から多摩区菅仙谷の川崎市農業技術支援センター(旧フルーツパーク)で開かれ、宮前区野川の川名徹さんのナシ・豊水(無袋)が神奈川県知事賞、多摩区菅稲田堤の上原新三さんのナシ・豊水(有袋)と多摩区菅稲田堤の白井正寿さんのブドウ・巨峰がそれぞれ川崎市長賞に輝いた。
写真=ナシの審査、ブドウの審査、同センターで作っているナシの展示を見学する市民、即売会で目当ての品を手に入れた市民、ヒマワリをプレゼント
品評会は、農家が粒よりのナシやブドウの出来を競うことで栽培技術の向上をはかるとともに、消費者に関心を深めてもらおうと、毎年開いている。
ことしは全般的に好天に恵まれたため、ナシの生育は順調で、市内の農家が選りすぐった豊水をはじめ菊水、長十郎、20世紀、あきづき、秀玉、秀玉、南水、清玉、吉野、新星の9種123点と昨年より9点多く出品された。暑さのためピークが8月中旬になったブドウは、巨峰、藤稔、ピオーネ、スチューベン、多摩ゆたかの5種6点と、昨年14点を大幅に下回った。
審査にあたったのは、米山裕・神奈川県農業技術センター横浜川崎地区事務所所長をはじめ川崎市農業振興センター、川崎市農業技術支援センターの職員など6人。まず品種と無袋・有袋ごとに大きさ、果形、重さ、光沢、糖度、粒ぞろい、果肉の質などについて一つひとつ手にとって比較審査、優秀・優良・佳良の入賞を決め、その後「市長賞」などの特別賞を選んだ。
審査員は「ことしは実が熟す7、8月に好天が続いて、甘みが強く形も良い。雨が少なかったので玉の大きさが心配されたが、出品されたナシは影響がみられず良い出来」と高い評価を与えていた。
出品されたナシとブドウは午後1時30分から一般公開し、その後即売されたが、折り紙付きの優秀なナシとブドウが市価より安く買えるとあって、市民の人気は上々。毎年楽しみに来る人も多く、1人1点のため早い人は審査が始まる午前8時前から昼食持参で並びはじめ、観覧の始まる前には約90人となり、販売開始から30分ほどで完売した。
同センターでは、ことし4月に組織が変わり、果樹だけでなく野菜や花など農作物全般を扱うようになり、名称も変更。果樹畑の一部で花や野菜を試験的に育てており、この日はヒマワリの花を来場者にプレゼントした。
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